画像:ウイルス感染に伴う不審メール発生に関するお詫びとお知らせ/株式会社マイパール長野より
国産米通販などを手掛ける株式会社マイパール長野は2020年1月24日、同社の従業員のPC端末がマルウェアに感染し、外部メールアドレスが流出した可能性があると明らかにしました。
同社によると、感染した端末は社内調査により発覚。確認を進めたところ、アカウント内に登録されていた取引先などを宛先とする、同社を装った不正メールが見つかりました。いっぽうで、同社は「(取引先ではなく)顧客情報」の流出は否定しています。同社は公式ウェブサイトで通信販売を手掛けていますが、顧客情報は感染した端末とは別のネットワーク環境で管理しているため、流出は確認されていないとのことです。
感染したマルウェアは「Emotet」
同社はホームページ上で感染したマルウェアの種別を明示していませんが、確認を進めたところ「Emotet」であると判明しました。
Emotetは感染後、メールアカウント内の情報を引用して拡散し、さらに被害者を広げてしまうマルウェアです。具体的には、アカウント内に記録されている「登録メールアドレスや本文内容」などの情報を抜き出して、「請求書・賞与の明細」などの名目で、添付ファイルとともにメールを送信するするといった手口を取ります。
Emotetの被害事例は、2019年の下半期以降、国内で急速に増えています。2020年に入ってからもその勢いはとどまるところを知らず、この1か月でも5件以上の被害事例が確認されています。
参照ウイルス感染に伴う不審メール発生に関するお詫びとお知らせ/株式会社マイパール長野