大阪市で医師アドレス475件を誤送信、共有避け公益通報で発覚|サイバーセキュリティ.com

大阪市で医師アドレス475件を誤送信、共有避け公益通報で発覚



画像:大阪市より引用

大阪市は2022年11月4日、市の保健所感染症対策課がワクチン接種担当の特別職非常勤医師職員(以下:非常勤医師)に宛てた外部メールを誤送信し、メールアドレス475件が流出したと明らかにしました。

説明によると大阪市は2022年10月4日、ワクチン接種会場で接種を行うため非常勤医師らに外部一斉形式で連絡メールを送信しました。ところが、担当者が送信形式を選択する際、本来「BCC」形式で送信すべきであるにもかかわらず「宛先」欄にアドレスを入力し送信するミスを起こしたため、非常勤医師間でお互いのメールアドレスが表示される事態となりました。

大阪市には誤送信後、ミスに気付いた医師から流出を指摘する連絡が入りました。しかし、「業務連絡メールを送信することを前提としてメールアドレスを収集していたことから、個人情報には該当しない」と判断し組織的な共有を避けたとのこと。このため、大阪市に問題について公益通報が入り、審議結果を経て、事案が判明する形となりました。

大阪市は誤送信の原因について、職員の確認が不十分であったことやダブルチェックが徹底されなかったと説明しています。また、事案の共有が遅れたことから、対応に時間を擁したと説明しています。

大阪市は今後、事案を共有するとともにチェック体制の徹底を発表。合わせて、対象となった医師らに謝罪し、メールの削除を依頼しました。

参照報道発表資料 大阪市保健所におけるメール誤送信による個人情報の漏えいについて/大阪市


セキュリティ対策無料相談窓口


「セキュリティ対策といっても何から始めたら良いかわからない。」「セキュリティ対策を誰に相談できる人がいない。」等のお悩みのある方、下記よりご相談ください。

無料相談はこちら

SNSでもご購読できます。