パソコンやスマートフォンのセキュリティ対策が以前にも増して重要になっています。最近では、2014年のベネッセによる大規模な情報漏洩、2015年の日本年金機構による情報漏洩事件など規模の大きな情報漏洩事件が次々に発生し、TVや新聞などのメディアを賑わせています。
この様な事件の原因として、故意の犯行によるものももちろんありますが、その大半はマルウェアや不正アクセスなどインターネット上の脅威によるものも多く、それらに対する対策は必須となっているのです。
今回は、Macに焦点を当てセキュリティソフトの特徴や選び方について考えてみます。
Mac用セキュリティソフトの選び方
インターネット上の脅威に対するサイバーセキュリティの意識の高まりとともに、インターネットや雑誌では「セキュリティソフト」について取り上げているものも多くなっています。様々なセキュリティソフトを取り上げて比較する記事は、どれを使えば良いのか分からないといった場合に非常に有効です。
しかし、問題は多くの場合「Windowsの記事はあってもMacの記事はない」ということです。「 Macは安全」と根拠のない通説を信じているユーザーも少なからず存在しているようですが、MacであってもWindowsと同じようにセキュリティ対策は必須です。
Macでセキュリティソフトを選ぶ際は、Windowsと同じく以下の4項目を満たす製品を選択しましょう。
- ウィルス検知性能は十分高いか
- Webでの脆弱性対策機能はあるか
- FacebookやTwitter等、SNSに対するセキュリティ対策機能はあるか
- 軽量で高速で動作するか
ただし、Macの場合はWindowsと比較してソフトウェアの選択肢が少なくなるケースがあるので注意が必要です。
Mac用セキュリティ対策主要5ソフトの比較
1 ノートン・セキュリティ
シマンテック社からリリースされているノートンシリーズはセキュリティ対策ソフトの定番の一つであり、Mac版でもWindows版と同じように高い性能を持っています。
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2 カスペルスキー・セキュリティ
ロシアのカスペルスキー社のソフトウェアで、日本では知名度は下がりますが、性能は非常に優れています。
ただし、Windows版に比べるとWebサイトの安全性をアクセス前にチェックしたり、ネット決済の脆弱性をチェックしたりする機能などが省かれています。
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3 ウィルスバスター for Mac
トレンドマイクロ社のソフトウェアで日本でも利用者の多い定番ソフトの一つです。
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4 ウェブルート・インターネット・セキュリティ
ウェブルートは上記のソフトウェアに比べると知名度は低いですが、クラウドを活用した「高速かつ軽量」なソフトで評価の高いものです。
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5 F-secure SAFE
エフセキュアはセキュリティ対策ソフトウェアのベンダーとしては海外で高い評価を得ています。
企業のサーバ等では導入する事例もありますが、個人で使っている方はあまりいないのではないでしょうか。
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まとめ
今回取り上げた5つのソフトウェアは、Mac用のソフトウェアとしてある程度定番と言えるものですが、紹介したように性能や評価はかなり分かれます。この中では、特に下記に挙げる3製品がおすすめです。
F-secureも悪くはないのですが、国内であまり使われておらず情報が少ないというデメリットもあるので、初心者は避けた方が良いかもしれません。
最も大切なことは、必要な性能を持ったソフトウェアを選択・導入し、自分のMacを守ることです。今回の記事を参考にしてしっかりとした選択をして頂ければと思います。
[参考:端末別のセキュリティソフト・アプリの選び方]
▷【24年最新】おすすめセキュリティソフト9製品を比較!価格やスマホ向け比較まで
▷iPhoneのスマホセキュリティ対策!その感染経路と具体的な対策・アプリ(ソフト)を徹底解説
▷Android用セキュリティアプリの選び方と主要4アプリ比較
▷Mac用【24年最新】おすすめセキュリティソフト8製品を比較!価格やスマホ向け比較まで
▷iPad用セキュリティアプリの選び方と主要4ソフト比較