USBメモリ暗号化とは?方法やメリットデメリットについて徹底解説

USBメモリは便利であり、日常的に利用している方も多いのではないでしょうか。しかし、常に情報漏洩のセキュリティリスクにさらされているものです。USBメモリによる情報漏洩は、いまだにニュースでたびたび取り上げられます。

「USBメモリは暗号化するべきだ」という意見を聞いたことがあると思いますが、具体的にはどのような対策を行えばよいのでしょうか。この記事では、USBメモリによる情報漏洩の事例から、情報漏洩がなくならない理由、セキュリティ方式、おすすめの製品について解説していきます。

USBメモリによる情報漏洩の現状

USBメモリを使用する上で、「紛失」や「盗難」による情報漏えいのリスクは避けて通れません。現に2019年の現在でも、USBメモリを紛失したことで個人情報が漏洩してしまった事例があります。

2019年5月、茨城県の高校教諭が生徒832人分の個人情報が入ったUSBメモリを紛失しました。メモリの中には、生徒の氏名・住所・電話番号・保護者氏名などが保存されていたとのことです。

この件は、高校教諭の過失によるのではありません。何者かが自宅に侵入して通勤用カバンごと盗難されています。しかし、メモリ内の個人情報が漏洩したことに違いはありません。USBメモリによる情報漏洩は、自らの過失によるものだけではなく、外的要因によって個人情報を流出してしまう危険があることがわかる事例です。

USBメモリによる情報漏洩がなくならない理由

USBメモリによる情報漏洩がなくならない最大の理由は「購入・使用方法が簡単で気軽に利用できる」ということです。USBメモリは、現在ではコンビニでも販売されており、誰でも簡単に入手可能です。パソコン上のデータを移動させる際や、バックアップとしてデータを保存する際に便利に使用できます。

また、USBメモリは保存容量が多く、小型で持ち運びやすいという特徴があります。パソコンに接続すれば、すぐに利用可能という特徴ゆえに、気軽に利用できますが、紛失しやすいというデメリットもあります。あなたも、一度くらいはUSBメモリを紛失した経験があるのではないでしょうか。

USBメモリは、ちょっとした気の緩みで紛失してしまう可能性があるということです。誰もが気軽に、便利に使用できるUSBメモリだからこそ、インターネットが発達してクラウドサービスが主流になった今でも、USBメモリを使う人は多いと言えます。個人情報などの機密データであっても、USBメモリを利用して持ち出してしまい、紛失する事例は後を絶ちません。

USBメモリに行うセキュリティ対策

USBメモリを紛失しても、被害を最小限に抑えるためには、セキュリティ対策を施すことが一番です。USBメモリに行うセキュリティ対策の種類を、メリットやデメリットと合わせて紹介します。

USBメモリに保存する情報を暗号化する

USBメモリに保存するデータにパスワードを付けて、暗号化するセキュリティ対策です。簡単に今すぐ対応できるセキュリティ対策となります。

Microsoft OfficeのExcelやWordは、標準機能の「文書の保護」から、パスワードを付けて暗号化することができます。その他のデータに関しては、Zipファイルにまとめて、パスワードを付けて暗号化しましょう。

メリット ・追加費用の必要がない
・Office、OSの標準機能で対応可能
デメリット ・セキュリティ強度はそれほど高くない
・パスワードの付与、データ使用時のパスワード解除に手間がかかる

USBメモリを暗号化する

USBメモリ自体を暗号化するセキュリティ対策です。データごとに暗号化するのではなく、暗号化されたUSBメモリにデータを保存するため、データごとの暗号化の手間がかかりません。Windows、MacともOSの標準機能で対応できます。

Windowsは「BitLocker To Go」、Macは「Finder」を使用して、USBメモリの暗号化が可能です。Windowsの場合は、エディションがHomeの場合は「BitLocker」が使えませんので、別途「Veracrypt」などのソフトウェアのインストールが必要となります。

メリット ・データごとの暗号化の手間がかからない
・USBメモリ単位で暗号化するため、データの暗号化忘れの心配がない
デメリット ・USBメモリを暗号化するための準備に手間がかかる
・OSエディションによっては、ソフトウェアをインストールする必要がある

暗号化機能付きUSBメモリを使用する

USBメモリの機能として、暗号化ができるUSBメモリを使用するセキュリティ対策です。USBメモリ自体に暗号化の機能がついているため、OSやデータごとに暗号化する必要がありません。

また、暗号化機能には「指紋認証」「パスワード認証」「PIN認証」といった認証方式があります。暗号化機能については、後ほど詳しく解説します。

メリット ・セキュリティ強度が高い
・OSやデータ側でセキュリティ対策の準備が不要
デメリット ・一般的なUSBメモリよりも高価(約10倍)
・一般的なUSBメモリよりも容量が少ない

暗号化機能付きUSBメモリの認証方式

暗号化機能付きUSBメモリには、おおまかに3種類の認証方式があります。それぞれの認証方式について、概要や特徴を解説していきます。

指紋認証

指紋認証方式の暗号化機能付きUSBメモリは、指紋センサーによって利用者の判別を行います。パスワードなどと違い、登録者のみが暗号化を解除できるため、非常にセキュリティ強度が高い方式です。また、複雑なパスワードを覚える手間も省けます。

指紋認証方式の暗号化機能付きUSBメモリは、防水・防塵対応の高水準のUSBメモリが主流です。

パスワード認証

パスワード認証方式の暗号化機能付きUSBメモリは、パソコンにUSBメモリを挿した際にパスワードを確認することで、利用者の判別を行います。データの暗号化や、USBメモリを暗号化する方法は、ソフトウェアで暗号化するものです。暗号化機能付きUSBメモリは、ハードウェアで暗号化するため、暗号化・復号化の処理速度が早くなります。

パスワード認証方式は、他の認証方式よりも汎用性があり、馴染みもある認証方式です。そのため、多くのユーザーが利用している認証方式となります。

PIN認証

PIN認証方式の暗号化機能付きUSBメモリは、USBメモリに物理ボタンがついており、PINコードを確認することで、利用者の判別を行います。パソコン側でパスワードの入力をする必要がなく、PINコードは数字の組み合わせであるため、パスワードよりも覚えやすいことが特徴です。

また、パソコン側でパスワードの入力をする際、「キーロガー」と呼ばれるキーボードの入力を読み取るマルウェアによって、パスワードが盗まれる可能性が考えられます。PIN認証方式であれば、PINコードはパソコン側で入力しないため、パスワード認証よりも安全性が高いと言えるでしょう。

おすすめの暗号化機能付きUSBメモリ

暗号化機能付きUSBメモリは、数多く販売されています。その中でも、認証方式ごとにおすすめの暗号化機能付きUSBメモリを、特徴とあわせて紹介します。

DM PD061高速認識指紋暗号化USBメモリ

Amazon価格:16,831円(64GB)※2019年8月時点

DM PD061 高速認識指紋暗号化USBメモリは、高速データ転送に対応したUSB3.0に対応しています。最大6つの指紋を登録か可能です。複数人での使用や認証が通らないときのための「予備指」登録ができるようになっています。暗号化アルゴリズムには、世界標準の「AES256」を採用しており、セキュリティ強度も満足できるUSBメモリです。

指紋認証で保護する「セキュアストレージ」領域と、通常のUSBメモリ同等に利用できる「パブリックストレージ」領域を備えており、必要なデータだけを保護することが可能となっています。

参照DM PD061 高速認識指紋暗号化USBメモリ/Amazon

キングストンData Traveler Locker+ G3

Amazon価格:17,646円(64GB)※2019年8月時点

キングストン Data Traveler Locker G3は、パスワード保護とハードウェア暗号化の二重のデータ保護を行い、あなたの大切なデータを守ります。暗号化方式には、AES256を利用しています。不正なログインが10回施行されると、USBメモリのロックとフォーマットが行われるため、万が一の紛失や盗難時にも、情報漏洩のリスクを限りなく減らすことが可能です。

また、オプションでクラウドバックアップ機能を搭載しており、Google DriveやOneDrive、Dropboxなどへデータを自動でバックアップできます。

参照キングストンData Traveler Locker+ G3/Amazon

センチュリー Lock U

Amazon価格:16,341円(64GB)※2019年8月時点

センチュリー Lock Uは、PINコードによるロックとハードウェア暗号化の二重のデータ保護を行います。暗号化方式には、AES256を利用しており、非常に強固なセキュリティ対策が可能です。ボディは耐衝撃性を備えた亜鉛合金製であり、防塵・防滴機能も兼ね備えています。PIN入力はOSを選ばないため、複数のOS間で利用する人におすすめです。

こちらも、不正なログインが10回施行されると、データを消去するデータ抹消機能を搭載しており、万が一の紛失や盗難時にも、安心できる製品となっています。

参照センチュリー Lock U/Amazon

まとめ

USBメモリは気軽に利用できて便利ですが、常に情報漏洩のリスクがあります。紛失することで、情報漏洩をしてしまったという事例は、いまだになくなりません。

USBメモリの紛失による情報漏洩を防ぐための方法として、「データを暗号化する」「USBメモリを暗号化する」「暗号化機能付きUSBメモリを使用する」という3つのセキュリティ対策が考えられます。

情報漏洩のセキュリティリスクは、いつあなたの身に降りかかるかわかりません。これを機に、あなたもUSBメモリのセキュリティ対策を考えてみませんか?

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1.はじめに


2.近年の個人情報漏洩の状況


3. 内部要因による情報漏洩
3-1.被害実例
3−2.内部犯行による被害統計情報
3-3.内部犯行による情報漏洩が増え続ける3つの原因
3-4.内部犯行を減らすための対策


4. 外部要因による情報漏洩
4−1.近年の個人情報漏洩の状況
4−2.実際の近年のサイバー攻撃による企業の被害実例
4−3.サイバー攻撃の統計情報
4-4.サイバー攻撃がふえ続ける5つの原因
4-5.急増する日本の企業のWEBサイト改ざんへの対策
4-6.サイバー攻撃の種類を把握しよう
4-7.日本におけるサイバー攻撃に対する国の対応と今後
4-8.外部要因による情報漏洩のセキュリティ対策

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