画像:那覇市より引用
沖縄県那覇市は2022年10月13日、市立図書館で運用するデータセンターがランサムウェアに感染し、システム障害が発生したと明らかにしました。
那覇市によると、対象となったのは市内8つの図書館で運用されているシステムで、19万人分の利用者データや69万冊の蔵書情報が記録されていました。利用者データの大部分にはセキュリティ上の措置が講じられていましたが、流出の可能性を完全に否定できない状況です。
那覇市によると攻撃は2022年10月13日に確認されたもので、公表時点で感染原因は不明です。ランサムウェアはフィッシング攻撃などで感染するケースもありますが、那覇市は不審メールの開封など疑われる情報はないとしており、今後の調査で解析を急ぐものと見られます。
また、被害データが復旧できない可能性も指摘されています。
情報によると、データセンターの被害はバックアップデータにも及んでおり、復旧の見通しが立たないとのこと。被害を受けた館は蔵書の貸出業務なども停止していますが、こちらも復旧に数カ月を要すると見られています。