日本企業初のGDPR違反となる可能性、プリンスホテル不正アクセス事案|サイバーセキュリティ.com

日本企業初のGDPR違反となる可能性、プリンスホテル不正アクセス事案



画像:プリンスホテルより

2018年6月26日に発表されたプリンスホテルの不正アクセス事案について、日本企業初のGDPR違反となる可能性が浮上しています。

GDPRはEU加盟国などを中心としたEEAにおける共通の個人情報のデータ保護規約。違反者に対しては、最高売上額の4%もしくは2,000万ユーロ(26億円程度)の制裁金を予定している制度です。

プリンスホテルの漏洩事案とは?

プリンスホテルは2018年6月26日、クレジットカード情報を含む大量の情報が漏えいした可能性を発表しました。原因は、同社が外国語ウェブサイトを委託するフランスのホテル予約サイト「ファストブッキング」のサーバーが不正アクセスを受けたことによるものです。

同ホテルの違反がGDPR違反となるか否かは議論が分かれていますが、GDPR対策への取り組みや、セキュリティー対策の状態等を重視します。そのため、プリンスホテル側のGDPRへの取り組みの如何によっては、違反と認定されたり、制裁金が課される可能性もあるでしょう。

GDPRとは?

GDPRとは、EU加盟国や欧州3カ国を含めた合計31カ国の個人データの保護を目的とした制度です。

IPアドレスやネット上のデータも含めて個人情報としており、「域外への持ち出しを禁止する」など、世界的に見ても厳格なルールが敷かれている点が特徴。加盟国内で活動する限り、日本企業であっても制裁の対象となります。

参照日本企業初の「GDPR」違反の可能性、プリンスホテルなど/Yahoo!ニュース


SNSでもご購読できます。