画像:情報処理推進機構より引用
情報処理推進(IPA)は2022年4月20日、多くの労働者が長期休暇を取得するゴールデンウィーク期間中の情報セキュリティ対策について、案内情報を発信しました。
長期休暇中は社内の人員が限られるため、不正アクセスなどが発生した際、事態把握に時間がかかってしまうなどのリスクが懸念されます。しかし、例年のイベントであるゴールデンウィークは事前に想定できるものであるため、各従業員が休暇に備え適切な対処を取ることで、リスクを抑えることが可能です。
IPAではこのため、ゴールデンウィーク前に実施すべき情報セキュリティ対策について案内を公表しています。具体的には、使用しない機器の電源を落としたり、緊急連絡体制の確認のほか、社内ネットワークへの接続ルールの確認などを推奨。セキュリティパッチの適用やシステムのアップデートなど日常的に行うべき対応と合わせ、休暇に備えたセキュリティ対策を実施するよう呼びかけました。
テレワークやマルウェア流行にも注意
テレワークやマルウェアの流行にも注意が必要です。
テレワークは便利ですが、プライベート環境からネットワークに接続するケースが多く、セキュリティリスクが生じやすいとされています。特にセキュリティソフトやOSの更新、ルーターなどネットワーク機器の設定や脆弱性には注意が必要です。
また、近年はEmotetが流行しており、不審メールへの警戒も求められます。
情報によると、IPAは2022年1月~3月の期間中、企業からEmotetについて656件もの相談を受けているとのこと。被害事例も相次いでおり、GW中も警戒が必要としています。
参照ゴールデンウィークにおける情報セキュリティに関する注意喚起/情報処理推進機構
参照情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況[2022年第1四半期(1月~3月)]/情報処理推進機構