画像:東芝ライフスタイル株式会社より引用
東芝ライフスタイル株式会社は2022年2月17日、同社グループ会社の端末がEmotetに感染したことにより、グループに所属する従業員を名乗る不審なメールが確認されたと明らかにしました。
発表によれば、確認された不審メールは従業員名こそ実在する人物であるものの、メールドメインが同社と異なるもの(*****@toshiba-lifestyle.com)を使用しているとのこと。
Emotetはメールに添付したファイルやURLを介して感染を広げるため、東芝ライフスタイル株式会社は受信者がEmotetに感染する恐れがあるとして、受信時にアドレスをチェックするよう呼びかけました。
被害急増、大手企業も続々感染
Emotetはなりすまし行為により添付ファイルを開封させたり、URLをクリックさせることで感染を拡大する、シンプルな手口に用いられているマルウェアです。
ただし、Emotetは感染後に端末からメール情報を引き出すため、実在する人物や過去やりとりしたメールに対する返信を装った非常に巧妙な不審メールを発信します。国内においては2022年2月ごろより急速に拡大の動きを見せており、既に積水ハウスやライオンなど大手企業においても感染被害が生じています。
東芝ライフスタイル株式会社はグループ会社の感染を受け、情報セキュリティ対策を強化し再発防止に臨むとしていますが、同社を装う不審メールが送信先に被害を及ぼす可能性までは、対策が難しいものと見られます。
参照弊社グループを装った不審メールに関するお詫びとお知らせ/東芝ライフスタイル株式会社
参照東芝ライフスタイル株式会社の株式譲渡完了に関するお知らせ/株式会社 東芝