サーバ運用監視とは?内容や注意点、費用について徹底解説

インターネットで公開している様々なサービスは、サーバと呼ばれるコンピュータにプログラムを導入して稼働させることで実現されています。しかしコンピュータとはいえ、常に安定して稼働しているわけではありません。思わぬ障害の発生で、サーバがダウンしたり動作が重くなったりすることがあります。サーバを常時監視して障害発生時に迅速な対応を取ることが重要です。

サーバが正常に動作しているかどうか確認することを「サ―バ運用監視」といいます。今回はサーバ運用監視の概要について徹底解説します。

サーバ運用監視とは

サーバ運用監視とは言葉の通り、サーバの運用状態を監視することです。サーバと一言でいっても、様々な種類があります。例えばホームページを表示するためのWebサーバやデータベースサーバ、電子メールを送受信するためのメールサーバなど、用途によって様々なサーバが稼働しています。

サーバで提供しているサービスを当たり前のように稼働させ続けるためには、サーバ運用監視が必要不可欠です。サーバを常時監視することで、障害発生時の復旧作業や、バックアップ用のシステムへの切り替えなどを迅速に行うことができ、トラブルを未然に防ぐことが可能だからです。

サーバ運用監視には監視する対象によっていくつかの内容に分類できます。これからサーバ運用監視の具体的な内容について紹介します。

サーバ運用監視の内容

サーバ運用監視の内容は、サーバが障害を起こさずに正常に動作しているかどうかを確認することです。もし障害が発生していたら、管理者に対して通知を行います。主な監視内容は以下の4つです。

死活監視

死活監視とは監視対象のサーバの外部から一定時間おきにPINGを送信して、正常な応答が返ってくるかどうかを監視することです。サーバが正常に動作しているかどうかを一定時間おきに確認でき、サーバ運用監視には欠かせない監視方法の一つです。

トラフィック監視

トラフィック監視とはネットワーク上に流れているデータ量(トラフィック)を監視することです。トラフィックが増加傾向の場合、ネットワークを分割したり、機器を増設したりしてデータ量を調整して負荷を分散させます。また不適切なデータを遮断するなどの対策を行うことで、障害の発生を未然に防ぐこともできます。

ネットワーク監視

ネットワーク監視とは何らかの理由によりネットワークに異常な遅延や接続障害が発生した場合や、障害が起こりそうな予兆を出来るだけ早く発見するために行う監視のことです。一時的なアクセスの急増が発生し、サーバが情報を処理できなくなることや、ネットワーク機器の不調、LANケーブルの断線などもネットワーク監視の対象となります。

ログ監視

ログとはサーバで行った処理やイベントなどを時系列に記録したデータのことです。システムに障害が発生した際、ログを分析することで、障害の発生した時刻や原因をつかむことができます。

ログ監視はソフトウェアや外部のサービスを活用することで、ログを随時解析し、異常なログや通常では見られないパターンのログが記録されていないか分析し、もしそのようなログが記録されていたら、管理者に対して通知を行う監視のことを指します。

サーバ運用監視が重要な理由

もしサーバ運用監視が適切に行われなかったらどうなってしまうのでしょうか。

サーバが正常に稼働することは、業務を円滑に遂行し、ユーザに安定したサービスを提供するためには必要不可欠です。サーバが停止してしまうと、業務が停止し、ユーザからの信頼を損なう原因にもなります。例えばネットショップのWebサイトがサーバの不具合でサービスを停止してしまうと、停止している間は売上が発生しなくなってしまいます。

どのような環境でも完璧に動作し続けることができるサーバは存在しません。サーバ運用監視を導入することで、サーバの障害や停止などが発生した時に、迅速に対応できます。思わぬサーバの不調により金銭的な被害の発生だけでなく、ブランドイメージの低下などの結果とならないためにも、サーバ運用監視は重要な役割を果たしているのです。

サーバ「運用監視」と「運用管理」の違い

「サーバ運用監視」と似た言葉に「サーバ運用管理」という言葉があります。この2つは同じような概念ですが、少し違いがあります。

サーバ運用管理は、サーバ運用監視を含めたより広い概念を表しています。サーバ運用管理ではサーバ全体の仕組みや動作を把握し、障害発生時に自動復旧やリモートで復旧させるための仕組みを構築するなど、サーバが継続して安定稼働するためのあらゆる業務のことを指しています。

サーバ運用管理においては、すべての障害発生に対して自動復旧やリモート復旧ができるわけではありません。想定外の障害や原因が特定できない障害については、エンジニアより原因が調査され、手動で復旧作業が行われます。サーバ運用管理ではこのような対応も含まれます。

サーバ運用監視者とは

サーバ運用監視を行っている者をサーバ運用監視者といいます。サーバ運用監視者はこれまでに紹介してきた、「死活監視」「トラフィック監視」「ネットワーク監視」「ログ監視」などの業務を行います。このような業務は365日24時間体制が一般的なので、サーバ運用監視者といっても、実際には人間による業務だけでなく、サーバ運用監視専門のソフトウェアを導入したり、ASPやSaaSなどのサービスを導入したりすることで、監視業務を行うことになります。

これまでサーバ運用監視者の業務内容はサーバの「監視」のみでした。これはサーバに障害が発生した時や、障害の予兆が確認された場合に、サービスの管理者に何らかの方法で通知を行うところまでの業務です。

しかし最近のサーバ運用監視サービスでは、単に監視だけでなく、障害の発生原因や、発生箇所や問題箇所などの詳細な情報を報告するようになってきています。さらに監視業務に加えて、障害発生時のインシデント対応やエンジニアによる普及対応など、サーバ運用管理サービスを含めてセットとして提供している業者も増えてきています。

サーバ運用監視者になるために必ず要求される資格はありません。しかしサーバ運用監視には高度な知識とスキルが必要とされます。

例えば、求人サイト「Indeed」のサーバ運用監視関連の求人を見てみると、サーバそのもの知識だけでなく、ネットワークやLinuxに関する知識を要求する求人があります。Linuxに関する資格ですと、LPI-Japanが開発したLinux認定技術者試験「LinuC(リナック)」がありますし、ネットワーク関連だと、IPAが実施している国家資格「ネットワークスペシャリスト」や、シスコ技術者認定「CCNP」などの資格があります。

資格があれば必ずサーバ運用監視者になれるわけではありませんが、資格取得で得た知識はサーバ運用監視の業務に役立てることができるでしょう。

一般的なサーバ運用監視サービスの費用

サーバ運用監視サービスに必要な費用は、サービスの提供会社によって様々です。サーバ監視運用サービスを提供している企業の中には、「基本的な監視項目に必要な基本料金」に加えて、「オプションで追加する監視項目の追加料金」の料金体系を取り入れています。標準的な項目にプラスして、オプションで必要な項目の監視を追加するイメージです。

基本料金としては月額数万円から10万円程度、オプションで追加1項目につき月額5000円から1万円程度の費用を要求するとことが多いようです。

サーバの構築環境は企業や提供しているサービスによって大きく異なります。サーバ運用監視サービスを導入する際には、しっかりとしたヒアリングと適切な見積りを提案してくれる業者に依頼することが重要でしょう。

サーバ運用監視の注意点

サーバ運用監視の注意点として、監視対象のサーバを明確にすることがあげられます。サーバ運用監視は高度な知識や技術が必要とされるため、決して安くない費用が必要です。企業はまず監視すべき対象を明らかにして、その中でも重要なものを選び、優先度をつけて監視対象とするべきです。

もし管理しているサーバ全てをカバーするようにサーバ運用監視を導入してしまうと、場合によってはオーバスペックとなり必要以上のコストが要求されてしまいます。逆にコストを抑えすぎた場合、技術力が十分でない低品質なサーバ運用監視サービスになってしまう恐れがあります。

自社内の従業員でサーバ運用監視を行う場合は、柔軟な対応が可能かもしれませんが、サーバ運用監視を外部にアウトソースする場合には特に注意が必要でしょう。

まとめ

サーバ運用監視について内容や注意点などについて解説しました。最近では自社内でサーバを運用するオンプレミスという形態から、クラウドコンピューティングへの移行も進みつつあります。どちらにせよ24時間365日サーバ運用監視を行うことは容易ではなく、外部の業者へアウトソースしたほうが良いケースもあります。サーバ運用監視を導入する際には、自社にとって適切な方法を選択することが重要です。

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