画像:宝ホールディングス株式会社より引用
宝ホールディングス株式会社は2021年3月19日、同社が運用する給与システムの移行過程において個人情報の削除ミスが発生し、同社及び関連会社に所属する従業員のマイナンバー情報などが、外部のシステム開発会社等に流出したと明らかにしました。
発表によると、同社は2021年3月18日に外部給与システム開発業者の作成した新給与システム導入のため、自社従業員のマイナンバーデータの移行作業を進めていました。ところが、移行作業を進める担当者が開発業者にダミーデータを送信する際、エクセルファイルに記録されていたマイナンバーデータを削除し忘れて送信したため、流出が発生。
担当者は誤送信発生時点でミスに気付いていませんでしたが、同社担当者と情報を共有している別の従業員が誤送信を発見。誤送信先の開発業者に連絡したことにより、流出が明らかになったとしています。
流出先に削除要請、削除も確認
宝ホールディングス株式会社によると今回の誤送信により流出した情報は2016年8月以降に同社および関連会社に在籍していた従業員および家族4,167名の情報です。流出情報としてマイナンバーデータのほか、氏名や生年月日なども含まれているとのこと。
このため、同社は個人情報保護委員会へ流出事案を報告。さらに開発業者に誤送信メールおよび添付ファイルの削除を要請したほか、削除を確認したとしています。
なお、同社は今後、情報管理教育を徹底し、再発防止に努めるとしています。