AVG 無料アンチウイルスとは?評判・評価・価格とデータ収集問題を解説|サイバーセキュリティ.com

AVG 無料アンチウイルスとは?評判・評価・価格とデータ収集問題を解説



オランダのセキュリティ対策ソフトベンダーであるAVG Technologies。2016年に同業他社であるAvast Software(アバスト)社により買収されており、「AVG 無料アンチウイルス」の特徴を知るには、両社の統合後の変化を追うべきです。

本記事では、アバスト無料アンチウイルスとの比較に加え、過去に指摘されたデータ収集問題や基本的な使い方までを解説します。

AVG 無料アンチウイルスの特徴や導入メリット

「AVG 無料アンチウイルス」は完全無料で使い続けられるセキュリティソフトです。

アバストとの技術共有

2016年にAvast SoftwareはAVG Technologiesの買収を発表しました。今やAVGとアバストは同一のマルウェア検出技術を共有しています。AVGとアバストとで防御力や性能が近似していてもなんら不思議はないのです。両社が統合されたことで、技術的リソースもマーケットシェアも業界最大級となっています。

特に機械学習を活用したセキュリティ対策では、学習用データとなる各ユーザーからの情報の量が成否を分けるため、統合によるユーザー基盤の拡大は技術面でのメリットにつながっています。

Windows XPへの対応

Microsoft自身はWindows XPのサポートを終了していますが、古いアプリケーションを使い続ける必要があるなどの理由でWindows XPを継続使用するユーザーは多くいます。セキュリティソフトベンダー各社もWindows XPへの対応は終了しつつありますが、AVGはWindows XP用の無料アンチウイルスを提供し続けてきた経緯があります(プログラムの更新や新機能追加には非対応)。

Windows XPを使い続けるユーザーの場合、選択肢が限られる点は依然として注目に値します。

AVG 無料アンチウイルスの性能【最新データ】

第三者評価機関による評価

AVG製品を評価する第三者機関としては、AV-TESTやAV-Comparativesが代表的です。過去の測定では、AVG製品とアバスト製品はほぼ同一の点数となることが多く、両社が同じマルウェア検出エンジンを共有していることの裏付けとなっています。

ウイルス検出率は無料セキュリティソフトの中では平均からやや上位に位置づけられる水準が報告されていますが、有料の上位製品と比較すると、脆弱性対策や危険サイト検知などの付加機能は簡素化されている点に留意が必要です。

動作の軽さ・広告表示に関する実態

第三者による検証では、AVG導入時のPC起動時間の増加は数%程度、Webサイトの同時読み込みへの影響も大きくないという報告がある一方、アプリケーションの起動時間には20%程度の遅延が見られたという結果も報告されています。全体としては比較的軽量な部類とされていますが、利用環境によって体感速度は変わるため、参考値として捉えるとよいでしょう。

また、無料版の利用中には、有料版へのアップグレードを促すポップアップや、「保護されていない秘密文書が見つかりました」といった警告表示が時折見られることが報告されています。多くの場合、特に対応せず閉じてしまって問題ないケースがほとんどですが、こうした表示に慣れていないユーザーは、誘導されるまま有料版を購入してしまわないよう注意しましょう。

知っておきたいプライバシー・データ収集問題

無料のセキュリティソフトを検討する際、避けて通れないのがプライバシーとデータ収集の問題です。AVGおよびアバストについては、過去に子会社を通じてユーザーの閲覧履歴などのデータを第三者企業に販売していたとされる問題が報じられたことがあります。この問題が明らかになった後、Avast社は当該事業を終了・閉鎖する対応を取ったと報じられています。

無料のセキュリティソフトは、何らかの形で収益化の仕組みを持っていることが多く、その手段の一つとしてユーザーデータの取り扱いが問題視されるケースは他社でも見られます。AVG・アバストに限った話ではありませんが、無料のセキュリティソフトを導入する際は、プライバシーポリシーの内容や、設定画面でオプトアウトできる項目がないかを一度確認しておくことをおすすめします。

AVG 無料アンチウイルスの基本的な使い方

サイバーキャプチャー

パソコン使用中、AVGにより認識されていないアプリケーションが検出されると、「怪しいファイルを検出しました」というアラートが表示されます。これは「ウイルスを検出した」という意味ではなく、「不明なファイルを検知した」というニュアンスです。

デフォルトでは、検出されたファイルがAVGのラボに自動で送信され、安全なファイルであるかどうかの検査が行われます。検査結果が出るまでファイルはロックされ、実行できない状態になります。

検出されたファイルの管理

ウイルスと思われるファイルが検出されると、脅威の名前や感染していると思われるファイルのパスなどの情報とともにアラートが表示され、検出されたファイルは自動で隔離室へと送られます。検出は誤検出の可能性もあるため、ファイルが検出された際にはファイル名で検索するなどして、本当にウイルスであるかどうかを確認することをおすすめします。

誤検出だった場合は、隔離室から復元、または例外として登録することでその後検出されないようにできます。

常駐保護機能の一時無効化

パソコン内のファイル監視やインターネット上のファイル監視は、それぞれ個別に一時停止することが可能です。作業内容によっては保護機能が誤作動する場合もあるため、一時的に無効化する機能も用意されていますが、無効化したままにしないよう、作業後は速やかに再有効化することが重要です。

AVG 無料アンチウイルスとアバスト無料アンチウイルスとの違い

買収により技術的プラットフォームが統合されたAVG社とアバスト社ですが、両社が提供する無料アンチウイルスには機能差があります。

機能 AVG 無料アンチウイルス アバスト無料アンチウイルス
ウイルスやその他のマルウェアをブロック ○ ○
パスワードを保護(情報隔離室にパスワードをまとめてロック) × ○

マルウェアに対する防御性能は差がないものの、AVG 無料アンチウイルスの方が機能数は少なくなっています。よって、AVG 無料アンチウイルスとアバスト無料アンチウイルスでどちらかを選択するのであれば、アバスト無料アンチウイルスをインストールするほうが無難と言えそうです。

製品ラインナップと価格

「AVG 無料アンチウイルス」とAVGの有料版の製品ラインナップは次のとおりです。AVG無料アンチウイルスは、個人・家庭用途での使用限定で、業務・商業利用は不可である点には注意が必要です。

プラン 価格 特徴
無料アンチウイルス 無料 PC、Mac、Androidで利用可能
AVGインターネットセキュリティ 7,980円(1年用)/15,980円(2年用)/23,980円(3年用) PC、Mac、Androidで利用可能。10台まで

AVG 無料アンチウイルスの評判・口コミ

AVG無料アンチウイルスを実際に導入したユーザーの評判や口コミを見てみましょう。

良い口コミ

「仮想マシンでWindows XPを使ってます。簡単に1クリックでスキャンできて、使いやすいです。」

AVG 無料アンチウイルスに対する良い口コミでは、Windows XPのユーザーだからAVG 無料アンチウイルスを選択しているというコメントが多く見られます。

悪い口コミ

「最初の頃は良かったが新しい更新以降から急に重くなったというか、CPUパワーを食うようになって使い物にならないと判断して消した。」

悪い口コミでは、インストール後、数ヶ月から1年ほど経ってから重くなるというコメントが複数確認できます。第三者評価機関でのテストでは長期間経過後の検証がなされていないケースが多く、この点は見落とされがちなポイントです。

まとめ

「AVG 無料アンチウイルス」に対する質問事項はAVGサポートコミュニティで受け付けていますが、英語のみでのサポートです。「アバスト無料アンチウイルス」との比較では、「AVG 無料アンチウイルス」の方は機能数が少なく、性能面では両製品でほぼ差がありません。

両社のどちらかで検討中のユーザーは、アバスト社の製品を選択するほうが無難ですが、Windows XPをお使いの場合はAVG 無料アンチウイルスの方をおすすめします。あわせて、無料のセキュリティソフト全般に言えることですが、過去のデータ収集問題も踏まえ、プライバシーポリシーの内容を一度確認したうえで利用することをおすすめします。

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