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BGP

BGP(Border Gateway Protocol)は、インターネット上の自律システム(AS)間でルーティング情報を交換するためのプロトコルです。BGPは、インターネットの骨幹であり、ネットワーク間のトラフィックをどの経路を通じて送信するかを決定するために使用されます。BGPは、特に大規模なISPやデータセンター、クラウドプロバイダーなどで重要な役割を果たしており、各ネットワークが他のネットワークと効率的に通信するためのルーティング情報を交換します。しかし、BGPにはセキュリティの脆弱性が存在し、BGPハイジャックやBGPルートリークといった攻撃が発生することがあります。これにより、悪意のある攻撃者がトラフィックを不正にリダイレクトし、データの盗聴や改ざんを行うリスクがあります。対策としては、ISPやネットワーク運営者は、BGPに対して厳格なフィルタリングポリシーを適用し、不正なルーティング情報の広がりを防ぐことが重要です。また、BGPセキュリティ拡張(BGPsec)の導入や、ルートオリジン認証(RPKI)を使用することで、BGPのセキュリティを強化することが推奨されます。


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