エクスプロイトとは、コンピュータやスマートフォンのOS、ソフトウェアなどの脆弱性を悪用して攻撃を行うプログラムです。そして、これによる攻撃をエクスプロイト攻撃と言います。

このエクスプロイトは、既存のマルウェアとはどう違うのでしょうか。また、どうすれば被害を防ぐことが出来るのでしょうか。

エクスプロイトとは

最初に「エクスプロイト」について簡単に解説しておきます。マルウェアやランサムウェアという言葉は、多少コンピュータのことを知っている人であれば、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。しかし、エクスプロイトは皆さんご存じ無い方も多いのではないでしょうか。

エクスプロイトとは、簡単に説明するとOSやソフトウェア、アプリなどが持つ脆弱性を悪用して攻撃を加える不正プログラムのことです。コンピュータやスマートフォンなどに入るソフトウェアやアプリには、どうしても脆弱性が存在します。エクスプロイトはこれを悪用して被害をもたらすものなのです。

マルウェアとエクスプロイトの違い

勘の良い方であれば、先程の説明で気づかれたかもしれませんね。OSやソフトウェアの脆弱性を悪用して攻撃を加えるエクスプロイト。これはマルウェアとは違うのでしょうか。

結論から言うと、「エクスプロイトはマルウェアの一種」です。マルウェアの定義としては、日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)では、「マルウェア(Malware)とは、不正かつ有害な動作を行う意図で作成された悪意のあるソフトウェアや悪質なコードの総称」とされています。

その中で特にOSやアプリケーションなどの脆弱性を悪用して攻撃を仕掛けるツールやプログラムをエクスプロイトと呼び、エクスプロイトによる攻撃をエクスプロイト攻撃としています。マルウェアとエクスプロイトは、こういった違いがあります。

マルウェアとは、個人だけでなく、企業での被害も増え続けている、不正かつ有害に動作させる意図で作成された悪意のあるソフトウェアや悪質なコードの総称で、その種類には「ウイルス(Virus)」「ワーム(Worm)」「トロイの木馬(Trojan horse)」などがあります。...

エクスプロイトキットとは?

エクスプロイトがどういうものかはご理解いただけたかと思いますが、実はエクスプロイト攻撃の厄介なところに、エクスプロイトキットというものがあります。
エクスプロイトキットとは、エクスプロイト攻撃を行うために脆弱性を確認するツールや悪用して攻撃するツールをひとつにまとめたツールキットのことで、

エクスプロイトキットは、インターネット上のアンダーグラウンドのウェブサイトやマーケットプレイスで拡散されますが、入手方法としてはレンタルや購入といったものがあります。購入やレンタルという金銭的な対価を支払ってまで手に入れるというビジネスが成立している背景には、これが儲かる仕事になっているからに他なりません。

儲かるといえば、パソコンやスマホに感染してデータを暗号化し、回復のために身代金を要求するランサムウェアが思い当たります。
ランサムウェアが、頻発し始めたのは2013年ですが、それ以降こういったエクスプロイトキットの配布も増えている傾向があります。

エクスプロイトキットについては、下記に詳しく整理されておりますので、ご確認ください。
参考エクスプロイトキットとは - 脅威データベース

エクスプロイトの感染・攻撃の経路は?

エクスプロイトによる感染や攻撃はどのように起こるのでしょうか。被害を防ぐには感染経路を明らかにする必要があります。ここで改めてこれについて考えてみましょう。

パソコンやスマホがエクスプロイトによる被害を受ける場合、感染経路は大きく以下の2つになります。

  • エクスプロイトが仕込まれたウェブサイト
  • エクスプロイトが仕込まれたメール

ウェブサイトが感染源であるケース

あらかじめエクスプロイトのコードが仕込まれたウェブサイトというものがあり、そのサイトを閲覧すると自動的にパソコンやスマホなどの端末にエクスプロイトが仕込まれてしまうというものです。

メールが感染源であるケース

スパムメールやフィッシングメールなどには不正な添付ファイルやリンクが仕込まれているケースがあります。こういったものを開くことでパソコンやスマホなどにエクスプロイトが仕込まれてしまいます。

エクスプロイトへの対策方法

ここまでエクスプロイトの特徴や感染経路について見てきました。では、具体的に被害を防ぐためにはどういった対策をすれば良いのでしょうか。

  • OSや使用するソフトウェア、アプリを更新プログラムなどを適用し、脆弱性による問題を防ぐ

当然ですが、OSやソフトウェアの更新プログラムは脆弱性の問題を解決する目的でもリリースされます。確実に適用し、エクスプロイトにつけ入る隙を与えないことが大切です。集中管理し、自動適用される仕組みを導入するのもおすすめです。これに加えて従来からの以下のような対策も有効です。

  • 不審なメールやメールの添付ファイルは開かない
  • セキュリティ対策ソフトを利用する

エクスプロイトは、OSやソフトウェアの脆弱性を悪用するため、もっとも重要な対策は脆弱性をなくすことです。そうすれば、エクスプロイトは使えなくなり被害を防ぐことが出来ます。

まとめ

マルウェアの一種で、OSやソフトウェアの脆弱性を悪用するエクスプロイトの被害が広がっています。特にインターネット上で販売されるエクスプロイトキットと呼ばれる一連の不正プログラムのツールキットは、ランサムウェアの頻発に伴って出現頻度が高まっています。これは取りも直さず「儲かる」からに他なりません。

今回、こういったエクスプロイトの対策として、特に「セキュリティパッチなどの適用」を最重要としました。一旦感染すると大きな被害となる可能性のあるエクスプロイト。ぜひ今回の記事を参考にして被害の発生を未然に防ぎましょう。

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