画像:公益財団法人日本骨髄バンクより引用
公益財団法人日本骨髄バンクは2022年9月30日、骨髄バンクドナー登録者の氏名や一部伏字の氏名合計29件が記録されたスマートフォンを紛失したと明らかにしました。
日本骨髄バンクによると、問題のスマートフォンは職員がコーディネート業務に使用していたもので2022年9月21日、本来の収納場所から所在不明になっている事実が判明したとのこと。報告を受けた日本骨髄バンクは、職員の自宅や通勤経路などを捜索しましたが発見に至っておらず、また、問題のスマートフォンは紛失直前に電源がオフになっていたため、リモートによる追跡やデータの初期化にも成功していない状況です。
日本骨髄バンクによると紛失したスマートフォンのメールデータには、2021年8月~2022年8月にかけコーディネートに協力したドナー2名の氏名や27名の一部伏字の氏名が記録されていました。日本骨髄バンクでは、スマートフォンにID番号以外のドナー情報を記載しないことや不要になったメールを速やかに削除するなどのルールが設けられていましたが、徹底されていなかったとのこと。このため、同法人では引き続き捜索を継続するとともに、全コーディネーターへの事案共有や管理ルールの作成・徹底、安全性の高いシステムへの移行など複数の対策を実施するとしています。
なお、公表時点で、問題のスマートフォンから情報が流出したと見られる事実は確認されていません。スマートフォンにはパスワードロックがかかっているほか、ロック解除に成功した場合もメールの閲覧が困難になるようにシステム上の措置を講じているとのこと。同法人はこのため、スマートフォン内のメール情報が流出する可能性は極めて低いとしています。
参照コーディネート業務用のスマートフォンを紛失した事案について/公益財団法人日本骨髄バンク