エクセルのパスワード設定方法は?忘れたときの解除の裏ワザも紹介|サイバーセキュリティ.com

エクセルのパスワード設定方法は?忘れたときの解除の裏ワザも紹介



エクセルファイルにはしばしば重要な情報が含まれるため、不正アクセス情報漏洩のリスクを軽減するためにパスワードを設定することが大切です。
しかし、せっかく設定したパスワードを忘れてしまうと、ファイルにアクセスできなくなってしまいます。そこで今回は、エクセルのパスワード設定方法と、万が一パスワードを忘れてしまった場合の対処法について詳しく解説します。
また、適切なパスワード管理の重要性についても触れるので、情報セキュリティ対策に役立てていただければと思います。

エクセルのパスワード設定方法

エクセルファイルには、重要な情報が含まれていることが多くあります。そのため、不正アクセスや情報漏洩を防ぐためにも、パスワードを設定することが大切です。ここでは、エクセルのパスワード設定方法について解説します。

パスワード設定の必要性

エクセルファイルにパスワードを設定することで、以下のようなメリットがあります。

  1. 不正アクセスを防止できる
  2. 情報漏洩のリスクを軽減できる
  3. ファイルの改ざんを防げる
  4. プライバシーを保護できる

特に、個人情報や機密情報を扱うビジネスシーンでは、パスワード設定は必須と言えるでしょう。

セキュリティ対策の一環として、積極的にパスワードを設定することをおすすめします。

パスワード設定の手順

Excelファイルにパスワードを設定するには、以下の手順で行います。

まず、パスワードを設定したいExcelファイルを開きます。

Excelファイルを開いたら、「ファイル」メニューをクリックします。

「名前を付けて保存」というメニューが表示されますので、それをクリックします。

「参照」という項目が表示されますので、それをクリックします。

「名前を付けて保存」ダイアログボックスが表示されます。Excelファイルを保存したいフォルダに移動して、そこで「ツール」ボタンをクリックし、「全般オプション」というメニューをクリックします。

「全般オプション」ダイアログボックスが表示されます。「読み取りパスワード」と「書き込みパスワード」の両方が設定できます。どちらか一つのみを設定することもできます。今回の例では両方設定することにします。パスワードの入力を終えたら、「OK」ボタンをクリックします。

また、「読み取り専用を推奨する」にチェックを入れると、保存したExcelファイルを開く時にファイルを読み取り専用モードで開くように設定できます。

ちなみにExcelファイルを読み取り専用で開くと、ファイルの中身を見ることはできますが、編集することはできません。

「全般オプション」でOKをクリックすると、「パスワードの確認」ダイアログボックスが表示されます。ここでは先ほど設定した「読み取りパスワード」を入力します。

引き続き「パスワードの確認」ダイアログボックスが表示されます。ここでは先ほど設定した「書き込みパスワード」を入力します。

パスワードの入力が正しく行われると、再び「名前を付けて保存」ダイアログボックスが表示されます。パスワードを設定したExcelファイルの保存先のフォルダで「保存」ボタンをクリックします。

以上で「読み取りパスワード」と「書き込みパスワード」を設定したExcelファイルを保存できます。

パスワードを忘れないように、必ずメモしておきましょう。

Excel(エクセル)ファイルの特定のシートにパスワードを設定する方法(シート保護)

Excelファイルでは一つのファイルに複数のシートを作成できます。さらに特定のシートに対してパスワードを設定できます。特定のシートにパスワードを設定する手順を紹介します。

まずExcelファイルを開きパスワードを設定したいシートを選択します。

それからExcelファイルの「ホーム」タブの右の方にある「書式」ボタンをクリックします。「保護」という項目に「シートの保護」というメニューがあるのでクリックします。

「シートの保護」ダイアログボックスが表示されます。「シートの保護を解除するためのパスワード」に設定したいパスワードを入力します。パスワードの入力を終えたら、「OK」ボタンをクリックします。

パスワードで保護されたシート編集しようとすると、上記のようなメッセージが表示されて編集できないことが確認できます。

Excel(エクセル)ファイルのブックにパスワードを設定する方法

Excelファイルのブックにパスワードを設定することもできます。ブックにパスワードを設定することで、

  • 非表示のシートの表示
  • シートの追加・移動・削除・非表示・名前変更

ができなくなり、シートの構成を保護することができます。

それではブックにパスワードを設定する方法を紹介します。パスワードを設定したいExcelファイルを開きます。

「校閲」タブの「ブックの保護」をクリックします。

「シート構成とウィンドウの保護」のダイアログボックスが表示されます。「パスワード(省略可)」テキストボックスにパスワードを入力して「OK」ボタンをクリックします。

「パスワードの確認」ダイアログボックスが表示されますので、先ほど入力したパスワードを入力して「OK」ボタンをクリックします。

これでブックにパスワードを設定できました。

強力なパスワードの選び方

パスワードを設定する際は、強力なパスワードを選ぶことが大切です。以下のポイントを参考にしてください。

ポイント 説明
長さ 8文字以上が理想的
複雑さ 英大文字、英小文字、数字、記号を組み合わせる
推測されにくさ 名前や生年月日など、他人に推測されやすい情報は避ける
ユニーク性 他のサービスと同じパスワードは使わない


上記のポイントを踏まえ、強力かつ覚えやすいパスワードを設定しましょう。
定期的にパスワードを変更することも、セキュリティ向上につながります。

エクセルのパスワードを忘れた時の対処法

エクセルファイルにパスワードを設定していると、セキュリティ面では安心ですが、パスワードを忘れてしまった場合は大変困ります。ここでは、エクセルのパスワードを忘れた時の対処法について解説します。

パスワード解除ソフトの利用

パスワード解除ソフトを利用すれば、忘れてしまったパスワードを解除できる可能性があります。代表的なパスワード解除ソフトには以下のようなものがあります。

  • Excel Password Recovery
  • Excel Password Remover
  • Excel Password Unlocker
  • PassFab for Excel

これらのソフトは、エクセルファイルのパスワードを解析し、解除するために開発されています。

ただし、パスワードの複雑さによっては解除に時間がかかったり、解除できない場合もあります。

パスワード解除サービスの利用

自分でパスワード解除ソフトを使うのが不安な場合は、専門業者によるパスワード解除サービスを利用するのも一つの手です。パスワード解除サービスでは、以下のようなメリットがあります。

メリット 説明
高い解除成功率 専門知識と高度なツールを用いて解除するため
手間いらず ファイルを送信するだけで良い
機密保持 秘密保持契約により情報漏洩リスクを軽減


信頼できる業者を選ぶことが大切ですが、手軽にパスワード解除ができるサービスとして人気があります。

パスワード解除に失敗した場合の対応

万が一、上記の方法でもパスワード解除ができなかった場合はどうすれば良いのでしょうか。残念ながら、パスワード解除に失敗した場合、ファイル内のデータを復元することはほぼ不可能です。

そのため、パスワード設定時には以下の点に注意しましょう。

  1. 必ずパスワードをメモしておく
  2. 定期的にパスワードを変更する
  3. バックアップを取っておく

特にバックアップは重要です。

パスワード解除に失敗しても、バックアップからデータを復元できれば被害を最小限に抑えられます。
日頃からバックアップを取る習慣をつけておきましょう。

エクセルのパスワードを忘れてしまっても、諦める必要はありません。パスワード解除ソフトやサービスを利用することで、パスワードを解除できる可能性があります。しかし、パスワード設定時の注意点を守り、バックアップを取っておくことが何より大切です。
万が一に備え、セキュリティ対策を怠らないようにしましょう。

パスワード管理の重要性

近年、サイバー攻撃による情報漏洩事件が多発しています。個人情報や機密情報を守るためには、適切なパスワード管理が欠かせません。ここでは、パスワード管理の重要性について解説します。

パスワード管理ツールの活用

パスワードを適切に管理するには、パスワード管理ツールの活用が有効です。代表的なパスワード管理ツールには以下のようなものがあります。

  • LastPass
  • 1Password
  • Dashlane
  • Keepass

これらのツールを使えば、複数のサービスで使用するパスワードを一括管理できます。

ランダムに生成された強力なパスワードを自動で設定してくれる機能もあるので、セキュリティ面で大きなメリットがあります。

セキュリティ対策の必要性

適切なパスワード管理は、セキュリティ対策の基本中の基本です。以下の表は、パスワード管理の重要性を示しています。

項目 説明
不正アクセス防止 強力なパスワードを設定することで、不正アクセスを防げる
情報漏洩対策 パスワードが漏洩すると、個人情報や機密情報が流出するリスクがある
アカウントの乗っ取り防止 他人にパスワードを知られると、アカウントを乗っ取られる危険性がある


セキュリティ意識を高め、適切なパスワード管理を心がけることが、情報セキュリティ対策の第一歩となります。

定期的なパスワード変更

パスワードを定期的に変更することも、セキュリティ向上につながります。以下のようなタイミングでパスワードを変更するのがおすすめです。

  1. 3〜6ヶ月に1回程度の定期的な変更
  2. サービスからパスワード変更を促された時
  3. パスワードの漏洩が疑われる時
  4. 他人にパスワードを知られてしまった時


古いパスワードを使い続けていると、リスクが高まります。こまめなパスワード変更を習慣づけましょう。

パスワード管理は、情報セキュリティ対策の要です。パスワード管理ツールを活用し、強力なパスワードを設定することを心がけてください。また、定期的なパスワード変更も忘れずに。セキュリティ意識を高め、大切な情報を守るために、今すぐできるパスワード管理から始めましょう。

まとめ

エクセルのパスワード設定は情報漏洩防止に効果的ですが、強力なパスワードを設定し、定期的に変更することがポイントです。パスワードを忘れた場合は解除ツールやサービスを利用しましょう。
ただし、事前にパスワードを控え、データのバックアップを取ることが肝心です。適切なパスワード管理がセキュリティ対策の基本ですので、管理ツールを活用し、こまめに見直しましょう。大切な情報を守るため、今すぐできるパスワード管理に取り組んでみてください。


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