宮崎県延岡市は2022年5月12日、市の新型コロナウイルスワクチン接種に関わった医療従事者等のデータ200件を取りまとめた資料を職員が誤送信し、対象データが外部に流出したと明らかにしました。
説明によると、流出対象となっているデータは2021年度に新型コロナウイルスワクチンの接種業務に関係した医療機関や従事者の氏名や住所などのデータをまとめたものです。誤送信を起こした職員は、濃厚接触者として自宅待機中の係長から依頼を受け、対象データをメール添付し送信しようと試みましたが、アドレス入力を間違え外部に送信する事態になったとのこと。
係長はワクチンに要した費用等と県に報告する役割を担っていましたが、業務で認められていないフリーメールに送信するよう依頼していたとのこと。対象業務には期限があり、迫っていたとのことです。
データの不正利用等は確認されず
延岡市によると公表時点で、誤送信データを悪用したと見られる被害や報告は確認されていません。
ただし、現に情報流出が生じたことや業務使用が認められていないフリーメールの使用、送信依頼などは事実です。
このため、同市ではテレワークにおける情報セキュリティの遵守を再度徹底するほか、個人情報を外部に発信する際は複数名でのチェックを取ると説明。再発防止に取り組むとしています。
参照ワクチン接種データをメールで誤送信 延岡市で138件の情報が漏えい 市長が謝罪・宮崎県/Gooニュース