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画像：岩出建設株式会社より引用

建設関連事業を手掛ける岩出建設株式会社は2020年9月2日、同社に所属する従業員のPC端末がマルウェア「Emotet」に感染したことにより、同社内外のメールアドレスなど個人情報に該当するデータが外部流出した形跡があると明らかにしました。

岩出建設社によれば、マルウェアへの感染が発生したのは2020年8月28日のこと。感染したPCの内部から社内外のメールアドレスやメール本文を集めたデータファイルが見つかり、感染が明らかになったとしています。

なお、同社が調査を進めたところ、過去に同社がやりとりしたメールの内容を利用した、悪質ななりすましメールの送信形跡も判明。このため、同社は感染により流出した可能性のある連絡先に、注意喚起のファックス文章を送信するなどしています。

相次ぐ被害事例、Emotetが再始動か

日本国内では2020年9月に入り、メールアカウントの情報窃取やなりすましメールの発生など、メール関連情報を悪用するマルウェアへの報告事例が急増しています。

今回明らかになった同社の事例以外にも、和菓子関連事業者の亀屋良長株式会社がEmotetの感染を明らかにしたほか、不動産関連会社の株式会社アパートナーが同社新潟店のメールアドレスを悪用したなりすましメールの発生事案を公表しました。

IPAなどは既に、Emotetなど各マルウェアへの感染抑止策は既に公表しています。しかし被害事例の急増している現状から、再度注意喚起を促す可能性があるものと見られます。

参照当社パソコンからの個人情報等のデータ流出の可能性について/岩出建設株式会社