McAfeeトータルプロテクションとは?機能や価格、評判まで詳しく大解剖|サイバーセキュリティ.com

McAfeeトータルプロテクションとは?機能や価格、評判まで詳しく大解剖



VPNもID保護も!家族全員のデバイスを”マルっとお任せできるソフト”を探しているならこれ

“トータル”プロテクションの名のとおり、マルウェア対策に留まらず、インターネットを使用する際の、全面的な安心を提供することを目指したセキュリティソフトです。

McAfeeトータルプロテクションは、マルウェア対策の他、プライバシー保護やID 管理用ツールまで組み込んでいます。

また、強度の高い暗号化で個人情報を守る、セキュアVPN機能も利用することができます。

 

McAfeeトータルプロテクション大解剖!特徴や機能など

McAfeeトータルプロテクションの特徴や機能などについて、詳しく説明します。

発売元・ベンダー

設立は1987年、米カリフォルニア州に本社を置くセキュリティソフトウェアメーカーのマカフィー社。日本国内で販売されているパソコンの多くにプリインストールされているため「McAfee」の赤いロゴに馴染みのある方も多いはずです。

2021年3月には、同社の法人向け事業をSymphony Technology Group率いるコンソーシアムに40億ドルで売却すると発表。

コンシューマ向け製品に注力する方針を掲げています。

マルウェア対策

マルウェアや不正なWebサイトなどをブロックする防御機能について、McAfeeトータルプロテクションは高い評価を得ています。

https://www.av-comparatives.org/vendors/mcafee/

パスワードなど個人情報の漏洩対策

個人情報漏洩対策に関して、他社にはないMcAfeeトータルプロテクションのだけの特長が「セキュリティスコア」です。セキュリティスコアは、オンライン保護機能の正常性をチェックできるという機能で、McAfeeトータルプロテクションを購入していなくても使用できます。

McAfeeアカウントを作成し、セキュリティスコアをチェックすると、万が一、パスワード侵害などが確認された場合は、パスワードが盗まれたWebサービス名とその詳細が確認できるようになります。

検知正確性

セキュリティソフトが、正規ファイルを誤って不正ファイルとして検知してしまうことを「誤検知」と呼びます。

上述のとおり、McAfeeトータルプロテクションのマルウェア対策性能は、他社製品と比較してトップクラスではないものの、誤検知は非常に少ない製品です。

第三者評価機関の一つAV-Comparativesによる、防御力テストの結果を時系列で見てみると、次のとおり、他のセキュリティソフトと比較して、McAfeeトータルプロテクションは防御率も高いが、誤検知も少なく、バランスが良いと評価できます。

防御率
※高いほど良い
誤検知数(FP:false positives)
※少ないほど良い
テスト名
99.8% 1(全製品の平均値「7」) Real-World Protection Test July-October 2021
100% 4(Few FP:誤検知が少ない) Malware Protection Test September 2021
100% 10(Few FP:誤検知が少ない) Malware Protection Test September 2020

軽さ・操作性

第三者評価機関AV-Comparativesによる「Performance Test October 2021」では、各社のセキュリティソフトをインストールした後に、ファイルのコピーやダウンロード、アプリケーションの起動などを行い、タスク完了までの速さや軽さを計測しています。

結果、McAfeeトータルプロテクションは、評価に参加した17製品中8位となっており、軽さや操作性も悪くない製品であると言えます。

ただし、このパフォーマンステストにおいて、McAfeeトータルプロテクションが唯一点数を落としてしまったテストがアプリケーションのインストールテストでした。

よって、アプリ等のインストール時にもたつきを感じさせてしまうが、それ以外の動作の軽さ・操作性は気にならないと見てよいでしょう。

Performance Test October 2021検査項目:次のアクションにかかる時間を測定

ファイルのコピー・アーカイブおよびアーカイブ解除・アプリケーションのインストール・アプリケーションの起動・ファイルのダウンロード・Webサイトの閲覧

McAfeeトータルプロテクション

ペアレンタルコントロール

McAfeeトータルプロテクション(3年版)には、子供のオンライン上の活動を管理・監視できる「保護者機能」が搭載されています。他のセキュリティソフトメーカーでは”パレンタルコントロール”や”お子様保護”などという機能名で搭載されていることもあります。

McAfeeトータルプロテクションの保護者機能では、次のようなことができます。

  • 不適切な画像をフィルタリングして表示させないようにする
  • Web検索時に、検索結果に表示させるコンテンツに制限を設ける
  • Web にアクセスできる曜日や時間を設定し、制限する
  • 特定の Web サイトへのアクセスを制限
  • キーワードを設定し、関連するコンテンツへのアクセスを許可・ブロック

保護者機能は、子供の年齢に応じて制限や許可の強さが変わります。設定できる年齢グループは次のとおりです。

  • 幼児
  • 子供
  • 10 代前半
  • 10 代後半
  • 成年

また、McAfeeトータルプロテクションには、オンラインでの個人情報の漏えいを阻止するPassword Vault という記憶領域が用意されています。

個人情報 (クレジットカード番号、銀行の口座番号、住所など)をPassword Vaultに保存すると、子供は記録されたパスワードに一切アクセスできなくなるため、保護者が知らぬ間に個人情報がWebを介して転送されていたという事故を防げます。

その他の機能

ID保護機能(アイデンティティモニタリング)

保護したいメールアドレスや銀行口座情報を最大 10 個、登録しておくと、McAfeeトータルプロテクションが24 時間年中無休でモニタリングします。

IDの盗難を避けるために重要なのは、データ侵害が発生する事前と事後両方に対策を講じることです。ID保護機能を活用すると、登録したID情報に対し、最適な予防策が提供され、万が一、何か対処が必要になった場合に、対応策についての案内が通知されます。

セキュア VPN

McAfeeトータルプロテクションには、他社製品では別製品として提供されているVPN機能が付属しています。セキュアVPNは、個人情報や位置情報を保護して、パブリックWi-Fiへのアクセスで安全性を確保する機能です。

返金保証

McAfeeトータルプロテクションを購入したものの、製品に満足できなかった場合、返金保証を適用して、全額の払い戻しを受けられます。

返金保証を受ける際、製品に満足できない理由は問われませんが、購入から30日以内に払い戻し請求を行う必要があります。

サポート体制

McAfeeトータルプロテクションのサポート窓口へは、電話またはチャットにて問い合わせできます。365日、朝9時から夜9時まで問い合わせできます。

年末年始やゴールデンウィークなども、通常と変わらず、年中無休で問い合わせできるサポート体制は、McAfee社製品の特長のひとつです。

また、サポートセンターに頻繁に寄せられる質問への回答は、他社製品では文字と画像での説明のみとなっている場合がほとんどですが、McAfee社の場合は、より分かりやすく簡潔な動画でまとめられています。

マーケットシェア

世界マーケットシェアだと、McAfee製品は第6位です(Windows Anti-Malware Market Share Report, June 2020)。

McAfee社は、Microsoft社のセキュリティ対策ソフト「Microsoft Defender(Windows Defender)」とは、競合ではなく協調する方針を掲げ、Windows PCにMcAfee製品をプリインストールして提供するという戦略を展開しています。

今後のマーケットシェアにどのように影響するのか、注目です。

ラインナップ

McAfeeトータルプロテクションのラインナップは、次の3製品です。

ラインナップ 説明
McAfeeトータルプロテクション 1年版
  • 台数無制限
McAfeeトータルプロテクション 2年版
  • 台数無制限
McAfeeトータルプロテクション 3年版
  • 台数無制限
  • 保護者機能が使用可能

※McAfeeトータルプロテクション対応OS:Windows、Mac、Android、iOS

価格

McAfeeトータルプロテクションは、他のセキュリティソフトと比較して、平均的な価格です。ただし、1年版から3年版まで、インストール台数が無制限であるため、多くのデバイスにインストールしたい場合は、割安です。

サポートが年中無休で利用できるため、手厚いサポートが欲しい人におすすめできます。

以下の表は、主なセキュリティソフトの価格をMcAfeeトータルプロテクションと比較したものです。

1年/インストール台数1台 3年/インストール台数1台 1年/インストール台数3台
McAfeeトータルプロテクション 6,500円

*台数無制限

11,000円

*台数無制限

6,500円

*台数無制限

ウイルスバスター クラウド 5,720円 13,580円

*3台まで

5,720円
ノートン360 4,780円 14,480円 9,760円
ESETインターネットセキュリティ 4,950円 6,600円 6,160円
カスペルスキー セキュリティ 4,054円 9,147円 5,072円
アバスト プレミアム セキュリティ 5,480円 16,480円 7,480円

*10台まで

ZERO スーパーセキュリティ 3,900円

*年数無制限

3,900円

*年数無制限

5,900円

*年数無制限

ZERO ウイルス セキュリティ 1,980円

*年数無制限

1,980円

*年数無制限

3,980円

*年数無制限

(メーカー希望価格での比較)

McAfeeトータルプロテクションの基本的な使い方

McAfeeトータルプロテクションを使い始めるために、特別な設定は不要です。

インストール

表示される説明のとおり次々ボタンをクリックしていくだけでインストールが完了します。

インストールについては、詳しい説明動画が用意されているため、迷うことはないでしょう。

ホーム画面

スキャン

McAfeeトータルプロテクションでは、次の4種類のスキャン方法が選べます。

  • フルスキャン
  • 簡易スキャン
  • カスタムスキャン
  • スケジュールスキャン

特長的なのが、PCやデバイスの操作中にもできる手動スキャンで、Windows Explorer上 で、スキャンしたいファイル・フォルダ・ドライブだけを選択してスキャンできます。

手動スキャンの手順は、Windows Explorer を開き、任意のファイル・フォルダ・ドライブを右クリック。[スキャン] をクリックしてスキャンを実行します。

McAfeeトータルプロテクションの評判・口コミ

実際にMcAfeeトータルプロテクションを購入したユーザからの、口コミや評価を紹介します。

良い口コミ

万が一、PCが感染した場合、McAfee社が無料の支援を提供するため、非常に効果的な製品です。NortonやAVGと比較しても、McAfeeトータルプロテクションのサポートは優秀です。電話サポートの場合でも、5分未満でサポートを受けられます。

引用 McAfee Total Protection 2022/Amazon

ノートンよりも好きです。Nortonよりもパスワード保護機能が好きです。

引用 McAfee Total Protection 2022/Amazon

悪い口コミ

McAfeeトータルプロテクションは、PCやAndroidスマートフォンには簡単にインストールできたものの、Kindle10FireやKindleHDXとは、互換性がなくインストールできません。

引用 McAfee Total Protection 2022/Amazon

McAfeeトータルプロテクションを6回ダウンロードしようとしたら、ソフトウェアに欠陥があるというメッセージが表示されました。払い戻しを依頼したものの、払い戻しはありません。

引用 McAfee Total Protection 2022/Amazon

McAfeeトータルプロテクションに高評価を付けている口コミでは、McAfeeと同じく米国のセキュリティ企業であるノートンLifeLock社の製品と比較した上で、レビューしているケースが多く見られました。
インストール台数無制限がMcAfeeトータルプロテクションの強みですが、対応OSにKindleが含まれていない点と、返金保証の条件に合わず、返金が受けられないケースがある点が悪い口コミとして頻繁に指摘されています。

まとめ

McAfeeトータルプロテクションは、高機能かつインストール台数無制限という製品です。365日対応の窓口など、サポートの手厚さにも定評があります。

多くのデバイスを一括管理できるセキュリティソフトを探している方におすすめしたい製品です。


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