※この記事は2024年8月に更新されています。
HDD(ハードディスク)やPC(パソコン)が突然故障し、大切なデータを突然失ってしまうことがあります。
「仕事で使用するはずのデータが壊れた!」「結婚式や子供の写真など、大切なデータが見られなくなった…」
緊急事態を解決するのがデータ復旧(復元)サービスです。実は日本国内には100社以上のデータ復旧業者が存在するといわれ、復旧業者によって復旧技術のレベルや対応規模、実績も大きく異なるため、①技術力・②信頼性・③サービスの利用しやすさの3ポイントで業者を比較するのがおすすめです。
- 「はじめて利用するのでどこに頼めばいいのかわからない」
- 「技術力が高く、安心して任せられるデータ復旧業者は?」
- 「料金の相場はどれくらい?」
- 「修理会社やメーカーサポートとの違いは?」
- 「口コミや実績、何を基準に選べばいい?」
- 「そもそも業者に依頼せず自力で復旧できないか?」
このような疑問を解消すべく、データ復旧サービスの概要や料金、失敗しない業者選びのポイントを徹底解説しますので、ぜひ参考にしてください。
データ復旧業者選びで1番大事なのは復旧技術(復旧率)です。データ復旧業者は全国に100社以上存在しますが、技術力は大きく異なります。
数ある業者の技術力を見極めた上で、編集部が特におすすめするデータ復旧サービスはこちらのデジタルデータリカバリーです。
デジタルデータリカバリーのおすすめポイント
✔復旧率最高値95.2%!全国トップクラスの技術力
✔14年連続データ復旧国内売上No.1
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
国内最大規模の業者で、非常に高い技術力を持ち、診断&見積りを無料で依頼できるので、初めてデータ復旧サービスを利用する方でも安心です。
目次
- 1 データ復旧サービスとは
- 2 【データ復旧は一度きり】最初の業者は技術力で選ぶのが復旧成功のカギ
- 3 【厳選10社】データ復旧専門業者おすすめランキングを紹介
- 4 技術力が低い可能性大!避けた方がいいデータ復旧業者の特徴
- 5 「実績のあるデータ復旧業者」をネットで見つけるポイント
- 6 【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める
- 7 【ポイント2】信頼できる復旧業者かを見極める
- 8 【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める
- 9 HDD/SSD復旧で押さえるべきポイント!物理障害と論理障害とは
- 10 HDDやSSD、フラッシュメモリ等の記録媒体は消耗品
- 11 データ復旧専門業者に相談するメリット
- 12 データ復旧専門業者に依頼するデメリット
- 13 【法人向け】のデータ復旧で見るべきポイント
- 14 【法人向け】おすすめデータ復旧業者:デジタルデータリカバリー
- 15 データ復旧サービスの利用時の注意点
- 16 データ復旧専門業者でデータ復旧可能な機器・症状
- 17 データ復旧専門業者に相談する際の流れ
- 18 データ復旧サービスの料金システム
- 19 まずは無料の初期診断を受ける
- 20 データ復旧にかかる費用の相場
- 21 データ復元ソフトの復旧率は?
- 22 よくある質問
- 23 関連記事一覧
- 24 まとめ
データ復旧サービスとは
データ復旧サービスは、障害が発生した記憶媒体からデータを復旧・復元するサービスです。たとえば以下のような機器からのデータ復旧に対応しています。
- HDD(ハードディスク)
- SSD(ソリッドステートドライブ)
- デスクトップパソコン、ノートパソコン
- タブレット、スマートフォン
- NAS、サーバー
- USBメモリ、SDカード
- DVD、Blu-rayレコーダー
- ビデオカメラ、デジタルカメラ
- 光学ディスク、コンパクトフラッシュ
ビジネスに不可欠なファイルや、子供の成長を記録したホームビデオなど、どうしても失いたくない大事なデータを壊れた機器から取り出してくれるため、急なトラブルでも頼れるサービスです。しかしながら、「データ復旧サービス」と一言で言っても、業者ごとに技術レベルや経験、専門性が異なります。そのため、依頼したい内容と業者の対応できる機器、症状、復旧率、復旧スピードが一致しているかどうかをしっかりと確認することが重要です。
例えば、「安い業者を選んで復旧に失敗し二度とデータが戻らなくなった……」というのはよくある失敗例です。そのため、データ復旧業者の選定は慎重に行いましょう。下記では編集部おすすめのデータ復旧業者を3選ランキング形式で紹介しています。これらの業者は、技術力、経験、信頼性の面で高評価を得ています。これらの業者を参考に、自分に適したデータ復旧業者を見つけてください。
物理的な故障はデータ復旧業者でしか対応できない
「データを読み取ることができない」「動作中に異常な音を発する」「機器が頻繁にクラッシュする」。
このような症状が見受けられる場合、転倒・落下や経年劣化により、機器が破損している恐れがあります。機器内部の部品が物理的に破損した場合、自力でのデータ復旧は非常に困難です。ご自身での復旧作業は、データ消失のリスクを高めるため、絶対に避けてください。特に、物理的に故障したHDDは、ほこり一つない「クリーンルーム」という特別な環境で部品交換を行い、認識可能な状態に復旧させる必要があるほか、国内でもごく数人のトップエンジニアしか復旧できないような超高難易度な復旧作業が必要な場合もあります。
しかし、国内に100社以上あるデータ復旧業者の多くは「クリーンルーム」などの設備・環境・人員が不十分で、高難易度の物理的な故障に対応できる業者もほんのわずかです。それではどのような基準で業者を選べば、後悔しない選択をすることができるのでしょうか。
【データ復旧は一度きり】最初の業者は技術力で選ぶのが復旧成功のカギ
データが消えてしまったとき、最初に持ち込む先は【技術力の高い業者】を選ぶことが復旧成功のカギになります。なぜなら、データ復旧は外科手術と同じで何度もできるものではなく、最初の対応がその後の復旧率を左右するカギであると言われているからです。
焦っていると近所の店舗に持ちこみそうになる気持ちも分かりますが、技術力が低くて復旧に失敗した場合、データが二度と戻ってこなくなる危険性があります。だからこそ、データ復旧を業者に依頼するときは基本的に「技術力の高い業者」を見極めることを覚えておいてください。
→【2024年最新】技術力が高いデータ復旧業者を見極める8つのポイント
データ復旧業者選びに失敗するとどうなる?最悪、データが二度と戻らなくなる可能性も
国内には100社以上のデータ復旧業者が存在しますが、すべての業者が高い技術力を持っているわけではありません。データ復旧は一度きりのチャンスが多く、業者選びを誤ると、最悪の場合、大切なデータが二度と戻らなくなる可能性があります。
特に、物理的に破損したHDDの場合、復旧作業そのものの難易度が非常に高く、一般的なデータ復旧業者では、HDDを開封してディスクに傷があることを確認した時点で、多くの場合、復旧不可能と判断する傾向があります。また、開封時点でディスクは劣化するため、データ復旧失敗後、他社に依頼しても、データ復旧がより困難になってしまうことも珍しくありません。したがって、業者の技術力を確認する際は、公開されている復旧率や、過去の復旧事例を基準にして、難しい案件にも対応できる実績豊富な業者を選びましょう。
費用・口コミを見て業者を選ぶのはNG?
データ復旧業者についてネットで調べる方も多いと思いますが、口コミの情報も100%完全に信じるのは危険です。ネット上の口コミ評価は匿名性が高い情報のため、口コミ評価だけで良し悪しを判断するのは難しいでしょう。悪質な業者に引っかかった、後から見積もりと異なる高額な費用を請求されたなどの口コミを見つけて不安になるのであれば、データ復旧業者の技術力が高い業者に依頼するほうが安全です。
詳しくは後述しますが、定額料金制・完全成功報酬制を売りにしている業者は簡易的な作業しか行わない技術レベルの低い業者の可能性が高く、必ずしもデータを復旧できるとは限りません。データ復旧業者に依頼するのであれば、データを確実に復旧できる技術力があるかどうか見極めることが重要です。
データ復旧サービスの料金設定の仕組み
データ復旧は、機器によって症状も直し方も千差万別であるため、さまざまな要素の掛け合わせで価格が決まります。依頼前にエンジニアが機器の状態を確認し、見積りを出してもらう必要があります。
ぱっと見は似たような症状でも、比較的かんたんにデータ復旧できるようなものから、専用設備や高度な技術が揃っていないと復旧できないもの、過去の復旧事例が少ない超高難度なものなど、1つ1つの機器によって作業パターンが全く異なります。
中には一律料金制を採用しているような業者もありますが、基本的に、データ復旧では機器の初期診断をするまで障害レベルや作業内容は分かりません。
一律料金の場合、市販されている復元ソフトで対応できるような軽度の障害にしか対応していなかったり、作業開始後に重度障害と判明し、当初の見積もり額より高額な追加費用を請求されたという悪質なケースもあります。一律料金だからといって、必ずしも料金内でデータを復旧できるとは限らないため注意しましょう。
完全成功報酬(復旧できなければ¥0)なども、一見安心材料にも思えますが裏側にはリスクが潜んでいます。とくに、技術力で勝てない業者が技術の低さを隠すために完全成功報酬制を謳っている場合には気を付けてください。
【厳選10社】データ復旧専門業者おすすめランキングを紹介
ここまで、データ復旧業者を選ぶポイントを解説してきました。国内には100社を超えるデータ復旧専門業者が存在し、その中から専門業者を選定することは難しいです。今回は上記のポイントを押さえた上で、多くの実績があり技術力がトップレベルで安心して依頼できるおすすめのデータ復旧業者を厳選しました。
- 第1位:デジタルデータリカバリー
- 第2位:パソコン救急バスターズ
- 第3位:オータムサポート
- 第4位:Win Disk Rescue
- 第5位:LIVEDATA
- 第6位:AOSデータ復旧サービスセンター
- 第7位:PCエコサービス
- 第8位:BUFFALO
- 第9位:アドバンスデザイン
- 第10位:A1データ
以下の表では、ランキング3位以内のデータ復旧業者をまとめています。
サービス名 | デジタルデータ リカバリー |
パソコン救急バスターズ | オータムサポート |
---|---|---|---|
復旧実績 | ✓復旧率95.2% ✓相談件数 41万件以上 ✓他社不可 3,000件 ✓官公庁・法人 1万社以上 |
・パソコン修理の20年以上の修理実績
・データ復旧率非公開× |
・パソコン修理の20年以上の修理実績
・データ復旧率非公開× |
復旧設備 | ✓クリーンルーム (クラス100) ✓ドナーHDD 7,000台以上 |
×
なし |
×
なし |
ラボ公開 |
○
公開・見学可能 |
×
非公開 |
×
非公開 |
従業員数 (エンジニア 人数) |
164名 (約40名) |
×
非公開 |
×
非公開 |
初期診断・ 復旧スピード |
【初期診断】 無料最短5分 【復旧】 80%を48時間 以内に完了 |
【初期診断】 無料 【復旧】 非公開 |
【初期診断】 有料(機器によって異なる) 【復旧】 非公開 |
受付時間 | 年中無休
24時間受付 |
年中無休(年末年始は除く)
9:00~20:00 |
定休日:第2~第4土曜以外・日曜・祝日
第1土曜日 10:00~17:00 |
スピード対応 | 無料(依頼の約80%が48時間以内に復旧) | 即日復旧可能 | スピード対応非公開 |
セキュリティ | ISO27001/Pマーク/NDA(機密情報保持契約)対応 | – | – |
対応可能メディア | HDD/RAID/NAS/SSD/SDカード/USBビデオカメラ/カメラ/スマホ/他 | HDD/SSD/NAS/USBメモリなど | HDD/SSD/USBメモリ/SDカードなど |
所在地 | 東京/神奈川/名古屋/大阪/福岡 | 千葉/群馬/神奈川/福島など | 東京 |
店舗持ち込み可否 | 〇可能 | 〇可能 | ×不可能 |
(※2024年7月時点の情報)
デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーは、データ復旧専門業者のなかで14年連続データ復旧国内売上No.1の最大手のデータ復旧専門業者です。
対応メディア | ■記憶媒体全般 ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等 |
---|---|
復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
設備 | 復旧ラボの見学OK クリーンルームクラス100あり 交換用HDD7,000台以上 |
特長 | ✔データ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1 ✔復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力 ✔官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績 |
所在地 | 本社:東京都六本木 持込み拠点:横浜、名古屋、大阪、福岡 |
エンジニア人数 | 機器別の専門エンジニア 約40名 |
初期診断 | 相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) |
受付時間 | 24時間365日年中無休で復旧対応 |
セキュリティ | ISO27001/Pマーク/NDA(機密情報保持契約)対応 |
店舗持ち込み可否 | 〇可能 |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
デジタルデータリカバリーの復旧技術力
デジタルデータリカバリーの復旧率最高値は95.2%で、非常に高い技術力を有しています。
データ復旧専門サービスの中でも規模が非常に大きく、依頼の8割を48時間以内に復旧しており復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績があり、他社で復旧不可とされた機器の相談件数も累計7,000件を超えているので、困ったらまずデジタルデータリカバリーに相談するのがおすすめです。
社会貢献活動の実績も豊富
デジタルデータリカバリーは、警視庁からの表彰実績、東京都からの技術革新による表彰実績もあり、日本全国から寄せられる最高難易度の障害復旧にも対応する信頼できる業者といえます。
社会貢献活動(CSR)も積極的に行っており、過去には東日本大震災や熊本地震、知床観光船事故時のデータ復旧支援も行ってきました。特に、令和6年能登半島地震では被災地で無償データ復旧支援を行い、多くの方々の貴重なデータを救出しました。これらの活動はテレビでの取材を受けるなど、その社会貢献実績は広く認知されています。
◤被災地の“記憶”を取り戻せ◢
能登半島地震では 建物に加えてハードディスクといったデータも被災
記録されていたのは 地域の人々や営み
データは復旧できるのか?放送はあすの #おはよう日本 7時台で📺 pic.twitter.com/oksfR9AN1M
— NHK おはよう日本 公式 (@nhk_ohayou) April 23, 2024
災害時のデータ復旧は、通常のデータ復旧とは異なり、はるかに高度な技術が求められますが、デジタルデータリカバリーでは、こうした困難な状況でも確実かつ迅速にデータ復旧できるよう、十分な設備や人員を確保し、24時間365日の体制でデータ復旧作業を行っているようです。
より詳細な情報は公式サイトに記載されているので、気になる方は以下のリンクからご確認ください。
デジタルデータリカバリーの復旧費用
デジタルデータリカバリーの復旧費用は以下の通りです。より具体的な費用は、無料の初期診断・見積もりで確認できます。
500GB未満 | 5,000円〜 |
500GB以上 | 10,000円〜 |
1TB以上 | 20,000円〜 |
2TB以上 | 30,000円〜 |
デジタルデータリカバリーは法人対応にも強く、秘密保持契約などのセキュリティ面もしっかりしています。
依頼前の初期診断は無料で受けられるので、依頼を検討している場合はまず電話かメールで相談してみることをおすすめします。
デジタルデータリカバリーの口コミ評価
デジタルデータリカバリーの口コミをTwitterで調査したところ、以下のような投稿がありました。
ブログにも書きましたが…ようやくデータ復旧を確認出来て、現在、復元データHDDから新しいHDDにデータ移行中です。(`・ω・´)ゞ
今回お世話になった「デジタルデータリカバリー」さんには大感謝です。ありがとうございました。m(_ _)m
— ま~坊【声優・ナレーター】@多忙につき反応鈍めです (@mahbow1980) October 23, 2019
今回依頼した業者さん、デジタルデータリカバリーさんなんですけど
本当に本当に対応も良くて……大切なデータが消えて諦められない時はぜひ— にしむー (@nsm_246_) March 25, 2021
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
おすすめ1位のデジタルデータリカバリーのサービスの特徴・評判などを徹底調査した記事はこちらです。
パソコン救急バスターズ
公式HPパソコン救急バスターズ
パソコン救急バスターズは、株式会社バスターズが運営しており埼玉県にデータ復元センターを置く業者です。パソコンの総合メンテナンスサービスを展開しており、データ復元サービスだけでなくパソコンの販売・修理や保守、その他ホームページ作成などパソコン関連全般に対応しています。
データ復旧サービスの対応機器は、パソコンの内蔵HDD・SSDだけでなく、NAS・サーバーやUSBメモリ、SDカード、レコーダーなどです。
依頼前の診断料や送料・出張費用といった初期費用が必要になる点はネックですが、ウイルス駆除や購入した機器の設定などのサポートオプションメニューがあるので、パソコン関連全般のサポートを依頼したい時に利用するのがおすすめです。
パソコン救急バスターズの復旧費用
HDD論理障害 | 30,000円〜(+初期診断料 3,000円) |
HDD物理障害 | 100,000円~(+初期診断料 3,000円) |
SSD | 50,000円~(+初期診断料 3,000円) |
パソコン救急バスターズの特徴
特徴 | ✓JR大宮駅までの送迎サービスあり ✓出張・持ち込み可能 ✓営業時間:年中無休9:00~20:00(※年末年始除く) |
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所在地 | 埼玉(本社)、千葉、神奈川、群馬、福島、宮城、京都、兵庫 |
パソコン救急バスターズの口コミ・評判
仕事用のパソコンのデータ復旧をIT・パソコン救急バスターズさんに依頼しました。初めての出来事だったので、不安がありましたが、スタッフさんがとても親切に対応してくださったので安心して任せることができました。-生活110番
オータムサポート
公式HPオータムサポート
オータムサポートは、パソコン修理会社である株式会社オータムテクノロジーが運営するデータ復旧サービスです。
パソコン修理業だけで20年以上の歴史があり、復旧サービスにおいてもPC・ハードディスク・USB・SDカード・RAIDといった機器からの復旧に対応しています。
サイト上には「※当店では物理故障の媒体からデータを取り出すことはできませんので、ご了承ください。」という記載があるため何でも対応してもらえるとは言えませんが、論理障害の場合は難易度ではなく容量によって費用が決まるようです。
機器の持込も可能です。営業時間は月曜日~土曜日の10:00~19:00と記載があるため、早朝・夜間や日曜日の相談ができない点はネックであるものの、予約なしの来店でもその場で初期診断してもらえるそうです。
心配であれば他の業者とあわせて見積もりを依頼するのもおすすめです。
オータムサポート復旧費用
パソコン(ノート・デスクトップ) | 6,600円~30,800円 |
ハードディスク | 44,000円~99,000円 |
USBメモリ・SDカード | 6,600円〜24,000円 |
オータムサポート特徴
特徴 | ✓PC修理業20年以上 ✓論理障害は容量のみで価格を決定 |
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所在地 | 東京 |
オータムサポートの口コミ・評判
HDDの故障やメモリーカードの故障の復旧に強い。明朗会計です。-Google Map
第4位:Win Disk Rescue(くまなんピーシーネット)
公式HPWin Disk Rescue
WinDiskRescueは、熊本市の株式会社くまなんピーシーネットによるデータ復旧サービスです。熊本の企業ですが、全国に向けてデータリカバリーと復元設備の開発事業を行っています。
Win Disk Rescue復旧費用
HDD、スマートフォン、RAIDサーバ、NAS | 50,000円〜 |
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USBメモリ、CD-R、DVD-Rなど | 25,000円〜 |
デジタルカメラ | 20,000円〜 |
Win Disk Rescue特徴
特徴 | ✓WesternDigital社公認データリカバリ―パートナー企業 ✓日本データ復旧協会(DRAJ)会員企業 ✓国内最高水準の復旧技術と設備 |
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所在地 | 熊本 |
Win Disk Rescueの口コミ・評判
他社で不可と診断された機器でも復旧してもらえた。-Google Map
第5位:LIVEDATA
公式HPLIVE DATA
LIVE DATA(ライブデータ)は、東京都の秋葉原駅近くに所在するデータ復旧業者です。20年以上のキャリアのある熟練の技術者が在籍しており、高い技術力を誇ります。
LIVE DATA復旧費用
障害の種類 | 料金 |
---|---|
セクタ不良のような軽度障害 | 43,200円~ |
基板の損傷のような中度障害 | 64,800円~ |
モータの不調のような重度障害 | 108,000円~ |
復元作業の上限金額 | 270,000円 |
LIVE DATA特徴
特徴 | ✓データ復旧歴20年のエンジニアが在籍 ✓サービス内容・料金が明瞭 ✓リピート率が高い |
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所在地 | 東京 |
LIVE DATAの口コミ・評判
他社で対応できないHDDも復旧できた。重度障害の復旧率も高かった。-Google Map
第6位:AOSデータ復旧サービスセンター
公式HPAOS
『AOSデータ復旧サービスセンター』は、復元ソフト「ファイナルデータ」の開発会社で、1999年からデータ復旧を手がけています。
AOSデータ復旧サービスセンター復旧費用
35,530円~(税込・納品媒体費別)
AOSデータ復旧サービスセンター特徴
特徴 | ✓定額料金/完全成果報酬型 ✓自社開発の独自ツール・ソフトを使用 ✓NEC、Lenovo、SONY、BUFFALOなど多くのメーカーと提携 |
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所在地 | 東京 (虎ノ門) ※来社持込み不可の場合は郵送 |
AOSデータ復旧サービスセンターの口コミ・評判
データをしっかり全て復元できた。成功報酬で費用も良心的だった。-Google Map
第7位:PCエコサービス
公式HPPCエコサービス
PCエコサービスは、定額料金制を採用しているデータ復旧業者です。ただ、自社内にクリーンルームを保有していないため、開封作業が必須になる物理障害など、重度の障害には対応できない点は懸念点です。もし万が一にも復旧に失敗したくない場合や、法人のデータ復旧などを依頼したい場合は、自社内にクリーンルーム等の設備を構えた大規模な業者とも比較して決めるのがよいと思います。
PCエコサービス復旧費用
一律39,800円(定額)
PCエコサービス特徴
特徴 | ✓最短3日でデータ復旧可能 ✓論理障害・物理障害の両方に対応 ✓完全成果報酬制 ✓希望データが復旧できない場合は無料でキャンセル可能 |
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所在地 | 東京 |
PCエコサービスの口コミ・評判
他社と比較して金額設定も安く、良心的な業者。-Google Map
第8位:BUFFALO
公式HPBUFFALO
BUFFALO データ復旧サービスは、外付けHDD・NASシェアの国内シェアNo.1のメーカーが提供するサービスです。その特長は次の通りです。
- 26年の経験:HDDを26年間製造してきたバッファローが運営しており、豊富なノウハウがあります。
- 迅速な対応:デバイス到着後、1営業日以内に診断結果と見積もりを提供。持ち込みの場合は即日対応可能で、最短1日で復旧作業が完了します。
- 成果報酬型料金:データ復旧が不可能な場合は費用がかからず、返送料も負担。初期相談から見積もりまで無料で、キャンセル料も不要です。
データ復旧を依頼する際には、店舗持ち込みか郵送が可能ですが、福岡拠点は持ち込みのみ対応となります。また障害の種類によって料金が変動する可能性があるため、詳細は都度見積もりが必要です。
BUFFALO復旧費用
メディア種類 | 障害の種類 | 税込費用 |
---|---|---|
BUFFALO製 外付けHDD / NAS(1ドライブ) | 軽度の論理障害 | 保証期間内は無料 / 保証期間外は¥49,500 |
BUFFALO製 外付けHDD / NAS(1ドライブ) | 中度の論理障害 | ¥74,250 |
BUFFALO製 外付けHDD / NAS(1ドライブ) | 重度の論理障害 | 別途見積もり |
他社外付けHDD / NAS(1ドライブ) | 軽度の論理障害 | ¥60,500 |
他社外付けHDD / NAS(1ドライブ) | 中度の論理障害 | ¥85,250 |
BUFFALO製 外付けHDD / NAS(1ドライブ) | 軽度の物理障害 | ¥99,000 |
他社外付けHDD / NAS(1ドライブ) | 軽度の物理障害 | ¥110,000 |
BUFFALO製 外付けHDD / NAS(1ドライブ) | 中度の物理障害 | ¥198,000 |
他社外付けHDD / NAS(1ドライブ) | 中度の物理障害 | ¥209,000 |
BUFFALO特徴
特徴 | ✓HDD製造歴25年以上 ✓テレビ録画復旧にも対応 ✓全国4か所で受付対応所在地愛知 |
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所在地 | 東京 |
BUFFALOの口コミ・評判
早急に対処してもらえた。データ復旧センターの受付対応が好印象だった。-Google Map
第9位:アドバンスデザイン
公式HPアドバンスデザイン
アドバンスデザインは、データ復旧業界で20年以上の歴史を持つ日本のパイオニア的存在です(2017年にBuffaloに買収)。米大手HDDメーカーSeagateとの技術提携実績を持ち、世界最高レベルの設備とツールを完備しています。大手企業の法人顧客が多く、クラウドや仮想環境の復旧実績も豊富です。
アドバンスデザイン復旧費用
障害状況 | 論理障害※ | 物理障害※ |
---|---|---|
軽度 | 33,000円~ | 66,000円~ |
中度 | 132,000円~ | |
重度 | 別途見積り |
アドバンスデザイン特徴
特徴 | ✓完全成果報酬型を採用 ✓大規模なデータ復旧やサーバートラブルにも強みがある ✓国際規格に基づくセキュリティや品質管理が徹底されている ✓初期診断や見積りは無料で迅速対応。 |
---|---|
所在地 | 東京 |
アドバンスデザインの口コミ・評判
費用を抑えられた。無事にデータを復旧できた。-Google Map
第10位:A1データ
公式HPA1データ
A1データ株式会社は、データ復旧業界で20年以上の歴史を持つデータ復旧業界の老舗です。数多くのデータ復旧を行ってきた実績・経験を活かし、確かな技術力を持ちます。
A1データ復旧費用
メディアの種類 | 復旧費 |
---|---|
HDD | 27,000円~(税別) |
SSD | 27,000円~(税別) |
SDカード MicroSDカード |
30,000円~(税別) |
USBメモリー | 30,000円~(税別) |
コンパクトフラッシュ | 30,000円~(税別) |
CD | 40,000円~(税別) |
DVD | 50,000円~(税別) |
MO | 50,000円~(税別) |
ブルーレイディスク | 60,000円~(税別) |
その他記憶メディア (ビデオカメラなど) |
別途見積もり |
障害の種類 | 料金 |
---|---|
簡易障害 | 税込29,700円~ |
論理障害 | 税込172,480円~ |
物理障害 | 税込215,600円~ |
A1データの口コミ・評判
他社では不可能だったデータを復旧してもらえた。元通りの状態でデータが戻ってきた。-Google Map
その他のデータ復旧業者一覧
日本には、100社以上のデータ復旧業者があります。ただし、業者によって技術力が大きく異なります。今回、本記事ではおすすめの3社を紹介しましたが、別の業者も比較したうえでどの業者に依頼するかを選択する必要があります。以下の記事でデータ復旧業者を一覧で紹介していますので、是非参考にしてください。
ただし、技術力が高い業者は一握りです。データ復旧はスピードが重要ですので、比較しているうちにも機器の状態は悪化していく可能性があります。なるべく早くデータ復旧業者に相談した方が復旧できる可能性は上がります。もし業者を選ぶのが難しい場合は、今回紹介したデータ復旧業者に相談してください。
技術力が低い可能性大!避けた方がいいデータ復旧業者の特徴
データ復旧業者の選定ポイントの前に、まず避けた方がいい復旧業者の特徴を解説します。
データ復旧サービスを依頼する際は業者に確かな技術力があるかを見極めるのが最も重要です。データ復旧は非常に専門的な技術であり、エンジニアの技術・設備・経験値には意外にも大きな差があるものです。データ復旧の技術力が低い可能性がある業者は、下記の特徴に当てはまることが多いため、避けるようにしてください。
データ復旧の技術力が低い業者の特徴
- 復旧ラボや社内の様子が非公開の業者(見学ができない、HPに社内の写真がない等)
- 復旧エンジニアの人数が少ない、機器別の専門エンジニアがいない業者
- 完全成功報酬・定額制の料金形態を採用している業者
- ネット上での口コミを売りにしている業者
- 定額制の料金形態を採用している業者
復旧ラボや社内の様子が非公開の業者(見学ができない、HPに社内の写真がない等)
データ復旧業者の規模は差が大きく、残念ながら業者によっては復旧設備を社内に保有していなかったり、すべて海外業者への外注や、復旧ソフトを使用するのみで作業を行わない業者も存在します。しかし、素人目線ではネット上の情報だけでこれらの実態を見極めるのは至難の業です。
一つの判断基準として、実際に自社で復旧作業にあたっている復旧業者は、社内見学OKとしているようです。また、メディアで紹介されていたり、HPやSNS等で復旧設備や社内ラボの様子を発信している業者は信頼できるといえます。裏を返せば、社内見学ができなかったり、設備を一般公開していない業者は実態が確認できない可能性が高いため避けたほうがいいでしょう。
復旧エンジニアの人数が少ない、機器別の専門エンジニアがいない業者
データ復旧の対象となるHDDやSSD、スマートフォン、USBメモリ等の機器は、機器の種類によってデータの保存形式や発生する障害の種類が大きく異なります。つまり、機器によって必要とされるデータ復旧の技術やノウハウも異なるのです。
実際にデータ復旧業者では、業者によって対応できる障害レベルの範囲や、対応機器が大きく異なっています。これは病院に例えればどのような症状にも対応できる総合病院か、特定の診察を行う診療所のような差があるといえるでしょう。業者に復旧を依頼する際は「自分の機器の復旧を行えるエンジニアが在籍しているか」「復旧設備の体制が整っているか」を見極めるのが重要なポイントになります。
ネット上の口コミなどからは見極めづらい、「本当に技術力が高いデータ復旧業者を見極める8つのポイント」については下記で詳しく紹介しています。
技術力の高い業者
- 復旧技術を高めるために機器の種類や障害ごとに専門チーム体制を敷いている
- 復旧エンジニアの人数が多い(30名以上~)
- 相談実績20万件以上~等、経験が豊富でノウハウが蓄積されている
技術力の低い業者
- 数人しかエンジニアが在籍していない
- 社内にエンジニアがおらず全て外注している
- 特定の機器の復旧しか対応していない
業者の技術力や規模を把握するおすすめの方法
- 運営会社の「社員数」を調べる
- 相談時に「在籍しているエンジニアの人数は何人か」や「どういうエンジニアが復旧にあたるのか」「技術開発で公的な表彰実績があるか」等、実態がわかる質問をしてみる
完全成功報酬・定額制の料金形態を採用している業者
データ復旧業者の料金形態の中でも、完全成功報酬制・定額制の料金形態を採用している業者には注意しましょう。データ復旧費用は作業内容と連動するため、定額制では事前に作業内容が決まっていたり、完全成功報酬制の業者ではそもそも簡単な依頼しか受け付けてもらえず復旧を断られるケースが多いことが予想されます。
完全成功報酬制でも復旧率が非開示だと危険!
完全成功報酬制(完全成果報酬制)や一律定額制を一番の売りにしている業者の場合、簡易的な作業しか行わない技術レベルの低い業者の可能性が高いため注意が必要です。
完全成功報酬制とは?
定額成功報酬制とは、復旧作業に成功した場合のみ費用を請求し、失敗したら作業費も含めて費用が¥0になる料金システムのことです。費用面でリスクが低い一方で、難易度の高い依頼はそもそも断られてしまうというケースもあります。
業者を選ぶ際に「どれくらいの確率で復旧できるのか?」という点は非常に重要です。
完全成功報酬制の場合、復旧に失敗したら費用が0円になる仕組みですが、どれだけ復旧に成功/失敗しているのか、復旧率も提示しなければ、業者の真の実態はわかりません。
実際に調査してみたところ、完全成功報酬制を謳っている業者で復旧率や復旧設備を公開している業者は1社もありませんでした。
これでは本当に復旧できているのか、そもそも自社内で復旧しているのかも不透明です。「完全成果報酬制だから安心」と謳う業者もありますが、冷静に業者の実態を見極めましょう。
完全成功報酬制の業者で考えられるリスク
- 「完全成功報酬制」で安心を謳うことで宣伝材料とし、自社の技術レベルが低いデメリットを隠している
- 市販の復旧ソフトでも復旧できる簡易的なレベルの作業しか引き受けず、作業工数がかかる専門的な復旧作業には対応できない
復旧に失敗されて被害を被るのは依頼者側です。復旧に失敗すると、その後の復旧可能性を大きく下げ、最悪の場合完全にデータを消失する結果にもなり得ます。
このような事態を避けるためにも、一番初めに最も復旧可能性の高い業者へ依頼することが大切です。
定額制の料金形態を採用している業者
最近は、「データ復旧を定額制で行う」という業者も登場しています。
しかし、定額制の料金体系にはメリット・デメリットの両面が存在します。メリットは、事前に料金が決まっているので安心な点です。しかし、市販の復旧ソフトで復元できる程度の障害しか対応していない場合もあり、重度の障害には定額料金内で対応できないため、追加費用を請求されることがあります。
最初から技術力の確かな業者に依頼すれば軽度障害から重度障害まできちんと対応してもらえます。障害の程度は素人が見ただけでは判断できないので、復旧率を下げないためにも安易な自己診断は避けましょう。きちんと個別の復旧プランを提示している業者に見積を出してもらってから、どこに依頼するか決めても遅くはありません。
ネット上での口コミを売りにしている業者
口コミ・評判だけを見て業者を選ぶと、思わぬ落とし穴にはまってしまうリスクがあります。また、料金プランと同様に、口コミ評価の良さだけを売りにしている業者も、復旧実績が非公開なのであれば、技術力が低い可能性があります。
口コミにはサクラや嫌がらせが混じっている可能性もある
- ネット上の口コミは基本的に匿名のため信ぴょう性が低い
- 場合によってはサクラやいやがらせを目的とした悪質な口コミの可能性もある
- 一部のデータ復旧業者ではいい口コミを書くことを条件に値引きを交渉する悪質な業者も存在する
等を考慮すると、ポジティブな内容であってもネガティブな内容であっても、口コミの評価は参考程度に留めるのがいいでしょう。何社かの口コミを調査したところ、残念なことに一部の業者には同業他社からのいやがらせ目的と思われるような悪質な口コミも見受けられました。データ復旧業者の口コミと、本当に優良な業者はどこなのか実態調査した結果は以下の記事で紹介しています。詳しく知りたい方はご覧ください。
実績が非公開で技術力がないのに高額請求してくる業者
データ復旧の実績が非公開の業者はおすすめできません。技術力が高く、信頼できるデータ復旧業者ほど、数十万件以上の復旧実績を持っているはずです。つまり、実績を公開していないということは技術力が低い・信頼性が低い可能性があります。技術力が低い業者が、データ復元ソフトを利用した、本来誰でもできる簡単な作業を安価に行うケースはありますが、中にはデータ復旧できる技術力がそもそも乏しいにも関わらず高額請求してくるような悪質な業者もいます。
データ復旧の実績は、信頼できるデータ復旧業者ほどホームページにて公開しているケースが多いです。まずは、各データ復旧業者のホームページを確認し、過去に相談を受けた実績や復旧した実績が公開されているか、その実績の信頼性が高そうかを確認してください。
作業前に見積が確定せず、後から追加料金が発生する業者
データ復旧サービスは、削除してしまった・故障したデータを取り出すために「専門的な技術」や「設備」が必要なため、ある程度高額な費用が発生するサービスです。しかし、基本的には作業を実施する前にデータ復旧作業に必要な料金というのが決定します。
作業までに決定版の見積が発行されず、後から追加料金が発生する可能性がある業者では、法外な高額請求がされるケースがあります。必ず依頼前に見積を出してもらえるかどうかを確認してください。
「実績のあるデータ復旧業者」をネットで見つけるポイント
実績のあるデータ復旧業者をネットで見つけるためのポイントを紹介します。
ネット上の口コミや「★」の数よりも、確かめるべきは技術力
データ復旧の業者に依頼するのであれば、データ復旧が出来なければ意味がありません。そのため業者の技術力を見極めるのがもっとも重要なポイントになります。
データ復旧はパソコンやHDDといった精密機器を扱うため、作業を何度も行えるものではありません。最初に依頼した業者で一度復旧に失敗すると、その後のデータ復旧の難易度が格段に上がってしまうのです。
はじめに技術力の低い業者に依頼してしまうと、データを取り出すことはおろか、データを完全に失ってしまうこともあります。絶対に取り戻したい大切なデータであればなおのこと、一番初めに確実に復旧できるよう、確かな技術力を持つ業者に依頼するほうがいいのは言うまでもありません。
高復旧率&安心して任せられるデータ復旧業者を選ぶポイント
せっかくお金も時間もかけたのに、復旧成功確率の低い業者に依頼して作業に失敗されると、最悪の場合、大切なデータを永遠に失うことになります。
そのような事態を避けるためにも、ここなら間違いないという業者を見極めることが重要です。今回は下記に当てはまっていて、技術力や復旧率が高評価な業者を厳選しました。
- 復旧率が90%以上あり技術がたしかなこと
- 夜間や休日も窓口が営業しており復旧スピードが早いこと
- 後から診断料や部品代などの追加費用が請求されず明朗会計であること
- 復旧成功の口コミや利用者の実例が多数あること
- 自社内に復旧設備を整え、熟練の技術者が多数いること
上記のポイントから厳選したおすすめランキング1位の業者は、デジタルデータリカバリーです。
デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
✔14年連続データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧サービス最大手
✔復旧率最高値は95.2%と高い技術力
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
✔国際標準規格ISO27001/ISMS認証を取得した万全なセキュリティ体制
✔警視庁からの表彰、東京都からの技術革新による表彰など豊富な実績
こちらのデジタルデータリカバリーは、国内で最も規模が大きいデータ復旧業者の1つです。20年以上データ復旧に携わり、累計の相談件数41万件以上、他社では復旧できなかった機器の相談件数も7,000件以上ある実績面で信頼のおける業者です。依頼前に無料で相談・診断・見積まで行ってくれるので、データ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める
データ復旧業者の技術力を見極めるポイントとして、たとえば下記のような項目があります。
- データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している)
- 海外からの技術導入を積極的に行っている
- 他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある
- クリーンルーム等、データ復旧に必要な設備や部品を保有している
- 復旧ラボを自社内に保有し、公開している
- 対応できる機器の種類や症状が豊富である
- 優秀な復旧エンジニアが多数在籍し、機器ごとの専門に分かれている
- 初期診断・復旧スピードが速い
- 研究開発などの取組みが第三者(公的機関)に認められた実績がある
このような観点でよく名前を聞く5社を比較してみると、WEB上でしっかり情報を公開している業者は思いのほか少ないことが分かりました。
サービス名 | デジタルデータ リカバリー |
パソコンドック24 | データレスキュー センター |
A1 Data | アドバンス デザイン |
---|---|---|---|---|---|
復旧実績 | ✓復旧率95.2% ✓相談件数 41万件以上 ✓他社不可 3,000件 ✓官公庁・法人 1万社以上 |
✓復旧率非公開× | ✓復旧率非公開× ✓受付件数 15万件以上 |
✓復旧率非公開× ✓復旧件数 7万件以上 |
✓復旧率非公開× ✓大手法人 1,000社以上 |
設備 | ✓クリーンルーム (クラス100) ✓ドナーHDD 7,000台以上 |
×
なし |
×
なし |
✓クリーン ベンチ ✓ドナーHDD 2万台以上 |
✓クリーンルーム |
ラボ公開 |
○
公開・見学可能 |
×
非公開 |
×
非公開 |
×
非公開 |
×
非公開 |
従業員数 (エンジニア 人数) |
164名 (約40名) |
29名(-) | 23名(-) | 66名(-) | 20名(-) |
初期診断・ 復旧スピード |
【初期診断】 無料最短5分 【復旧】 80%を48時間 以内に完了 |
【初期診断】 非公開 (※一部有料) 【復旧】 非公開 |
【初期診断】 6~48時間 (※一部有料) 【復旧】 非公開 |
【初期診断】 1~3日 【復旧】 非公開 |
【初期診断】 1~3日 【復旧】 非公開 |
受付時間 | 年中無休 24時間受付 |
※店舗により異なる | 年中無休 9:00~18:00 |
平日のみ 24時間受付 |
平日のみ 9:00~17:30 |
スピード対応 | 無料(依頼の約80%が48時間以内に復旧) | 別途料金 | 別途料金 | 別途料金 | 別途料金 |
セキュリティ | ISO27001/Pマーク/NDA(機密情報保持契約)対応 | – | ISO27001 | ISO27001 | ISO9001/ISO27001 |
対応可能メディア | HDD/RAID/NAS/SSD/SDカード/USBビデオカメラ/カメラ/スマホ/他 | HDD/SSD/NAS/USBメモリなど | HDD/SSD/RAID/USBメモリ/SDカードなど | HDD/SSD/NAS/RAID/サーバー/USBメモリなど | HDD/SSD/NAS/RAID/など |
所在地 | 東京/神奈川/名古屋/大阪/福岡 | 大阪 | 福岡 | 東京/神奈川/埼玉 | 東京/神奈川/大阪 |
店舗持ち込み可否 | 〇可能 | 〇可能 | ×不可能 | 〇可能 | 〇可能 |
(※2024年8月時点の情報)
また、復旧率が非公開の業者は、復旧スピード・復旧ラボの設備規模・エンジニア人数も非公開だったため、全体像がつかみづらい印象でした。
デジタルデータリカバリーの在籍エンジニア人数を参考にすると、他の業者のエンジニアは2~3名ほどとかなり少ないかもしれません。
技術力の高い業者を見極めるうえでWEB公開情報は貴重な判断材料になります。主要な項目についてどのように判断したらよいか、さらに詳しく解説します。
データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している)
各データ復旧業者の復旧実績や復旧率は公式HPなどで確認ができる場合が多いです。「復旧実績〇件」「復旧率〇〇%」など数値で示されている場合は、客観的な指標であるので信頼できる情報と言えます。
復旧技術は業者によって雲泥の差があるため、そもそも復旧率や件数を非公開としている業者は技術力が低い、または実績が少ないと考えていいでしょう。また、専門の解析ツールやクリーンルームなどの復旧設備の有無を確認することでも、その業者の復旧率(技術力)を確認することができます。
他にはデータ復旧の技術レベルが特に高い業者の特徴として、下記があげられます。
データ復旧技術のレベルが特に高い業者の特徴
- データ復旧の中でも最高難易度といわれる「データの記録される面に傷のついたHDD(スクラッチ障害)から復旧実績がある業者」は技術レベルが非常に高い
- 相談実績や復旧の成功度合いを明示している(20万件以上~、復旧率〇%等)
- HDDだけでなく、SSDやUSBメモリ、SDカード、スマートフォンといったメモリ媒体の障害にも対応している
- RAID構成のNAS・サーバーやデータベースの復旧に対応している
復旧率が高い業者は信用できない?
「復旧率が高いだけでは信用できない」という見方も存在します。復旧率の計算方法が業者によって違うため、単純比較が難しいことが理由です。しかし、全国100以上あると言われるデータ復旧業者から依頼先を決めるうえで、復旧率という客観的な指標が判断材料の一つとなるのも確かです。もしも信ぴょう性が気になる場合は、「データの根拠まで明記しているか?」「第三者機関のチェックを通しているか?」というポイントにも注目するとよいでしょう。
復旧スピードが速い
納期のあるデータや、失ったことで業務が止まってしまうデータを紛失した場合、一刻も早く復旧したいと思うものです。そこで気になるのが復旧業者のスピードです。
復旧スピードが速い業者の特徴
- 交換用の部品を大量に保有し、部品調達の時間をカットしている
- 土日祝日も復旧対応をしており、復旧エンジニアの人員が多い
- クリーンルーム等の設備導入が進んでおり、復旧できる台数が多い
復旧スピードには交換部品の在庫数やエンジニアレベルなどの要因があります。
たとえば機器に物理的な障害がある場合、内部で破損した部品を交換する必要があります。HDDなどの記憶媒体は外見や型番が同一でも、製造年などで部品が異なる場合があります。交換部品を多く取り揃えている専門業者では、必要な部品を海外から調達している時間をカットできるため、迅速な復旧・納品が可能です。
自社内にクリーンルームなどの復旧専用設備を保有している業者では、復旧作業を安全かつ迅速に自社で完結させることができ、結果として復旧スピードが向上します。専門業者によっては、復旧スピードの目安が明記されていることもあるので公式HP等で確認してみてください。
他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある
一度他社で復旧作業を行い、復旧できなかった機器であっても業者によっては受け付けてくれる場合があります。技術力の高い業者であればあるほど、他社で復旧できなかった機器の復旧実績が多くなる傾向にあります。一度復旧ができなかった場合も、他の業者に依頼をしてみると復旧できる可能性があるので、諦めずに相談してみるのがいいでしょう。
また、繰り返しになりますが、このように一度復旧に失敗し他の業者に依頼するといったダブルコストをかけないためにも、最初に最も技術力の高い業者へ依頼することをおすすめします。
公的機関からの表彰歴がある
公的な機関からの表彰歴なども、技術力をはかる指針となります。
特に、一般の団体ではなく自治体や政府機関・警察などからの表彰歴・感謝状の受賞歴があるデータ復旧業者は、それだけの実績を残していることを信頼してもよいでしょう。
HPに掲載されている表彰歴・受賞歴などを確認してみてください。
【ポイント2】信頼できる復旧業者かを見極める
技術力以外にも、その業者が信頼できる業者かどうかは気になるところです。データ復旧業者が信頼できるかを見極めるために、具体的には下記のような点に着目するといいでしょう。
- 大手法人や官公庁の取引実績が多数あり、運営会社が信頼できる
- サービス対応が丁寧で信頼できる
- プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
- 復旧ラボへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)
大手法人や官公庁の実績が多数あり、運営会社が信頼できる
技術力が高いと謳っていても、相談件数・復旧件数が少ない等実績が伴わなければ、信ぴょう性は疑わしいものとなってしまいます。そのため、下記のような観点で実績の確認を必ず行いましょう。
データ復旧業者の中には、その取り組みが認められ第三者機関に表彰されている業者も存在します。信頼できる業者へ依頼するために、HP上で具体的な数値で実績を明記している業者を選んだ方がいいでしょう。
実績のあるデータ復旧業者の特徴
- 大手企業や官公庁からの依頼がある
- HP上に「相談件数〇〇件」「復旧実績〇〇件」と具体的な数値で示している
- 公的機関(官公庁、警視庁等)からの表彰実績がある
- メディアでデータ復旧業者として取り上げられた実績がある
プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
企業データや技術データなど、外部に知られてはいけないデータを復旧しなければいけない場合もあります。そのような場合は、各専門業者のセキュリティ対策を確認しましょう。
上記の実績部分でも触れましたが、大手企業や官公庁からの依頼がある企業はセキュリティ対策が万全である業者が多いです。取引実績のほかにも「ISO27001」や「Pマーク」など、世界基準で規定されているセキュリティの認定を取得していることや、防犯カメラや外部部機器の持ち込み制限など、情報漏洩対策がしっかりされているかを確認しても良いでしょう。
ISO27001・Pマークとは
ISO27001(ISMS)やPマークとは、情報セキュリティマネジメントシステムの規格です。
ISO27001(Information Security Management Systems)とは、組織における情報管理のセキュリティ、管理方法、マネジメント方法について定めた規格です。
個人情報保護法よりも対象とする情報の範囲が広く、国際的に統一された規格なので、ISO27001/ISMSの認証を取得している企業であれば、大切なデータを預けても安心です。
また、Pマーク(プライバシーマーク)とは日本国内の規格で、こちらも個人情報保護マネジメントシステムを運用していることの証明となります。
復旧ラボへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)
「避けた方が良いデータ復旧業者の特徴」で紹介した通り、データ復旧業者の中にはWebサイト上に掲載している社内風景と実態が異なる怪しい業者も存在します。大切なデータを預ける上で、信頼できる業者か、対応している人の顔が見えるかは非常に重要な点といえます。
データ復旧の設備を自社内に保有し運営している業者は、復旧ラボへの持込みや見学を受付ていたり、SNS等で作業風景を発信しているケースもあります。心配な場合は「作業現場の見学は可能ですか?」「設備を自分で確かめたい」等を相談するといいでしょう。セキュリティ等を理由に断られた場合、その業者は怪しいと判断したほうがいいです。正確な実態を確認するようにしましょう。
設備の規模を見極めるポイント
- クリーンルーム(クラス100等)を設置している
- 交換用HDDなどの復旧に必要な部品のストック数が多い
- 復旧ラボが公開されている
- 在籍しているエンジニアの数が多い
- 同時復旧可能な台数が多い
クリーンルームとは?
クリーンルームとは空気の清浄度が高い部屋のことで、HDD復旧作業の工程で必要になることがあります。クリーンルームには清浄度の規格があり、HDDの復旧作業では「クラス100」と呼ばれる無菌手術室と同等レベルの設備がないとできない作業もあります。「クリーンベンチ」はクリーンルームより簡易的な設備であり、行える作業が限られます。多くの業者では簡易的なクリーンベンチしかない・そもそも専用の設備がなく、精密な作業は他社に外注している業者も存在します。
【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める
データ復旧サービスの利用しやすさを見極める項目としては、下記があげられます。
- 土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい
- 出張での復旧に対応している
- 依頼前の初期費用がかからない
- 特急料金がかからない
- データ納品時の追加費用がかからない
土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい
急ぎでデータが必要な場合や、仕事で平日の相談が難しい…といった場合も、土日祝日対応の業者であれば、安心です。業者によっては24時間受付を行っている業者もあるため、緊急時や急ぎの復旧依頼を行いたい場合は、営業時間を確認するといいでしょう。また、データを見られずに復旧したい場合は以下の記事を参照にしてください。
依頼前の初期費用がかからない
「自身の機器の状態が分からないまま専門業者に依頼するのは不安だ」という方は少なくないでしょう。そのような場合は初期費用の発生しないデータ復旧専門業者へ相談しましょう。
初期費用というのは「データ復旧の作業に着手するまでの費用」のことを指します。
データ復旧依頼前に請求される可能性のある初期費用
- 症状の相談
- 機器の配送料金
- 機器分解料金
- 初期診断・見積費用
業者によっては、依頼前であるのにも関わらず見積のための機器配送料や機器の分解料金、初期診断費用が発生することがあります。また、診断の結果、復旧が不可能だったり依頼をキャンセルしたとしても、その費用は初期診断代として返金されません。データ復旧専門業者を選定する場合は、必ず上記の初期費用の発生しない専門業者へ相談をしましょう。
特急料金がかからない
急ぎで初期診断や復旧対応を依頼したい場合、特急料金がかかる業者があります。また業者によって営業時間や復旧・納品までのスピードには差があるため、依頼の際は気をつけましょう。特急料金がかからない、かつ土日祝日等にかかわらず最短で復旧対応を行ってもらえる業者を選ぶといいでしょう。
データ納品時の追加費用がかからない
データ復旧後、納品用の機器代金やデータのコピー代金を別途請求されるケースがあります。心配な場合は、依頼前にデータ納品時の形態や、追加費用の有無を確認しておくといいでしょう。
データ復旧サービスをネットで検索した際によく見るのは、デジタルデータリカバリー、アドバンスデザイン、AIデータ、Livedata、AOSデータ復旧サービスセンター、PCエコサービス、データレスキューセンターなどです。データ復旧業者は全国で100社以上もあると言われるので、その中で主要な業者だと思われます。しかし、しっかり条件を見比べてみると、初期診断や機器の配送料が有料だったり、社内にクリーンルーム(HDDを開封するのに必要な設備)を保有していなかったりと、ネットで上位の業者でもサービス内容には差があるようです。
HDD/SSD復旧で押さえるべきポイント!物理障害と論理障害とは
HDD/SSDは個人用から、RAID機器、NAS、サーバーに至るまで企業でも広く利用されており、今なおデータストレージの主流です。そのため、データ復旧サービスではHDDのデータ復旧の需要が非常に高く、HDDのデータ復旧の実績や技術力は、業者の能力を評価する上で重要な指標であり続けています。
そのHDDに発生する障害としては大きく「物理障害」と「論理障害」の2種類に分けられます。
- 「物理障害」は、部品の破損や水没、寿命など物理的な損傷を指します。
- 「論理障害」は、部品の故障ではなく、書き込まれたデータの損傷を意味します。
これらの障害に効果的に対処できるかどうかは、データ復旧サービスの技術力を測る上で極めて重要です。
各障害の主な症状をまとめると次のとおりです。
障害の種類 | 主な症状 |
論理障害 |
|
物理障害 |
|
※論理障害と物理障害が併発しているケースや、開封してみないと判別がつかない症状もあります。
HDD・SSDの物理障害
物理障害とは、HDD/SSD本体が物理的に破損し、正常に起動できない状態です。
主な原因は次のとおりです。
- 物理的衝撃
- 落雷によるショート
- 経年劣化による不良セクタ(=読み書きできないデータ領域)の増加
物理障害の場合、クリーンルームでの開封作業や、最適なパーツの交換など、精密な作業が求められます。RAID/NASのように複数のディスクが絡むシステムでは、これらの作業がさらに複雑になり、業者の技術力が直接的に試されます。そのため、物理障害を起こした機器から自力でデータを取り出そうとすると、まず間違いなく状態が悪化します。
特に物理障害が発生したHDDのデータ復旧には、同型番のドナーHDDから部品を移植する作業が必要です。
しかし、このドナーの適合率が非常に低く、製造年月日が近いなど特定の条件が揃わなければ適合しません。多くのデータ復旧業者は、依頼を受けてから適合するドナーを調達しますが、これには通常数日から数週間を要し、海外からの調達ではさらに時間がかかります。従って、迅速かつ正確なデータ復旧を行う場合、ドナーHDDを常時ストックし、どのようなHDD機器であっても即座にデータ復旧作業を開始できる復旧サービスを選ぶことが重要です。
このときメーカーや修理業者に依頼すると、HDD/SSDの交換が必要となり、データがすべて消えてしまうため、注意が必要です。
データ復旧を行う場合は、物理障害の復旧実績が豊富で、技術力のある専門業者に対応を依頼することをおすすめします。
HDD・SSDの論理障害
論理障害とは、機器の物理的な損傷ではなく、データの構成や管理に関わる問題が原因で発生します。
論理障害の主な原因には以下があります。
- データの誤削除やフォーマット(初期化)
- 読み書き中の強制終了による、起動ファイルやファイルシステムの破損
論理障害でも起動システムの破損などであれば、Windowsに内蔵されている修復ツールで対応できます。
しかし、データの削除は話が別です。確かにデータを誤削除した場合、データ復旧ソフトを使用して自力で復旧を試みることができる場合もありますが、操作を誤るとデータをさらに損傷させる可能性があります。
たとえば、データの削除後、通電やコピーを行ったり、データ復元ソフトを利用したりすると、データの痕跡が上書きされてしまい、専門業者でも復旧できる確率が著しく低くなります。とくに重度の論理障害になると業者でもノウハウを持っているのは一握りとなってしまいます。従って、重要なデータを扱う場合は、プロの復旧業者に依頼することが安全です。エラーメッセージやブルースクリーンなどは、寿命による物理障害でも発生する可能性があります。これらを区別するのは容易ではありません。論理障害と決めつけて自力で対処しようとすると機器が物理的に破損する可能性があります。
HDD/SSDで論理障害と物理障害の判別がつかない場合
論理障害と物理障害は、「認識しない」や「エラーメッセージが表示される」などの似た症状を引き起こすだけでなく、二つの障害が同時に発生しているケースもあり、どちらの障害かが明確ではない状況で対応しようとツールをかけたり開封したりすると、状況をより悪化させる可能性が極めて高いと考えられます。
自力での対応が困難な場合や、データを確実に復旧したい場合は、HDD復旧の実績が豊富なデータ復旧業者に依頼することを推奨します。
経験豊富なデータ復旧専門業者は、過去の実績と専門知識を活用して、迅速かつ正確に障害を診断することができ、復旧率を最大限に高めることが可能です。
データ復旧における診断作業は、業界用語で「初期診断」と呼ばれており、復旧作業の可能性を判断するための重要なステップです。特に実績豊富で技術力のある業者であれば、論理障害と物理障害を正確に切り分け(またはその両方であるかを特定し)精度の高いデータ復旧を行うことが出来ます。
HDDやSSD、フラッシュメモリ等の記録媒体は消耗品
HDD・SSD・フラッシュメモリなどの記録媒体は消耗品であり、いつか必ず故障します。HDDは動く部品が存在するため、物理的な摩耗が原因で故障することが多く、平均寿命は通常3〜5年とされています。一方、SSDやフラッシュメモリは動く部品を持たないため衝撃に強く、平均して5〜7年の使用が可能となっています。ただしHDDと異なり、経年劣化が進んでも異音など分かりやすい症状が出にくいため、予期せぬ故障が起こることも少なくありません。また寿命には個体差があり、下記の耐用年数はあくまで目安になります。
媒体 | 平均寿命 |
---|---|
HDD | 約3~5年 |
SSD | 約5~10年 |
フラッシュメモリ | 約5~10年 |
使用状況により耐用年数は異なることに留意しておきましょう。
データ復旧専門業者に相談するメリット
データ復旧専門業者には以下のようなメリットがあります。
- 確率の高い安全なデータ復旧が可能
- 早急なデータ復旧が可能
- データ復旧ができなかった場合、費用が発生しない場合がある
- NAS・サーバー等の大型機器も復旧できる
確率の高い安全なデータ復旧が可能
データ復旧専門業者では、これまでに対応してきた案件や専門的な知見による、正確な初期診断をすることができます。正確な初期診断をすることで、適切な対処法を導き出し、その対処法が可能な設備・技術を持ち合わせています。
繰り返しになりますが、データ復旧は処置をすればするほど、難易度は上がっていきます。個人での作業を行う前に、一度データ復旧の専門業者へ相談してみてください。
早急なデータ復旧が可能
データ復旧専門業者では、個人で行うよりもスピーディーなデータ復旧が可能です。専門業者にはこれまでに多くの症状・機器の復旧を行ってきたエンジニアが在籍しています。また、機器の状態によっては部品の交換などが必要になることがあり、海外から取り寄せるだけで数週間もかかることもあります。
設備の規模やストックしている交換用部品の数なども復旧のスピードに大いに関係しており、個人や市販のツールによるデータ復元よりもデータ復旧業者の方が早急にデータを復元できます。
どのような障害であっても、最速でデータ復旧を行うのであれば、専門業者に相談するのが最善です。
データ復旧ができなかった場合、費用が発生しない場合がある
上述したようにデータ復旧専門業者の中には、初期費用が発生しない専門業者も存在します。それに加えて、復旧作業に着手をした後でも、データ復旧に失敗した場合は復旧作業費が請求されない場合があります。
データ復旧ができるに越したことはありませんが、専門業者でも復旧率が100%ではないので、復旧が難しい場合があります。そのような場合でも、成功報酬制を採用している場合は復旧費用がかからず、初期費用も無料である場合は完全無料でデータ復旧を試みることができます。
データ復元ソフトの使用など、個人の作業では、データが復旧できなくてもソフトの代金が返ってくることはないため注意しましょう。
NAS・サーバー等の大型機器も復旧できる
NASなどネットワーク系の機器やRAIDサーバーの復旧は難易度が高く、自力での復旧はまず不可能です。
また、搭載しているHDD・SSDの台数が多かったり容量が大きい場合は、それだけで復旧ハードルが上がります。NASやサーバー等の大型機器の復旧にも対応している業者は技術が高く、設備も整っているところが多く、業者の中でも対応できるところは限られています。
データ復旧専門業者に依頼するデメリット
データ復旧専門業者には以下のようなデメリットがあります。
- 個人での作業よりも費用がかかる場合がある
- 技術力の低い業者も存在する
- データの中身が見られるため信頼できない業者に依頼するとリスクが高い
個人での作業よりも費用がかかる場合がある
データ復旧専門業者に依頼する際は、最低でも数万円、機器や症状によっては100万円を超える場合もあります。そのためデータ復元ソフトやPC内のエラーチェッカーによる対処に比べて、データ復旧の費用が高くなってしまう場合があります。
しかし、復旧作業は、処置を重ねれば重ねるほど復旧難易度が上がってしまいます。一度、無料で見積もりまで出してくれるデータ復旧専門業者に相談し、自身のデータの重要度に合わせた対処を考えてみてください。
技術力の低い業者も存在する
データ復旧専門業者の中には、技術力が高く復旧率が高い業者が存在する一方で、技術力が低い業者も存在します。そのような業者に依頼してしまうと、その後の復旧難易度が上がるだけではなく、完全にデータを失ってしまう場合もあります。また、そのような業者は復旧率や実績を明示していない場合が多く、技術力が低いことに気づきにくいです。
「家から近いから」「メーカーの保証サービスに付帯していたから」「費用が安価だから」といった理由で業者を選定するのではなく、上記で紹介したポイントを押さえているか、しっかり確認しましょう。
データの中身が見られるため信頼できない業者に依頼するとリスクが高い
データ復旧の際、作業の中でデータの中身を見られてしまうため、業者選びも慎重に行う必要があります。どうしてもデータの中身を見られたくない場合はデータ復旧業者への依頼は難しいでしょう。
仕事のデータなど外部に漏らしてはいけないデータを復旧する場合は、セキュリティ体制がしっかりした業者に依頼することが大切です。
【法人向け】のデータ復旧で見るべきポイント
企業のデータ復旧の場合、個人での依頼に比べてデータ量が膨大だったり情報漏えいのリスクを考慮する必要があるため、より慎重に業者を選ばなければいけません。
そこで、企業のデータ復旧を依頼する際に見るべきポイントを4つピックアップしました。
- 復旧スピード
- 出張対応してくれるかどうか
- 官公庁や大企業との取引実績
- セキュリティ対策の水準
これらの4点を満たしている業者であれば、安心して任せてもよいでしょう。
ポイント1:復旧スピード
企業のデータ復旧を依頼する場合、スピードが速い業者を選ぶべきです。具体的には、以下のような点をチェックしましょう。
- 営業時間が長い(~10時、18時~も営業している)
- 土日も復旧作業を行っていて依頼から完了までのスピードが速い
- 大容量のデータ復旧に対応可能なラボ(設備)を保有している
企業のデータ復旧では、復旧するデータ量が膨大である場合があります。問題は、この復旧するデータ量が大きければ大きいほど、復旧完了したデータを納品時に移行するための時間が長くかかるという点です。
実際の復旧作業を行うエンジニアの人数や作業場所が確保できるかはもちろんのこと、大量のデータを移行するために、設備がどの程度整っているかという点も重要です。スピード復旧を可能とする大規模な設備や人員を備えた業者を探しましょう。
ポイント2:出張対応してくれるかどうか
企業の場合、出張(オンサイト)での復旧作業が必要になる可能性があります。
- NASサーバーなど大型機器で配送が難しい
- データセンターのデータを復旧するため機器を動かせない
- 社外秘の情報が入っているPCで持ち出し不可
- セキュリティの厳しい企業でPCやHDDの類の持ち出しが禁止
といった状況では、エンジニアが直接出向いて復旧作業を行ってもらう出張対応を依頼できる場合があります。ただし、業者の中には出張作業がNGで配送しか受け付けていないところもあるため、相談する前に出張作業の可否についても確認してください。
「出張(オンサイト)対応OK」の文言や、過去に大規模な法人依頼を受けた実績を公開している業者であれば大丈夫です。詳細は以下の記事で紹介しています。
ポイント3:官公庁や大企業との取引実績があるかどうか
過去に官公庁・大企業との取引実績があるかどうかも参考にできます。既に実績がある業者であれば、信頼度が高いことに加えてスムーズな対応が期待できます。
HP上に官公庁や大企業との取引実績を記載していればまず間違いないため、確認してみてください。
ポイント4:セキュリティ対策がしっかりしているかどうか
企業の機密情報や顧客情報などの重要なデータを預けるため、情報漏えい対策をきちんと行っている業者を選ぶ必要があります。「ISO27001」や「Pマーク」など、世界水準のセキュリティ認定を取得するには厳しい調査条件をクリアする必要があるため、これらを取得している業者を選びましょう。
また、「NDA(秘密保持契約)」の締結ができるかどうかも重要な指標です。そのほかにも、防犯カメラ、警備員、外部部機器の持ち込み制限といったセキュリティ対策への取り組みがしっかり行われているか確認しましょう。
【法人向け】おすすめデータ復旧業者:デジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーは、国内に存在するデータ復旧業者の中でも官公庁や大手企業からの依頼を多く受けている企業です。
デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
✔14年連続データ復旧国内売り上げNo.1の最大手
✔復旧率最高値は95.2%と高い技術力
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
✔国際標準規格ISO27001/ISMS認証を取得した万全なセキュリティ体制
✔警視庁からの表彰、東京都からの技術革新による表彰など豊富な実績
設備環境が整っており、出張対応もしているので法人でデータ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
データ復旧サービスの利用時の注意点
記憶媒体が故障した際に、誤った対処をしてしまうと、記憶媒体に発生している症状が悪化し、最悪の場合にデータが取り出せなくなってしまう可能性があります。
取り出せたはずのデータが取り出せなくなってしまっては本末転倒ですので、対処する際の注意点を紹介します。注意点は以下のようなものがあります。
- 修理サービスとデータ復旧サービスは目的が異なる
- 機器に異常を感じた時点で通電しない
- 業者によって技術力・実績・対応可能機種が異なる
- HP上で情報が少ない業者は怪しい
修理サービスとデータ復旧サービスは目的が異なる
記憶媒体が故障し、データを取り出せなくなってしまった場合でも、メーカーによっては修理サービスを受けられることがあります。
しかし、「データ復旧」と「機器修理」はそもそもの目的が異なるため注意しましょう。データを復旧したいのにも関わらず、機器修理サービスに依頼してしまうと、「取り出せたはずのデータが痕跡すらなくなる」という事態にもなり得ます。下記に、それぞれの目的を紹介しますので参考にしてください。
データ復旧サービス
HDDやPCなどの記憶媒体から、「データを取り出す」ことを目的としています。そのため、記憶媒体の動作の回復はされない場合が多いです。バックアップがない場合や、バックアップデータごと消えてしまった場合はデータ復旧サービスに相談しましょう。
修理サービス
HDDやPCなどの記憶媒体の「動作を回復させる」ことを目的としています。そのため、データが保存されている部分に損傷がある場合は、その部分を交換等で正常な部品に入れ替え、故障していた記憶媒体が使えるようになります。しかし、データは破棄されてしまうので、必要なデータが1つでもある場合は、依頼を避けましょう。
修理サービスで機器の初期化が行われると、データの復旧が不可能となるケースが多いため、1つでも必要なデータがある場合は、先にデータ復旧業者へ相談してみてください。
機器に異常を感じた時点で通電しない
データ復旧業者に依頼するまでの間に、本当に故障しているのか疑問で接続するかどうかを試してしまいがちです。
しかし、故障している機器に対して通電をしてしまうと、機器自体にも保存しているデータにも悪影響を与え、発生している症状を悪化させてしまう可能性があります。
機器に異常を感じた時にはなるべくそのままの状態で保管して、早急にデータ復旧業者に依頼するようにしましょう。
機器が故障している時の対処法は以下の記事で紹介しています。
【HDD(ハードディスク)故障】故障の原因や診断法や対処法を解説
業者によって技術力・実績・対応可能機種が異なる
業者を選ぶ時には、データ復旧の技術力・実績・対応可能機種が業者によって異なることを念頭に置いて業者を選択する必要があります。
復旧してほしい機器・症状にそもそも対応していない業者に依頼しても復旧することができないうえに、復旧実績が少ないような対応力の低い業者で復旧作業をしてしまうと、復旧失敗してしまう可能性があります。
依頼する前に以下のような項目を確認しておくといいでしょう。
- 業者が自分の機器の症状に対応可能か(HDD・SSD・USBメモリなど)
- 幅広い症状の復旧に対応可能か(物理障害・論理障害)
- 復旧実績が何件くらいあるか
復旧できなかった場合には、技術力の高い業者に再度依頼しなければならないので、時間もお金も労力も二度手間になってしまいます。HPなどに情報が載っているかと思うので、依頼する前にチェックしましょう。
HP上で情報が少ない業者は怪しい
HP上に復旧率や復旧実績、対応可能な機器や症状、料金形態などが紹介されている業者はサービスの内容が分かりやすい上に、依頼者に対して情報を公開している分良心的だといえます。
業者が公開している情報は、あくまでも「業者の強み」が中心です。HPに情報が少なかったり重要な情報が載っていない場合は、実際に依頼するタイミングで事前に知らされていない追加料金があったり、土日は復旧作業を進めてもらえず思ったより時間がかかってしまったりと、後からマイナスな点が発覚するリスクがあります。
最低限、以下の情報があるかどうかを見ておきましょう。
- データ復旧率
- 復旧実績
- 自社復旧ラボの様子
- 過去の復旧事例
これらの情報を公開していない業者は技術力が低い可能性があります。より多くの情報を公開している業者は依頼後のギャップも少なく安心です。
データ復旧専門業者でデータ復旧可能な機器・症状
データ復旧専門業者でデータ復旧可能な機器には以下のようなものがあります。しかし、すべての専門業者が、すべての機器に対応しているわけではないため注意しましょう。
- HDD
- 外付けHDD
- デスクトップPC・ノートPC
- サーバー・RAID・NAS
- SSD
- レコーダー
- USBメモリ・SDカード・microSDカードCFカードなどの小型記憶媒体
- スマートフォン(スマホ)
- ビデオカメラ
- その他の媒体(CD・フロッピーディスク・ドライブレコーダー・ドローン等)
PCの内蔵HDD(ハードディスク)
HDDのデータ復旧率には、設備やエンジニアの技術力などが大きく左右されます。症状によっては一部のデータ復旧業者でしか対応できないケースもあるため、事前に対応範囲をしっかり確認することが大切です。
- 【2024最新】外付けHDDが認識しない時の原因と12の対処法(Windows10/11)
- 【最新】Western Digital製HDDのデータ復旧方法は?点滅・認識しない・ビープ音など故障症状も解説!
- HDDから異音がする原因と対処方法を解説(カチカチ・カタカタ・カリカリ・キュルキュル他)
外付けHDD(ハードディスク)
外付けのHDDもデータ復旧専門業者では対応が可能です。外付けタイプのHDDはPC内蔵のものにに比べ、容量が大きいことが多いです。容量が大きくなればなるほど、多くのデータを復旧する必要があり、データ復旧の難易度が上がります。
・【2024最新】外付けHDDが認識しない時の原因と12の対処法(Windows10/11)
デスクトップPC・ノートPC
データ復旧専門業者では、デスクトップPCやノートPCのデータ復旧が可能です。特にノートPCは持ち歩くことが多く、常に物理的故障によるデータ紛失のリスクがあります。内蔵されているHDDやSSDを取り出しデータ復旧を行います。
・【簡単】削除したデータの復元方法7選(Windows10)上書きやゴミ箱の誤削除など
また、Macは通常よりデータ復旧の難易度が高いとされ、対応できる業者は限られています。Macのデータ復旧についてはこちらの記事をご覧ください。
・【Mac版】外付けHDDを認識しないときの対処法13選とおすすめ復旧業者
症状別のPCデータ復旧方法
PCでデータが暗号化されたり、エラーメッセージが表示される際は以下の記事をご覧ください。
サーバー・RAID・NAS
RAID構成の機器やNASのような、容量の大きなサーバーは個人で復旧することが難しい上に、企業データなどの重要なデータが保存されていることが多いでしょう。データ復旧業者では個人で行うよりも「速く」「安全に」復旧が可能です。しかし、サーバー構成が大型になればなるほど対応できる業者は限られてしまいます。
・【徹底解説】サーバーの復旧・修理方法|故障・不具合の原因や対処法
メーカー別のNAS・サーバー復旧方法
- LANDISKのデータ復旧方法 | 故障原因も徹底解説
- 【HDDが壊れた!】自分で修復する5つの方法と修理の注意点を解説|ハードディスク復旧
- 認識しないTeraStationのデータ復旧方法|故障原因も徹底解説
SSD
SSDの復旧は、HDDよりも難易度が高いとされています。最近のノートパソコンなどはSSD搭載モデルも増えてきているため、HDDだけでなくSSDの復旧実績が豊富かどうかも事前にチェックしましょう。
ブルーレイ(BD)・HDD(ハードディスク)レコーダー
レコーダーに保存されているデータも、データ復旧専門業者であればデータを復旧することが可能です。内蔵されているHDDやSSDなどの記憶媒体を取り出し、データ復旧を行います。しかし、レコーダーは著作権法などの関係で、データの暗号化がされている場合があります。この場合、データ復旧の技術以外にもデータの復号化技術が必要になります。対応している業者は限られているため注意しましょう。
USBメモリ・SDカード・microSDカード・CFカードなどの小型記憶媒体
USBメモリ、SDカード、microSDカード、CFカードなどの小型記憶媒体もデータ復旧専門業者でデータを復旧することができます。紹介した機器は「NAND型フラッシュメモリ」と呼ばれる記憶媒体であり、復旧の難易度が他の機器に比べ、高い場合があります。メモリ系の物理障害(折れる・曲がる等)には対応していない専門業者も存在するので注意しましょう。
症状ごとの対処法はこちら
スマートフォン(スマホ)
スマートフォンのデータ復旧もデータ復旧専門業者なら可能な場合があります。ここで注意していただきたいのが、「スマホ修理サービス」や「メーカー保証の機器交換」はあくまでもスマートフォンの「動作復旧」を目的としている点です。「落としてしまい、画面が割れて電源が付かなくなった」「水没させ画面が真っ暗だ」といった場合、少しでも必要な「データ」がある場合は、データ復旧の専門業者へ相談しましょう。
ビデオカメラ
ビデオカメラで撮影したデータも、データ復旧の専門業者で復旧できる可能性があります。ビデオカメラのデータは、本体内蔵メモリに保存していた場合とSDカードに保存していた場合で復元方法が異なります。前述の通り、SDカードなどのメモリ系の記憶媒体からのデータ復旧は難易度が高く、対応できる業者が限られる場合があるため技術力が高い業者に依頼しましょう。
ドライブレコーダー
ドライブレコーダーに搭載する内部メモリ、SDカードのデータを復元することも2
その他の媒体(ドローン・CD・フロッピーディスク等)
データ復旧専門業者の中には、上記で紹介した機器以外にも、様々な記憶媒体のデータに対応している専門業者も存在します。記憶媒体が何にせよ、必要なデータがある場合は、技術力の高いデータ復旧専門業者へ相談しましょう。
データ復旧専門業者に相談する際の流れ
データ復旧専門業者に依頼した際の一般的な流れは、次の通りです。
- 問い合わせ(電話やメール)
- 診断・見積もり(機器を持ち込むか郵送してエンジニアが診断・費用の概算見積りをもらう)
- 復旧作業(エンジニアによる復旧作業。作業時間は診断・見積もり時に確認)
- 引き渡し(データ引き渡し用のHDDに入った状態で戻ってくる)
もし依頼をキャンセルする場合は、「2.診断・見積もり」の段階で機器を返却してもらいます。しかし、中には診断に費用がかかるデータ復旧業者もあるため、「復旧できないのに診断費用が発生してしまう」ということになりかねません。
依頼前に無料診断を行ってくれる業者であれば、無料で見積もりまで確認してから依頼するかどうか決定することもできます。作業工程はデータ復旧専門業者によって異なる場合があるため、問合せ段階で確認してみましょう。
復旧作業について
データ復旧専門業者では、個人での作業では不可能な作業をすることができます。そもそも、記憶媒体の障害は大きく「物理障害」と「論理障害」の2つに分けられます。
「物理障害」とは、記憶媒体を落下・水没させた、経年劣化による故障といったように、機器自体が壊れている障害を指します。機器自体が損傷しているので、「認識されない」「異音・異臭がする」といった症状があります。
「論理障害」とは、データの削除、フォーマット、暗号化といったように、保存されているデータが壊れている障害を指します。保存されているデータが損傷しているので、「エラーメッセージが出る」「ファイルが開けない」「文字化けしている」といった症状があります。
それぞれの作業の流れは以下の通りです。
物理障害の場合
物理障害であることが判明すると、どこの部品が破損しているかを特定します。その後、該当する部品の交換を行います。HDDの場合、部品交換時に機器を開封する必要があるため、「クリーンルーム」という空気の清浄度が高い部屋が必要となります。
部品交換が終わると、データの抽出作業に移ります。1回の部品交換で抽出できなければ、2回目の部品交換。2回目の部品交換で出来なければ、、、と部品の交換を繰り返します。
しかし、データが記録されている部分が破損している場合は、部品の交換をするわけにはいかないので、直接部品の修復をする必要があります。HDDの「スクラッチ」という症状の場合、傷の付いたデータ記録面(プラッタ)の直接加工が必要であったり、SDカードやUSBメモリなどの小型記憶媒体の場合は、顕微鏡を使った回線構築など、かなりの技術力が問われます。
物理障害のデータ復旧方法まとめ
- 故障個所の特定
- 該当部品の交換(データ記録部分の修復)
- データの抽出作業
- 部品の再交換
- 2-5の繰り返し
HDDがスクラッチしている可能性があるときは以下の記事をご覧ください。
HDD(ハードディスク)のスクラッチは修復可能?復旧方法を解説
論理障害の場合
保存されているデータが破損している論理障害の場合、特殊なツールを使い破損したデータの抽出をします。軽度障害であればツールによって抽出できる場合もありますが、重度の障害になってしまうとツールだけではデータの抽出ができません。
その場合は、バイナリエディタを使い、破損している16進数のデータ構造を、1つ1つエンジニアが手作業で修復する必要があります。
論理障害のデータ復旧方法まとめ
- 特殊なツールを使用し、データを抽出(カービング)する
- バイナリエディタを使用し、破損したデータ構造を手作業で修復する
データ復旧サービスの料金システム
データ復旧の費用が決まる仕組みは業者によって異なりますが、大きく分けて2つのパターンがあります。主な料金形態は障害レベルごとに一律の料金プランが決まっている「一律料金制」と、機器の診断後に復旧作業の成果によって料金を決定する「成功報酬制」です。料金形態によって見積もりの算出方法が異なります。
- 一律料金制(障害レベルごとに一律の料金プランが決まっている)
- 成功報酬制(復旧に失敗したら費用0円)
同じ機器であっても、業者によって復旧料金に違いが出ることがあります。その理由は大きく3つです。
- 対応できる作業の違い
- 料金システムの違い
- 一社目に依頼するか二社目かの違い
料金システムが業者によって異なる理由は「対応できる作業の違い」
同じ症状であればどの業者でも同じ作業・復旧率というわけではなく、実際には、データ復旧業者によって技術力や保有している設備のレベルに大きな差があります。具体的には、以下のような違いがあります。
- 対応できる症状の違い(物理障害・論理障害など)
- 復旧設備が充実している(クリーンルームなど)
- 復旧エンジニアの人数
見積もりが出るときはあくまでも対応可能な範囲内の作業で算出するため、技術力が低く対応範囲が限られていればその分見積もり額も安くなる可能性があります。しかし、安いからと依頼した結果、重度障害で対応できずに復旧に失敗するケースも数多くあるため注意が必要です。
格安プランの業者への依頼はリスクあり
見積もりが出るときはあくまでも対応可能な範囲内の作業で算出するため、技術力が低く対応範囲が限られていればその分見積もり額も安くなる可能性があります。しかし、安いからと依頼した結果、重度障害で対応できずに復旧に失敗するケースも数多くあるため注意が必要です。
物理障害・論理障害だけでなく重度・軽度の障害などによって対処方法が異なるため、業者によって対処できる業者とできない業者があります。業者の料金システムによっては「診断費用・追加作業費・特急料金」などの追加料金が発生するケースもあります。
また、復旧エンジニアの人数によっても対応できるキャパシティが変わるため、必ず技術力もセットで見るようにしましょう。
完全成功報酬制で「復旧率非開示」の業者に依頼しても大丈夫?
完全成功報酬制とは「希望データが復旧できなければ一切費用はかからない」料金システムのことです。価格面のリスクが少ないため、「完全成功報酬制の業者の中から選ぶべき」と言う人もいます。
しかし、完全成功報酬制を採用している業者は復旧率非開示であることがほとんどです。
復旧率が分からなければ、どのくらいの確率で成功/失敗するのか利用者が事前に判断することはまず不可能です。客観的な判断指標が欠けた状態では業者の技術力が不透明なまま依頼することになるため、かえってリスクが高い可能性があることを知っておきましょう。
まずは無料の初期診断を受ける
データ復旧業者で相場・見積を知りたい場合には、初期診断を受けて症状を明確にすることが先決です。データ復旧が必要な機器は機器ごとに障害が発生しているため診断をしなければ復旧料金を割り出すことはできません。
業者によっては診断をする前から料金が決まっている一律料金の業者もありますが、これらの業者は簡単な作業で復旧できる機器のみを復旧対応している可能性が高いです。逆に復旧に手間がかかる機器や復旧が難しい機器は、技術力の高い業者であれば復旧できる可能性があっても、技術力がないため復旧不可になる可能性があります。
まずは無料で初期診断している業者に依頼して、自分の機器に起きている障害を理解し、復旧に必要な費用感を掴むことが大切です。
最初に相談するなら料金プランが成功報酬制で技術力の高い業者がオススメ
結論から言うと、もし最初に相談するのであれば、成功報酬制で技術力の高い業者をオススメします。実は、データ復旧の料金プランと業者の技術力は密接な関係があります。
データ復旧では、機器の障害レベルによって、復旧ツールにかければ直せるような場合から、国内でもごく一部の高い実力を持つ業者でしか対応できないような高難易度な復旧まで存在します。一律料金制や完全成果報酬制の業者では、マニュアル作業となるため、対応できる障害に限りがあり、「依頼した後に復旧に失敗されてしまった」「追加費用を請求された」といったトラブルに見舞われるリスクが高いです。
一つ一つの機器の障害レベルを見極めて、オーダーメイドで復旧工程を組み、見積プランを提示してくれる成功報酬制の業者であれば、このような失敗を避けることができます。
データ復旧にかかる費用の相場
データ復旧は、症状や機器によって値段に幅がありますが、最低でも数万円~と考えておきましょう。
相場より安い業者もありますが、あまりに相場とかけ離れた格安の業者はおすすめしません。「安い業者でも成功事例がある」という宣伝を見かけることもありますが、別の業者に丸投げされたり、実際にはちょっとした知識があれば業者でなくても対処できるような軽微な作業しかしてもらえない可能性が高いです。
正確な概算を知りたい方は、無料で見積もりまで出してくれるデータ復旧の専門業者に直接問い合わせてみてください。
以下は機器ごとの参考です。
HDD・SSD・PCのデータ復旧の場合
軽度の障害 | 30,000円~数十万円 |
重度の障害 | 60,000円~数百万円 |
軽度・重度の分類に関しては、各社によって独自の基準が設けられているようですが、症状によって以下のような基準になっているようです。また、論理障害か物理障害かの切り分けは、実際に診断してみないと分からないケースもあるようです。
軽度障害の例
- HDD内のデータにアクセスできない
- データが読み込めない
- PCやHDDが起動しない
- 経年劣化で不良セクタが発生している
重度障害の例
- データを誤って上書きした
- 完全削除してしまった
- 水没(水をかけた)、落下させてしまった
- 異音・異臭がする
- ファイル構造情報に問題がある
- 一度復旧作業を行い、復旧不可と言われた(他社復旧不可)
- マスターブートレコードが損傷している
会社によって対応できる症状に幅があり、部品交換が社内でできる業者もあれば、設備がなく部品交換ができない業者もあります。業者の技術力や設備規模によって、「軽度=かんたんに対応できる」と「重度=対応が難しい」の基準が変わるため、一概には言えない点を押さえておきましょう。
USBメモリ・SDカード・スマホ(スマートフォン)のデータ復旧の場合
軽度の障害 | 6,000円~数十万円 |
重度の障害 | 50,000円~数百万円 |
「メモリ系」と言われるSSDやスマホ、USBといった比較的新しい型の機器は、対応できる業者の数がそもそも少なく、難易度が高いとされています。また、HDDやPCなどと同様に、その業者の技術力に応じて「軽度障害」か「重度障害」かの判定基準が変わる点にも注意が必要です。
軽度障害の例
- 認識しない
- エラーメッセージが表示される
- データが表示されない
- 過電圧
- 経年劣化(軽度)
重度障害の例
- 誤ってデータ削除してしまった
- フォーマット
- データが文字化けする
- USBやSDカードが折れた
- 内部の基板がはがれてしまっている
- 経年劣化(重度)
データ復旧の費用は状況によって幅がある
復旧費用に幅があるのは、機器の状態によって必要な作業が1件1件異なるためです。特に、難易度の高い復旧に対応している業者ほど作業内容が多岐にわたるため、費用の振れ幅が大きくなる傾向があります。
以下は、データ復旧の費用を算出する指標となる項目です。
データ復旧の費用を左右する項目(※一部)
- 障害の種類(物理障害・論理障害)
- 障害のレベル
- 機器の種類(HDD/SSD/PC/SDカード/USBメモリ/スマホ等)
- 機器の台数
- 交換した部品代
- 作業にかかった時間
- 納期までの期間(特急料金が上乗せになる場合も)
- 取り出せたデータの内容(希望のデータが取り出せたかどうか)
- 何社目に依頼したか
料金相場のより詳しい内容は以下の記事を参考にしてください。
障害の種類(物理障害・論理障害)
症状が論理障害か物理障害かによって復旧難易度が変わるため、同じ機器であってもデータ復旧料金に差が出る場合があります。
また、障害が重度か軽度かで復旧できる難易度が変わります。業者に事前に診断を依頼して、発生している症状を明確にすることで、適切な相場を確認できます。
機器の種類(HDD/SSD/PC/SDカード/USBメモリ/スマホ等)
機器の種類によってデータ復旧の難易度が変わるため、機器の種類でデータ復旧料金が変化することが考えられます。
HDDはデータの保存量が多く、内部の部品(磁気ヘッドやプラッタなど)の動作異常の可能性が高いため、USBメモリやSDカードに比べてデータ復旧作業が複雑です。さらに、スマホやレコーダーなど、復旧できる業者が限られる作業は難易度が高いため、料金が変化します。
作業にかかった時間
機器によって復旧に必要な期間が異なるため、復旧完了までの期間によってデータ復旧料金に違いがあります。簡単な作業で復旧が可能な機器は、最短で即日復旧ができますが、機器によっては数週間~数か月かかる機器もあります。
作業時間をなるべく早く復旧したい場合と、長期間かけて大規模なデータ復旧作業を行う場合では復旧用金は違いがあるでしょう。
取り出せたデータの内容(希望のデータが取り出せたかどうか)
データ復旧作業が完了して、どの程度のデータが取り出せたかによって料金が違うことが考えられます。
保存していたデータの100%を復旧できた場合と、20%しか復旧できなかった場合では復旧料金は異なります。また、同じ量のデータでも、希望したデータが取り出せているか否かによって復旧料金が違います。作業をする前に希望データを設定する業者であれば、希望データが復旧できなかった時に余分な料金を支払わなくていい可能性があります。
何社目に依頼したか
データ復旧作業は、一般的に1回目より2回目、2回目より3回目…と繰り返すごとに難易度が高くなっていきます。そのため、何番目に依頼した業者かによって復旧料金が変化する可能性があります。
一社目で作業に失敗したあとに二社目に依頼する場合、復旧の難易度が高くなってしまい、費用が高くなる傾向にあります。
データ復旧は一社目に依頼した業者で完全に復旧しきるのが一番確実な復旧方法ですので、一社目で確実に復旧できる業者を選ぶことが重要です。
定額制データ復旧専門業者について
データ復旧専門業者のなかには、上記のように変動料金制ではなく、定額料金制を採用している業者も存在します。どのような症状・機器であっても定額でデータ復旧を試みることができるのは魅力的です。しかし、定額料金制の専門業者では、以下の点に注意しましょう。
注意点は、作業が固定化されている可能性が高いという点です。データ復旧は症状や機器に応じた適切な対処が求められます。適切な作業が行われないと、データが抽出できないだけではなく、取り出せたはずのデータを失ってしまう可能性があります。
自身の復旧したいデータの重要度に応じて、業者の選定をしましょう。
データ復元ソフトの復旧率は?
データ復元ソフトに対応している障害である場合、ソフトを使用することでデータを取り出すことができる場合があります。安価にデータを取り出せる可能性のあるデータ復元ソフトですが、復旧率はそれほど高くなく、実際の復旧率は10~30%程度とも言われています。
基本的にデータ復元ソフトは誤って削除した・ゴミ箱のデータを消してしまったなど軽度の論理障害にしか対応できず、物理障害の疑いが少しでもあるときは使用を控えることを推奨します。
また、ソフトの種類によっても性能が異なり、対応しているファイルシステムや機器の種類なども違うため注意しましょう。
主要なデータ復元ソフト
主要なデータ復元ソフトは、以下のようなものがあります。
- Recuva
- DataRecovery
- USBメモリ復旧
- ファイナルデータ
- Wondershare Recoverit
ソフト名 | 金額 | 復元対応 | 特徴 |
Recuva | ¥0 | PC・HDD・SDカード・USBメモリ |
・Windowsのみ対応。 ・世界的に有名な復旧ソフト ・スキャンプロセスが止まる場合がある ・文字化けすると完全に復元できない可能性がある |
DataRecovery | PC・HDD・SDカード・USBメモリ |
・Windowsのみ ・ゴミ箱から削除したデータも復元する ・20MBまで無料
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USBメモリ復旧 | USBメモリ |
・USBメモリに特化 ・フォーマット等で初期化されている場合は、パーティションが表示されない ・法人のデータ復旧は有料版限定
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ファイナルデータ | ¥7,110 | PC・HDD・SSD・SDカード・USBメモリ・破損したパーティション、文字化けしたofficeファイル | 90年代から使われている老舗ソフトのため、対応データの種類も非常に多い。 |
Wondershare Recoverit | ¥5,980 | PC・HDD・SSD・SDカード・USBメモリ | 復元が難しい大容量データ(動画など)の復元にも対応 |
データ復元ソフトを使用するときの注意点
データ復元ソフトを使用する際は、以下の2点に注意しましょう。
- データ復元ソフトに対応していない障害の場合はデータを失うリスクあり
- 一定以上のリテラシー(知識)がないと操作が難しい
データ復元ソフトに対応していない障害であった際、症状が悪化し、最悪の場合データを失ってしまうという点です。ソフトのインストールや誤操作、機器の動作による内部破損の進行などが原因で悪化してしまいます。
また、ソフトの使用にはリテラシーが必要であり、操作を誤った場合にも正常なデータの紛失や障害のあるデータの悪化が起きてしまいます。
また、データ復旧は処置をすればするほど復旧難易度が上がっていきます。安易にデータ復元ソフトを使用するよりも、一度、無料相談を受け付けているデータ復旧専門業者に問い合わせてみることを検討してみてください。
データ復元ソフトを使用できる症状・できない症状
データ復元ソフトは、基本的に軽度の論理障害(誤削除・ゴミ箱からデータを削除した・ウイルス感染など)にしか使えません。部品が物理的に損傷した状態でソフトを使用すると、かえって進行させてしまう可能性が高いため注意が必要です。
データ復元・復旧ソフトを使用できる症状の例
以下のような症状であれば、データ復元ソフトによって復元できる可能性があります。以下の例に当てはまらない問題が発生している場合、基本的にソフトを使用しても復元は難しいです。
- データを誤って削除・フォーマットしてしまった
- パーティションを消してしまった
- ゴミ箱の中身を空にしてしまった
- HDDのドライブ名が「回復」となっている
- HDDの容量が30GBくらいになっている
また、上記の症状であれば100%復元できるというわけではなく、使用した結果状態が悪化する可能性もあります。
データ復元・復旧ソフトを使ってはいけない症状の例
以下のような症状がある場合、重度のデータ障害が発生している恐れが高く、データ復元ソフトによる対応は原則として不可能です。
- CRCエラー(巡回冗長検査エラー)のメッセージが出る
- カチカチ・カタカタと異音がする
- データを消してからしばらく作業を続けた
- 衝撃を与えたHDD・SSDからデータを取り出す
- HDDやSDカード、USBメモリが認識しない
これらの症状がみられるときは、すぐに通電をやめてデータ復旧の専門業者に相談しましょう。
よくある質問
データ復旧業者を選ぶ時によくある質問を紹介します。
少しでもお得にデータ復旧するためには?
少しでもお得にデータを復旧するためには、以下のような点もチェックしましょう。
- 無料の初期診断を受ける
- 復旧期間を急がない
- 一社目のデータ復旧業者で確実に復旧を完了する
業者によっては、初期診断から料金が発生する業者もあります。また、緊急で復旧したい方に「特急料金」でスピード復旧している業者があるため、特急依頼をしなければ料金を少し抑えられる可能性があります。
また、何度も繰り返し業者に依頼すると、その分復旧料金が発生してしまうので、一社目で確実に復旧できる業者に依頼するようにしましょう。
他にも見ておいた方がいい業者を選ぶポイントはある?
今回紹介した要素の他にも見ておいた方がいい業者を選ぶポイントは以下のようなものがあります。
- 業者の規模
- 専門アドバイザーの対応
- HP上の顔出しの評判
業者の規模
データ復旧業者を選ぶ時も、業者の規模を確認しておくといいでしょう。
業者の規模によって、エンジニアの人数や自社ラボの規模、復旧設備の数などが分かれば、データ復旧の技術力が高い業者かどうかイメージできます。
また、一度に対応できる依頼の数なども変わってくるため、復旧完了までの期間も変化します。
専門アドバイザーの対応
専門アドバイザーの対応がいい業者はストレスなく復旧作業を進めることができます。
電話での診断時に機器の相談に乗ってくれる、復旧完了までの作業の説明が分かりやすいなど、親身に対応してくれるようなアドバイザーは、エンジニアとの情報共有が十分にできていることから、円滑に復旧作業を進められることが考えられます。
まずは技術力の高そうな一度電話してみて、専門アドバイザーの対応を確認してみるといいでしょう。
HP上の顔出しのお客様の声
HP上でお客様の声を提示している業者はありますが、その中でも顔出ししてのお客様の声を提示している業者は信頼されている可能性があります。
依頼したことに対して顔出しでお客様の声の掲載を許可しているということは、それだけ業者のサービスに満足していることが予想できるため、復旧できる可能性が高い業者の可能性が高くなります。
初期診断完了までの期間は?
初期診断の完了までの期間は短くて即日、時間がかかる業者では1週間以上かかる場合もあります。
なるべく早く初期診断を完了させたい・データ復旧したい方は、技術力の高いデータ復旧業者に依頼しましょう。
当日に機器を復旧依頼することは可能?
データ復旧業者によっては当日に復旧依頼をすることが可能で、技術力の高い業者に依頼するとその日中にデータ復旧が完了するケースもあるので、業者のホームページなどから当日中の依頼が可能かチェックしましょう。
即日依頼してなるべく早く復旧完了したい場合には、機器の持ち込みが可能な業者に直接持ち込みで依頼するのが、一番早い復旧方法です。
パソコンの解体作業は一緒にやってもらえるの?
業者次第で、データ復旧業者にパソコンごと持ち込むことによって、内蔵HDDやSSDを取り出しも一緒に対応できる業者もあります。
自力で取り出そうとして、記憶媒体の状態が悪化してしまったり、パソコンが元に戻せなくなってしまう可能性も考えられます。不安な方は自分で対処するのは控え、データ復旧業者にまとめて依頼するようにしましょう。
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まとめ
今回は、データ復旧サービスの概要や費用、データ復旧業者を選ぶポイントについて解説しました。不明点があれば、データ復旧業者に直接問い合わせてみてください。
故障した機器からデータをサルベージ(取り出し)するためには、データ復旧業者への相談をしなければ何も始まりません。大切なデータを取り戻すために、最善の選択をしてください。