FIDO(Fast IDentity Online)|サイバーセキュリティ.com

FIDO(Fast IDentity Online)

FIDO(Fast IDentity Online)は、パスワードに依存しない認証を提供するためのオープン標準で、主に生体認証(指紋認証、顔認証)やセキュリティキーを使用して、より安全なオンライン認証を実現します。FIDOは、パスワードによる認証が持つ脆弱性を解消するために設計されており、ユーザーが複雑なパスワードを覚える必要がなく、フィッシング攻撃やリプレイ攻撃のリスクを軽減します。FIDOの認証プロセスでは、秘密鍵公開鍵のペアを使用し、認証情報がデバイス内に安全に保存されます。ユーザーが認証を行う際、秘密鍵はデバイスから外部に出ることがなく、公開鍵のみがサーバーに送信されるため、サイバー攻撃者が認証情報を盗むことが困難です。対策として、企業やウェブサービスプロバイダーはFIDO準拠の認証を導入し、パスワードレス認証を推進することで、セキュリティを強化することが重要です。また、ユーザーに対してFIDO対応のセキュリティキーやデバイスを使用するよう奨励し、オンラインサービスへのアクセス保護を強化することが推奨されます。


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