ネットワークセキュリティキーとは?デバイス別確認方法・忘れた時の手順・リスクを解説|サイバーセキュリティ.com

ネットワークセキュリティキーとは?デバイス別確認方法・忘れた時の手順・リスクを解説



「ネットワークセキュリティキーって何のこと?」「デバイスごとにどうやって確認するの?」——そんな疑問をお持ちではないでしょうか。ネットワークセキュリティキーとはWi-Fiに接続するためのパスワードで、設定しないと通信を盗み見られるリスクがあります。本記事では種類・確認方法・忘れた時の対処法・安全な管理方法まで解説します。

先に結論を言うと
ネットワークセキュリティキーとはWi-Fi接続時に入力するパスワード(暗号キー)のことです。SSIDと組み合わせて使用し、正しいキーがなければ無線LANに接続できない仕組みになっています——これがポイントです。

ネットワークセキュリティキーとは

ネットワークセキュリティキーとは、Wi-Fi(無線LAN)ネットワークに接続する際に必要となるパスワードのことです。「セキュリティキー」「WPAキー」「暗号化キー」「Wi-Fiパスワード」とも呼ばれており、主にWindowsで使われる名称です。

Wi-Fiに接続するには「SSID(ネットワーク名)」と「ネットワークセキュリティキー」の2つが必要です。SSIDは「Buffalo-A-1234」「F660A-abc-G」のように接続先のWi-Fiネットワークを識別する名前で、ネットワークセキュリティキーはそのネットワークに参加するための鍵(パスワード)にあたります。

通常、英大文字・英小文字・数字・記号を組み合わせた文字列で構成されており、「X7tR9pL2mK4」のように複雑な文字列であるほどセキュリティが強固になります。

有線接続ではネットワークセキュリティキーは不要

LANケーブルを使ってルーターとパソコンを有線接続する場合、ネットワークセキュリティキーは必要ありません。有線接続ではケーブルを通じて物理的にデータを送受信するため、電波による通信を暗号化する必要がないからです。同様にSSIDも不要です。「有線接続でもパスワードが必要」と誤解している方が多いため、この機会に覚えておきましょう。

ネットワークセキュリティキーの種類(暗号化方式)

ネットワークセキュリティキーはWi-Fiの暗号化方式(セキュリティプロトコル)によって保護の強さが異なります。現在推奨されているのはWPA2とWPA3です。

セキュリティタイプ 暗号化強度 セキュリティレベル 現在の推奨
WEP 脆弱(40/104ビット) 低い 非推奨
WPA 中程度(TKIP) 中程度 非推奨
WPA2 強力(AES) 高い 推奨
WPA3 非常に強力(GCMP-256) 非常に高い 最推奨

WEP(Wired Equivalent Privacy)

1990年代後半に登場した初期の暗号化規格です。重大な脆弱性があり、専用ツールを使えばパスワードを比較的簡単に解読されてしまうため、現在は使用すべきではありません。

WPA(Wi-Fi Protected Access)

WEPの脆弱性を改善するために登場しました。暗号化にTKIPを使用していますが、現在の基準では十分なセキュリティレベルとはいえません。

WPA2(Wi-Fi Protected Access 2)

現在最も普及している標準的な暗号化方式です。WPAより強力なAES(Advanced Encryption Standard)を採用しており、一般的な利用では十分なセキュリティを提供します。

WPA3(Wi-Fi Protected Access 3)

最新かつ最も安全な暗号化方式です。ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)への耐性が高く、公共Wi-Fiでもセキュリティが強化されています。ルーターとデバイスが対応している場合はWPA3の使用を推奨します。

使用しているセキュリティ規格はネットワークの詳細・プロパティから確認できます。WEPやWPAを使用している場合はWPA2またはWPA3に変更しましょう。

ネットワークセキュリティキーを設定しないとどうなる?

ネットワークセキュリティキーが設定されていない(もしくは脆弱な)Wi-Fiは以下のようなリスクが生じます。

第三者に無断利用される

ネットワークセキュリティキーが設定されていないルーターは、電波が届く範囲内であれば誰でも接続できてしまいます。第三者が無断でWi-Fiを使用することで通信速度の低下を招くほか、ローカルネットワーク内でファイル共有をしている場合はマルウェアを送り込まれるリスクも生じます。

通信データが第三者に傍受される

暗号化の強度が低い場合、通信内容が第三者に盗み見られる可能性があります。ログインIDやパスワード・メールの内容・クレジットカード情報などが漏洩し、大きな被害につながることがあります。

不正アクセスで情報を改ざんされる

悪意ある第三者がルーターに侵入し、基幹システムのパスワードを改ざんしてシステムが利用不能になるケースがあります。「中間者攻撃」と呼ばれる手口では、ユーザーとWebサイトの通信に割り込んでデータを改ざんしたりフィッシングサイトに誘導したりします。

マルウェア拡散の踏み台に利用される

第三者があなたのWi-Fiルーターを経由してマルウェアを拡散した場合、被害は社外の顧客・取引先にまで及ぶことがあります。犯人特定が困難なため、ネットワーク所有者が法的責任を問われるリスクもあります。

ネットワークセキュリティキーの確認方法

Wi-Fiルーター・ホームルーターの場合

ルーターの背面・底面・側面に貼られたシールに「パスワード」「暗号化キー」「セキュリティキー」「WPAキー」などの表記でネットワークセキュリティキーが記載されています。購入時に同封されているシールやカードに記載されている場合もあります。

モバイルルーターの場合

モバイルルーター(ポケットWi-Fi)も同様に、本体の背面・底面のシールに記載されていることがほとんどです。機種によっては本体の画面から確認できる場合もあります。バッテリーを取り外さないと確認できないタイプもあります。

スマートフォン(テザリング)の場合

スマートフォンのテザリング機能を使う場合、設定画面からネットワークセキュリティキーを確認できます。

iPhoneの場合

  1. 「設定」→「インターネット共有」をタップ
  2. 「Wi-Fiのパスワード」に表示される文字列を確認する

Androidの場合

  1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」をタップ
  2. 「テザリング」→「Wi-Fiアクセスポイント」と進む
  3. 「パスワード」を確認する

接続済みのデバイスからネットワークセキュリティキーを確認する方法

Windowsでネットワークセキュリティキーを表示する

Windowsの場合、コントロールパネルから「ネットワークと共有センター」を開きます。

「アクティブなネットワークの表示」から接続されているSSIDをクリックします。

「Wi-Fiの状態」ダイアログボックスが表示されるので、「ワイヤレスのプロパティ」ボタンをクリックします。

「セキュリティ」タブをクリックし、「パスワードの文字を表示する」のチェックボックスをONにします。

そうすると、接続中のネットワークのネットワークセキュリティキーが表示されます。

macでネットワークセキュリティキーを表示する

macでネットワークセキュリティキーを表示するには、「アプリケーション」から「ユーティリティ」を選択します。

「ユーティリティ」から「キーチェーンアクセス」を開きます。

キーチェーンアクセスから「システム」メニューをクリックし、右パネル内から「種類」が「AirMacネットワークのパスワード」を持つSSIDをダブルクリックします。

ダイアログが表示されます。この画面で「パスワードを表示」にチェックを入れます。

ユーザ名とパスワードを入力するダイアログが表示されます。それぞれを入力して「許可」ボタンをクリックします。

これでネットワークセキュリティキー(パスワード)が表示されます。

iPhone(iOS)の場合

iOS 16以降では設定アプリから直接確認できます。

  1. 「設定」→「Wi-Fi」をタップ
  2. 接続中のネットワーク名の横にある「i(情報ボタン)」をタップ
  3. 「パスワード」フィールドをタップ
  4. Face IDやTouch IDなどで認証してロックを解除する

「パスコード」欄に表示された文字列がネットワークセキュリティキーです。iOS 15以前の場合はルーターの管理画面から確認する必要があります。

Androidの場合

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「接続(ネットワークとインターネット)」→「Wi-Fi」をタップ
  3. 接続中のWi-Fiネットワーク名(SSID)をタップ
  4. 「共有」アイコンをタップ
  5. PINや指紋などで本人確認を行う
  6. QRコードの下に表示される「Wi-Fiパスワード」を確認する

機種やOSのバージョンによって操作方法が異なる場合があります。

ネットワークセキュリティキーを忘れた時の対処法

まずルーター本体のシールを確認する

パスワードを変更していない場合は、ルーター背面・底面のシールに記載されている初期パスワードで接続できます。これが最も簡単な方法です。

接続済みのデバイスから確認する

すでにWi-Fiに接続しているデバイスがあれば、前章の「デバイス別確認方法」で紹介した手順でネットワークセキュリティキーを確認できます。

ルーターの管理画面から確認する

Wi-Fiに接続しているデバイスからルーターの管理画面にアクセスすることでネットワークセキュリティキーを確認できます。

  1. ブラウザのアドレスバーにルーターのIPアドレス(通常「192.168.1.1」など)を入力する
  2. ルーターの管理者ユーザー名とパスワードを入力してログインする
  3. Wi-Fi設定の画面からネットワークセキュリティキーを確認する

管理画面のログイン情報(ユーザー名・パスワード)は、ルーターに付属のカードやマニュアルに記載されています。

どうしても確認できない場合はルーターを初期化する

上記の方法でも確認できない場合は、ルーターを工場出荷状態に初期化します。初期化するとネットワークセキュリティキーが初期値に戻ります。ただし現在Wi-Fiに接続しているすべてのデバイスで再接続の設定が必要になるため注意しましょう。初期化の手順はメーカーの公式サイトや取扱説明書で確認してください。

ネットワークセキュリティキーを入力しても接続できない場合の対処法

正しいキーを入力しているのに接続できない「ネットワークセキュリティキーの不一致」エラーが発生する主な原因は以下の3つです。

文字を入力間違えている

最も多い原因です。初期パスワードは英大文字・英小文字・数字混合で非常に見づらいため、以下のような入力ミスが起きやすいです。

  • l(小文字のエル)とI(大文字のアイ)の混同
  • O(アルファベット)と0(ゼロ)の混同
  • SとS・EとFの見間違い
  • 大文字・小文字の間違い

ゆっくり確認しながら最初から入力し直しましょう。

SSIDを間違えている

ネットワークセキュリティキーはSSIDごとに異なります。似た名前のSSIDが複数ある場合は、選択するSSIDを間違えると正しいキーを入力していても接続できません。ルーターのシールでSSIDを再確認しましょう。

過去にネットワークセキュリティキーを変更している

ルーターのシールに記載されているのは初期値のパスワードです。過去に変更していた場合はシールの情報では接続できません。変更後のパスワードを紛失している場合はルーターを初期化して対応します。

ネットワークセキュリティキーを安全に管理する方法

長く複雑なパスワードを設定する

文字数が多いほどパスワードは解読されにくくなります。米国立標準技術研究所(NIST)のガイドラインでは最小文字数として15文字を推奨しています。英大文字・英小文字・数字・記号を組み合わせた12〜16文字以上を目安に設定しましょう。「BlueSkyPizzaCat99!」のような覚えやすいパスフレーズも効果的です。

ゲスト用ネットワークを別途用意する

来客や一時的な利用者にWi-Fiを使わせる場合は、メインのネットワークとは別にゲスト用ネットワークを設定しましょう。多くの最新ルーターでゲストネットワーク機能を提供しています。これにより、ゲストのデバイスが万が一侵害されても、メインのネットワークへの影響を防げます。

定期的にパスワードを変更する

数か月ごとにネットワークセキュリティキーを変更することで、不正アクセスのリスクを継続的に低減できます。特に複数の人と共有している場合は定期的な変更が重要です。

見えない場所に保管する

ネットワークセキュリティキーを誰でも見られる場所(ルーターの表側、玄関近くなど)に掲示することは避けましょう。第三者の手が届かない場所にルーターを設置することも有効です。

WPA2またはWPA3を使用する

古いWEP・WPAは解読されるリスクが高いため、必ずWPA2またはWPA3を使用しましょう。ルーターが対応していない場合は新しいルーターへの買い替えを検討してください。

よくある質問(FAQ)

ネットワークセキュリティキーとSSIDの違いは?

SSIDはWi-Fiネットワークの名前(識別子)で、ネットワークセキュリティキーはそのネットワークに接続するためのパスワードです。Wi-Fiに接続するにはこの2つが必要です。

ネットワークセキュリティキーはどこに記載されている?

ルーター本体の背面・底面・側面のシール、または購入時に同封されているカード・マニュアルに記載されています。テザリングの場合はスマートフォンの設定画面で確認できます。

ネットワークセキュリティキーなしでWi-Fiに接続する方法はある?

一部のルーターではQRコードスキャンやWPS(Wi-Fi Protected Setup)ボタン操作によりキーを入力せずに接続できます。また企業向けには802.1X(EAP-TLS)認証という端末内の証明書を使って認証する方式もあります。

フリーWi-Fiはネットワークセキュリティキーがないと危険?

パスワードが設定されていないフリーWi-Fiは通信内容が傍受されるリスクがあります。利用する場合はVPN(仮想プライベートネットワーク)を使って通信を暗号化することを推奨します。

ネットワークセキュリティキーを他人に知られたらどうする?

ただちに新しいパスワードに変更してください。ルーターの管理画面からWi-Fiパスワードを変更できます。変更後は接続していたすべてのデバイスで再接続の設定が必要になります。

まとめ

ネットワークセキュリティキーとはWi-Fi接続時に使用するパスワードのことで、SSIDと組み合わせて使用します。設定しないと通信の盗み見・不正アクセス・マルウェアの踏み台利用などのリスクが生じます。ルーターのシールや接続済みデバイスの設定画面から確認でき、忘れた場合はルーターの管理画面か初期化で対応できます。

WPA2またはWPA3の使用・長く複雑なパスワードの設定・定期的な変更などで安全に管理しましょう。

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