大阪府がコロナ感染者情報を誤送信、テストメール省略が原因か|サイバーセキュリティ.com

大阪府がコロナ感染者情報を誤送信、テストメール省略が原因か



画像:大阪府より引用

大阪府は2021年2月16日、泉佐野保健所が府内の新型コロナウイルス感染者の個人情報を記載した電子メールを誤送信し、第三者に流出させたと明らかにしました。

発表によると泉佐野保健所は2021年2月4日、新型コロナウイルス感染者Bの家族であり濃厚接触者であるAについて疫学調査を実施し、既に作成していたBの調査票をもとにAの調査票を作成しましたが、担当者が宛先の確認をしないまま電子メールを送信したとのこと。

これにより、メールに添付された調査資料(氏名、病名、療養先などが記載されたもの)について誤送信が発生し、本来の送信先であるAではなく、Bの勤務先であるCに届く事象が発生。このため、大阪府はAに事態を説明するとともに、謝罪したとしています。

誤送信防止対策を省略し流出か

大阪府は誤送信の原因について、宛先アドレスの確認不足を指摘するとともに、府が誤送信防止の目的から実施している、テストメール対策の欠如を挙げています。

大阪府によると、府では個人情報を送信する際、まず宛先無記名のテストメールを送信し、対象者からの記名入りの返信を確認するフローを取り入れているとのこと。

ただし、今回のメール送信ではこの確認のためのフローが省略されていた事実が判明しており、府はこれが流出の一因になったとして再発防止に努める考えを示しました。

参照個人情報の記載された電子メールの誤送信について


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