広島県は2022年5月30日、同県の新型コロナウイルス感染者向けの宿泊療養施設に関連する委託事業において、誤って施設利用者5名の健康保険証情報を外部に誤送信する事態が起きたと明らかにしました。
広島県によれば、誤送信を起こしたのは県の委託先が再委託先していた事業者に所属する50代の女性職員です。2022年5月に療養した5名のデータを担当者同士で共有するために健康保険証を写真撮影したデータをSMS送信する際、誤って外部の宛先を指定するミスを複数回にわたり起こしたとのこと。
県などが女性職員に確認したところ、職員は迷惑メールの送信元に誤送信しています。ただし、職員は送受信履歴を既に削除しており、具体的な送信先は特定できない状況です。
ルール守られず誤送信
広島県によると、県では委託事業関連先に向け、データ共有の際は情報流出を防ぐため、端末間で個人情報を送信しないように取り決めていました。
しかし、実際の現場ではこうした運用が守られておらず、SMS送信による業務が行われていました。このため、県は関係先に謝罪したほか、再発防止に取り組むと発表しました。
参照コロナ宿泊療養 5人分の健康保険証画像が流出 広島県謝罪/Yahoo!ニュース