Emotet感染で関係先になりすましメールか|サイバーセキュリティ.com

Emotet感染で関係先になりすましメールか



画像:株式会社加賀麩不室屋より引用
株式会社加賀麩不室屋は2020年7月21日、同社が保有するPC端末がマルウェア「Emotet」に感染したことにより、同社PC端末に記録されているメールの宛先に対して同社従業員になりすました巧妙な不正メールが発信されている事実が確認されたと明らかにしました。
加賀麩不室屋社によると2020年7月21日、同社従業員が過去に社内でやり取りされたメール本文を引用したメールを受信。ところが、内容を確認したところ、該当メールは社内で発信されたものでなく、同社従業員になりすました巧妙な詐欺メールであると判明したとのこと。
このため、同社が調査を進めたところ、社内のPC端末が「Emotet」に感染している事実が判明したとしています。合わせて、既に感染により同社から流出した宛先に対して、同社従業員を名乗るなりすましメールも確認されたため、同社は社内のパソコン全数の検疫作業に踏み切りました。

端末内のメール情報流出が判明

「Emotet」はPC端末に感染後、端末内のメールソフトの「Outlook」などから、送信履歴やアドレスなどの情報を盗み取る働きを持つマルウェアです。
「Emotet」により流出した情報は被害者を偽装したなりすましメールとして悪用されるため、サプライチェーンに対して甚大な被害を及ぼすと懸念されています。
日本国内における「Emotet」の活動は、企業を対象にしたなりすましメールとして送り込まれ、Officeファイルなどに偽装し感染を広げるケースが目立っています。「Emotet」はそれ自体は危険なコードをほとんど含まず、感染後に別の危険なファイルを呼び込むことから、セキュリティ担当者に察知されにくく、危険な脅威として認識されています。
参照不審メール発生に関するお詫びとお知らせ/株式会社 加賀麩不室屋


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