HTMLスマグリング|サイバーセキュリティ.com

HTMLスマグリング

HTMLスマグリングは、悪意のあるコードがHTMLやJavaScript内に埋め込まれ、ブラウザ上で実行される攻撃手法の一つです。この攻撃では、フィッシングメールや不正なWebページを介して、ユーザーがHTMLファイルをダウンロードし、そのファイルを開いた際にマルウェアが実行されるという仕組みが使われます。HTMLスマグリングの特徴は、ファイル自体には目立った異常がないため、従来のセキュリティ対策では検出されにくいことです。この攻撃手法は、マルウェアのダウンロードやリモートアクセスツール(RAT)のインストールなど、さまざまな攻撃に使用されることがあり、特にランサムウェアの初期侵入経路としても利用されることがあります。対策として、企業や個人は、不審なメールや添付ファイルを開かないよう徹底することが重要です。また、ブラウザのセキュリティ設定を強化し、HTMLファイルの自動実行を無効にすることや、Webトラフィックを監視して異常な挙動を早期に検出するための対策を講じることが推奨されます。さらに、フィッシング対策やメールフィルタリングを導入することで、HTMLスマグリングのリスクを軽減することができます。


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