SIMカードのセキュリティ対策とは?ロックの方法や注意点について徹底解説|サイバーセキュリティ.com

SIMカードのセキュリティ対策とは?ロックの方法や注意点について徹底解説



携帯電話やスマートフォンで使われるSIMカードは、携帯電話回線の加入者情報が記録されたもので、通信や通話に欠かせないものです。

このSIMカードを、普段使っている端末とは別の端末に差し替えると、その端末で通信や通話をすることができます。使っている本人がそれをするのなら良いのですが、もし他人がそれをしてしまうと、勝手に自分になりすまされて通話や通信をされてしまうということにもつながりかねません。

今回は、こうしたことを防ぐためのSIMカードのセキュリティ対策について取り上げます。

SIMカードとは

普段何気なく使っている携帯電話やスマホには、SIMカードと呼ばれる小さなチップが入っています。これには、携帯電話回線の加入者情報が記録されており、これがあって初めてインターネットなどの通信や音声による通話が行えるようになります。

SIMカードのセキュリティが重要な理由

もし、SIMカードが他人の手に渡ってしまったらどうなるのでしょうか。携帯電話やスマホ本体は、皆さん暗証番号などのロックをかけていると思います。しかし、SIMカードにセキュリティ対策がなければ、SIMカードを別の端末に差し替えるだけで、簡単に以下のようなことが出来てしまうのです。

  • 他人が自分になりすまして、電話やインターネット通信をする
  • SIMカードのセキュリティが本人確認に使われている場合、他人がなりすまして認証されてしまう
  • SMSなどを使ってパスワードリセットされて、各種サービスを乗っ取られる恐れがある

SIMカードが攻撃されるとどうなる?

SIMカードに対するセキュリティ上のリスクといえば、「サイバー攻撃」「紛失」「盗難」といったものです。たとえば、サイバー攻撃には、SIMカードに存在する脆弱性を悪用し、マルウェアに感染させたり、情報を書き換えたりするといったものがあります。もし、こうした事態になると、どういった問題が発生する可能性があるのでしょうか。

  • 赤の他人が自分になりすまして通信や通話を行う
  • 通話や通信の内容が盗聴される
  • 他人に勝手にものを購入されたり、契約を結ばれたりされる

このように、他人に勝手に自分になりすまして携帯電話を利用されるといったことにつながる可能性があります。そうなると、単に通話や通信をされるというだけでなく、振り込め詐欺や不正送金など犯罪行為に使われる可能性もあり、場合によっては自分が誤って犯人にされてしまうという可能性もあります。

SIMカードへのセキュリティ対策

「SIMカードがサイバー攻撃を防御できるように」「紛失や盗難に遭っても問題ないように」するためには、SIMカードに適切なセキュリティ対策を行う必要があります。それには、どういった方法があるのでしょうか。

セキュリティロックをかける

まずは、SIMカード自体にロックをかけてしまう「セキュリティロック」を行う必要があります。これは、「SIMロック」と呼ばれ、SIMカードに4〜8桁のPIN番号を設定し、携帯電話の電源を入れたりSIMカードの挿し替えをしたりすると番号の入力が要求されるというものです。

ちなみに番号を3回間違えるとロックがかかり、解除するためには「PINロック解除コード」と呼ばれるものが必要となります。

アプリダウンロードに注意する

携帯電話のアプリには、SIMカードの脆弱性を悪用して、マルウェアに感染させたり、不正に情報を書き換えたりするものがあります。アプリをダウンロードして利用する場合、iPhoneの場合は、AppStoreでアップル社によって認証されたもののみが配布されているので、比較的危険性は低いですが、Androidの場合は、公式のGoogle Play以外でも配布されているものがあります。

できる限り、アプリは公式サイトでダウンロードし、それ以外のものを利用する場合は注意しましょう。

OSのアップデートを行う

サイバー攻撃には、OSなど携帯電話のプログラムに存在する脆弱性を悪用したものもあります。そういったものに対して適切な防御を行うためには、OSのアップデートを行って修正プログラムを適用し、脆弱性を解消しておくことが不可欠です。

セキュリティアプリを入れておく

PCなどでは、セキュリティ対策の定番の一つに「セキュリティ対策ソフトの導入」といったものがあります。携帯電話などでも、セキュリティ対策を行うためのアプリがあるので、それらを導入することで、サイバー攻撃からSIMカードや端末を守ることができます。

まとめ

携帯電話やスマートフォンで使われているSIMカードは、回線の加入者情報が記録されており、音声通話やインターネット通信を利用するために欠かせないものとなっています。

しかし、こうした重要なものであるからこそ、サイバー攻撃の対象となることもあり、一旦攻撃の被害にあうと、「成りすまし」「不正利用」など、最悪の場合は犯罪につながる結果となってしまいます。

こうした事態のならないようにするためには、今回紹介したような「セキュリティロック」「OSのアップデート」「セキュリティアプリ」など適切な対策をすることが不可欠です。


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