一般社団法人学士会館がEmotet感染、複数の宛先に不審メール|サイバーセキュリティ.com

一般社団法人学士会館がEmotet感染、複数の宛先に不審メール



画像:一般社団法人学士会館より引用

一般社団法人学士会館は2022年6月10日、同会および同会運営の学士会館職員を装った不審メールが確認されたと明らかにしました。

学士会によれば、会で使用していたパソコン1台がEmotetに感染したことが原因です。同会は事案発覚後、直ちに該当のパソコンからEmotetを駆除しましたが、既に関係者を名乗る不審なメールが複数に向け送信されている状況とのこと。

同会はこのため、関係先に事実を公表。同会の実在職員を名乗るメールを受診した場合も、メールアドレス(****@gakushikai.or.jpまたは****@gakushikaikan.co.jp)に相違ないかを確認するなどして、不審なメールは削除するよう呼び掛けています。

6月も被害続々

Emotet感染事例が相次ぎ公表されています。

2022年6月に起きた事例として、株式会社美好商会や愛三種苗株式会社、一般財団法人休暇村などが感染を公表しています。

Emotetは感染した端末のメール情報を抜き出すため、実在する人物を名乗ったり、過去やりとりしたメールを引用するため、人為的な防御が難しいとされるマルウェアです。

各企業も対策強化を続けていますが、今後も警戒が必要な状態が続いています。

参照学士会館からのお知らせ/一般社団法人学士会館

危険なマルウェア「Emotet(エモテット)」とは?脅威や手口・対策まで解説
2019.11.12
近年、企業や組織を狙ったサイバー攻撃が増加する中、特に注目されているのがEmotet(エモテット)と呼ばれるマルウェアです。エモテットは、メールの添付ファイルやリンクを通じて感染を広げ、機密情報の窃取や他のマルウェアのダウンロードを行います

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