無料ウイルスチェック!オンラインスキャンツール12選まとめ!使用時の注意点まで|サイバーセキュリティ.com

無料ウイルスチェック!オンラインスキャンツール12選まとめ!使用時の注意点まで



パソコンの調子が悪く「マルウェアに感染しているか、まずは無料で調べたい」と思っている方は、無料のオンラインスキャンツールを利用しましょう。

当記事では、簡単にマルウェアを検出・駆除できるオンラインスキャンツール12選を紹介いたします。信頼できる提供元のツールのみを厳選しましたので、ぜひご活用ください。

オンラインスキャンとは

オンラインスキャンとは、マルウェアや脆弱性をチェックするWebサービスです。無料ツールが多く、PCの動作に不安を感じた際に気軽に使えます。Webブラウザ上でファイルやURLを個別にチェックするタイプや、ツールをダウンロードしてPC全体をスキャンするタイプがあります。ツールをダウンロードする場合は、インストール作業不要ですぐに利用可能です。

無料オンラインスキャンツール12選

下記3カテゴリーに分け、おすすめの無料オンラインツールを12個紹介します。

  1. PC(Windows)用スキャンツール4選
  2. ルーター・ネットワークのチェックツール3選
  3. Webサイト・指定ファイルのスキャンツール5選

各ツールの特徴を解説しますので、参考にしてみてください。

PC(Windows)用スキャンツール4選

コンピュータのドライブやファイルをスキャンできるツールを4つ紹介します。

Microsoft Safety Scanner - マイクロソフト

 Microsoft Safety Scannerは、コンピュータのマルウェア検出・駆除に対応しています。ツールのインストール作業は不要で、ダウンロード後すぐにスキャンが実行可能です。最新バージョンが常に公式サイトに用意されており、ダウンロードから10日間のみスキャン機能を使えます。10日間を過ぎても使用したい場合は、再び公式サイトから最新バージョンをダウンロードして利用しましょう。

サイトMicrosoft Safety Scanner

OS Windows
マルウェア検知
マルウェア駆除

トレンドマイクロオンラインスキャン - トレンドマイクロ

セキュリティ対策ソフト「ウイルスバスター」で知られるトレンドマイクロ社のオンラインスキャンツールです。マルウェア検出のみに対応し、駆除はできません。マルウェア駆除が可能なウイルス対策ソフトと併用することで、セキュリティ状況を二重チェックできます。ユーザー登録などの面倒な作業は必要ないので、二重チェック用に利用してみてはいかがでしょうか。

サイトトレンドマイクロオンラインスキャン

OS Windows
マルウェア検知
マルウェア駆除 ×

F-Secure オンライン スキャナ - エフセキュア

「F-Secure オンライン スキャナ」は、コンピュータウイルスやスパイウェアの検出・削除が可能です。PCにセキュリティ対策ソフトウェアがすでにインストールされている場合でても、スキャンを実行できます。

数クリックのみの簡単な操作で利用できる使い勝手の良いツールです。提供元のエフセキュア社はサイバーセキュリティ事業の老舗企業ですので、ツールの信頼性も問題ありません。

サイトF-Secure オンライン スキャナ

OS Windows
マルウェア検知
マルウェア駆除

ESET Online Scanner - イーセットジャパン

ESET Online Scannerは、無料で使えるマルウェア駆除ツールです。提供元のイーセットジャパン社は、セキュリティ対策ソフト「ESET」シリーズを販売しています。手動のオンラインスキャンに加え、定期的な自動スキャンの設定も可能です。また、PC全域を調べる「フルスキャン」やファイルなどの検査領域を指定する「カスタムスキャン」といった方法を選べます。

サイトESET Online Scanner

OS Windows
マルウェア検知
マルウェア駆除

ルーター・ネットワークのチェックツール3選

続いて、ルーターの脆弱性をチェックできるオンラインスキャンツール3選をご覧ください。

F-Secure ルーターチェッカー - エフセキュア

F-Secureルーターチェッカーは、DNSハイジャックテストによりルーター設定の安全性を検証するツールです。 ルーターが侵害されている場合、ネットワーク上のすべてのデバイスがハッキングされる危険性があります。現在使用中のルーターが不正に監視・操作されていないか調べることで、インターネット利用の安全性を高められます。

サイトF-Secure ルーターチェッカー 

脆弱性検知
マルウェア駆除 ×

am I infected? - 横浜国立大学

am I infected?は、横浜国立大学が提供するルーター・IoT機器の検査ツールです。実行ファイルなどのダウンロード・インストールは必要ありません。メールアドレスを入力すると、現在使用中のルーターのマルウェア感染状況を検査します。検査対象は直近24時間以内の通信を観測して診断するため、定期的にチェックすると一層効果的です。

サイトam I infected?

脆弱性検知 ◯(マルウェア検知も対応)
マルウェア駆除 ×

自診くん - ラック

自診くんは、ネットワークに接続している機器の安全性をチェックできる無料ツールです。インターネットを経由して通信の接続設定を診断し、サイバー攻撃が到達するリスクを判定します。在宅勤務など、社内ネットワーク外で利用する端末の脆弱性確認に効果的です。なお、自己診断ツールなので提供元のサポートは受けられません。サイバー攻撃のリスクがあると診断されたら、まずは社内の情報セキュリティ担当者に相談しましょう。

サイト自診くん

脆弱性検知
マルウェア駆除 ×

Webサイト・指定ファイルのスキャンツール5選

最後に紹介するのは、Webサイトや指定ファイルのオンラインスキャンツール5選です。

VirusTotal - Google

VirusTotal は、疑わしいファイルや URL を分析する無料サービスです。ウイルス、ワーム、トロイの木馬、あらゆる種類のマルウェアを素早く検出できます。マルウェア駆除は対応していないため、検出した際は手動もしくはアンチウイルスソフトで駆除しましょう。
パソコンのドライブなどの検査はできませんが、メールなどで受信したファイルやWebサイトのチェックに有効なツールです。

サイトVirusTotal

スキャン対象 ファイル、URL
マルウェア検知
マルウェア駆除 ×

MetaDefender Cloud - OPSWAT

MetaDefender Cloudは、ファイルとURLの無料解析ツールです。Webブラウザ上にスキャンしたいファイルをドラッグ&ドロップすると、スキャンが開始されます。URLスキャンも、テキストボックスへの当該URL入力のみで操作が完結します。複数のマルウェア対策エンジンのデータベースを使って分析するため、単一エンジンによるスキャンよりも精度が期待できるでしょう。

サイトMetaDefender Cloud

スキャン対象 ファイル、URL
マルウェア検知
マルウェア駆除 ×

Jotti’s malware scan - Jotti

Jotti’s malware scanは、Webブラウザで使用する簡易スキャンツールです。15種類以上のマルウェア対策エンジンによって、ファイルを解析します。250MBまでのファイルに対応しており、最大5ファイルを同時にスキャンできます。スキャン結果ページのURLは第三者と共有可能なため、マルウェア検出後の駆除方法の相談に活用すると良いでしょう。

サイトJotti’s malware scan

スキャン対象 ファイル
マルウェア検知
マルウェア駆除 ×

Dr.Web online scanner - Doctor Web

Dr.Web online scannerは、ファイルとURL検査が可能なWebサービスです。スキャンしたいファイルをアップロードし、Dr.Webのデータベースと照合してマルウェアの有無を調べます。ファイルサイズの上限は10MBですので、小さなファイルを素早くチェックしたい場合に向いています。

サイトDr.Web online scanner

スキャン対象 ファイル、URL
マルウェア検知
マルウェア駆除 ×

SecURL(セキュアール) - nu-face

SecURL(セキュアール)は、URLチェックに特化した無料ツールです。仮想ブラウザにWebサイトを表示するため、直接訪問せず安全に閲覧できます。仮想ブラウザの下部には当該Webサイトの安全性や脅威の有無が表示され、サイト全体のキャプチャ取得も可能です。「どのような脅威が潜んでいるのか」や「実際のフィッシングサイト」がわかるため、社内向け情報セキュリティ教育の資料としても活用できるでしょう。

サイトSecURL(セキュアール)

スキャン対象 URL
マルウェア検知
マルウェア駆除 ×

無料オンラインスキャンツール一覧表

ツール名 OS / スキャン対象 マルウェア検知 / 脆弱性検知 マルウェア駆除 スマホ対応
Microsoft Safety Scanner Windows ×
トレンドマイクロオンラインスキャン Windows × ×
F-Secure オンラインスキャナ Windows ×
ESET Online Scanner Windows ×
F-Secure ルーターチェッカー ◯(脆弱性検知) ×
am I infected? ◯(マルウェア・脆弱性検知) ×
自診くん ◯(脆弱性検知) ×
VirusTotal ファイル、URL ×
MetaDefender Cloud ファイル、URL ×
Jotti’s malware scan ファイル ×
Dr.Web online scanner ファイル ×
SecURL(セキュアール) URL ×

無料オンラインスキャンツール使用時の注意点

無料オンラインスキャンツールを使う際は、以下3項目にご注意ください。

  1. 有料ソフトとの併用が前提
  2. 提供元の信頼性
  3. 非常駐型が基本

なぜ気を付けるべきなのか、理由を説明します。

1.有料ソフトとの併用が前提

オンラインスキャンツールは、有料のセキュリティ対策ソフトウェアと併用しましょう。有料製品に比べ、オンラインスキャンツールの検知精度や機能には限界があります。マルウェアを含むサイバー攻撃は日々巧妙化しており、総合的なセキュリティ対策が必要です。駆除機能がないツールも多く、マルウェアを検知しても一定の知識がなければ対応できません。オンラインセキュリティツールの使い道は、セキュリティ対策ソフトウェアとのダブルチェック用がおすすめです。

2.提供元の信頼性

ほとんどのオンラインスキャンツールは無料で使えますが、必ず提供元の信頼性を確認しましょう。ツールを提供するウェブサイトの中には、偽装サイトが存在するからです。具体的には、ユーザーの金融機関情報を狙うフィッシングサイトの可能性があります。あるいは、マルウェアを潜ませたツールを配布しているかもしれません。フリーツールはすぐに利用せず、提供元の企業情報を確認してみてください。

3.非常駐型が基本

無料のオンラインスキャンツールは、基本的に非常駐型です。必要に応じてPCやファイルの安全性をチェックするため、常に保護されているわけではありません。一方のセキュリティ対策ソフトウェアは常駐し、リアルタイムでサイバー攻撃を防いでくれます。こうした常駐型ソフトと同じ仕組みだと勘違いしてしまうと、セキュリティ体制が無防備になる恐れがあります。あくまで、一時的な検査・駆除ツールだと理解した上で利用しましょう。

マルウェアが検知された場合の駆除方法

無料のオンラインスキャンツールによりマルウェア感染が確認された場合、確実に駆除する必要があります。

もっとも確実なマルウェアの駆除方法は、セキュリティ対策ソフトの導入です。すでにお伝えした通り、オンラインスキャンツールは単独使用よりもセキュリティ対策ソフトとの併用に向いています。市販のセキュリティ対策ソフトは、高精度なマルウェア駆除機能を搭載しています。オンラインスキャンツールと異なり、「検出したが駆除できない」といった状況は生まれません。

また、最新のマルウェア情報に対応したパターンファイルも、日々更新を重ねているので安心です。どのソフトを選べば良いかわからない方は、当サイトでまとめたOS別・デバイス別のセキュリティソフトの選び方の各記事をご覧ください。

[参考:端末別のセキュリティソフト・アプリの選び方]
セキュリティソフトの選び方と主要8ソフト比較
iPhone用セキュリティアプリの選び方と主要4アプリ比較
Android用セキュリティアプリの選び方と主要4アプリ比較
Mac用【23年最新】おすすめセキュリティソフト8製品を比較!価格やスマホ向け比較まで
iPad用セキュリティアプリの選び方と主要4ソフト比較

マルウェアに感染しないための対策方法

マルウェア対策は昔から大きな違いがありません。、「感染ルートを断つ」こと、そしてと「セキュリティを強化する」の2点が大切です。

感染ルートを断つ

不審なサイトにアクセスしない

不審なサイトの中には、マルウェアのダウンロードを促す目的で作られたページが存在します。多くの場合はセキュリティ対策ソフトがブロックしますが、ソフトが検知できない新種のマルウェアが存在するかもしれません。セキュリティ対策ソフトがあるからと油断せず、不審なサイトへのアクセスは回避しましょう。

標的型メール・フィッシング攻撃に注意する

メールの送受信にも注意が必要です。ビジネスメールを装ったフィッシング攻撃は増加しており、取引先を装ってマルウェア感染へと誘導します。

  • 不審なリンクが貼られているメール
  • 添付ファイルを付与したメール

上記のようなメールを受診したら、送信元のメールアドレスを確認し、違和感を覚えたら開封しないようにしましょう。

セキュリティを強化

OS・ソフトはいつも最新版に

OSやソフトを最新状態に保つことは、セキュリティ対策の基本です。更新せずに古いバージョンを使い続けると、攻撃者に脆弱性を突かれるリスクが高まります。お使いのOSやソフトの更新情報を確認して、常に最新の状態にしましょう。

よくある質問

オンラインスキャンツールに関するよくある質問3つに回答します。

有料のオンラインスキャンツールと無料のツールとの違いは?

そもそもオンラインスキャンツールは無料であり、有料ツールはほとんど 存在しません。脅威の検知・駆除を行う有料ツールは、「セキュリティ対策ソフトウェア」や「アンチウイルスソフトウェア」といった製品として販売されています。性能も優れており、有料製品はオンラインスキャンツールの上位互換と言えるでしょう。

スマホ・タブレット自体を検査できるオンラインスキャンツールはないの?

スマホ・タブレット自体は、オンラインスキャンで検査できません。iOS・Androidともに、Webブラウザを介してストレージをチェックできる仕様ではないからです。ただし、URLやファイルのオンラインスキャンツールは、スマホ・タブレットからでも利用できます。スマホ・タブレット自体のセキュリティが気になる場合は、各端末に専用のセキュリティアプリをインストールしましょう。

PCやインターネットに詳しくなくてもオンラインスキャンツールは使いこなせる?

オンラインスキャンツールは簡単な操作で使えるため、ほとんどの人が問題なく使えるでしょう。注意点として、オンラインスキャンツールはマルウェアの駆除は行えないタイプが多いです。自分でマルウェアを駆除できない方は、セキュリティ対策ソフトウェアの導入をおすすめします。

まとめ

マルウェアに感染すると個人・企業問わず、莫大な被害が生じます。簡単にPCやファイルの安全性を確認したい場合は、上記に整理したオンラインスキャンでチェックしてみてください。

また、セキュリティ対策ソフトウェアによるチェックも重要です。手軽に利用できるオンラインスキャンツールも取り入れれば、マルウェアの被害に遭うリスクを格段に下げられるでしょう。


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