簡単に他の人や別のPCとの間でファイルをやりとりするのに、USBメモリは非常に便利なツールです。しかし、USBメモリを使って外部に情報を持ち出す際には、気をつけるべき3つのポイントがあり、守る必要があります。
では、この3つのポイントとはいったい何なのでしょうか。今回の記事では、これらUSBメモリを外部に持ち出す際に気をつけるポイントについて解説していきます。
USB持ち出しの3つの注意点
- 必要以外の情報は持ち出さない
- 紛失・盗難に遭わないようにバッグ等を手放さない
- 持ち出すファイルにパスワードをかけ、USBメモリは暗号化機能付きのものを使う
これを見ると、一般的によく言われる情報漏えいを防ぐために気をつけるべき内容とよく似ていることがわかります。
ちなみにIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)セキュリティセンターでは情報漏えい対策として以下の内容を示しています。
IPAが提示する情報漏洩対策
- 情報は持ち出さない
- 情報の安易な放置はしない
- 情報の安易な廃棄をしない
- 不要な持込みの禁止
- 鍵をかけ、貸し借り禁止
- 情報の公言の禁止
- 問題が起こった場合は、すぐに報告
今回のUSBメモリで外部に情報を持ち出すケースは1・2に関連しています。
そもそも「持ち出さない」こと
まず当然のことですが、1に挙げた通り必要以外の情報は持ち出さないことが重要です。また3のように持ち出す際には情報ファイルにパスワードを設定し、万が一漏えいしても読み出すことが出来ないようにすることが必要です。
加えて、暗号化機能付きのUSBメモリを活用することも必要です。これはUSBメモリの中を閲覧するのにパスワードを入力する必要があり、入力出来ない場合は中に保存された情報は暗号化されていて取り出せないというものです。これによって万が一にも情報が外部に流出してしまうことを防ぎます。
「放置」も厳禁
また2の「安易に放置しない」ということはUSBメモリを携帯しているときは、常に注意を払い、バッグ等を手放さないということを意味しています。電車の中などでバッグを網棚の上に置き、そのまま忘れてしまうということはビジネスマンにはありがちなことです。しかし、一旦置き忘れてしまうと、バッグの中のUSBメモリはそのまま戻ってこず、情報が外部流出してしまう恐れも高くなります。
こういったことを避けるために、USBメモリの入ったバッグは必ず手元に置き、自分の身体から離さないようにしましょう。
USB普及の背景
- サイズも非常に小さくかさばらない。
- PCのUSBポートに差し込むだけで、特にソフトウェアのインストールなども必要なく簡単に使用できる。
- 小さなメモリーにDVD1枚などの大容量データを収めることが出来る。
これだけのメリットがあれば普及しないはずはありません。多くの企業やビジネスの現場のみならずプライベートなどでも、今やUSBメモリはいたるところで幅広く利用されています。
しかし、反面USBメモリはセキュリティの観点からするといくつか問題点を抱えています。それは「紛失・盗難による情報漏えいのリスクが高い」「ウィルス感染をもたらすリスクが高い」などです。USBを利用して外部に情報を持ち出すこともあると思いますが、その場合にはセキュリティの問題をしっかりと認識し、注意していく必要があります。
おわりに
最後にもう一度まとめると、気をつけるべきことは下記3項目です
- 必要以外の情報は持ち出さない
- 紛失・盗難に気をつけて持ち運ぶ
- パスワードや暗号化をする
これら3項目に気をつけることで、より安全にUSBメモリに情報を入れて外部に持ち出すことが出来るようになります。さらには、万が一に紛失や盗難が発生したとしても、情報が外部に漏えい・流出する危険性を限りなくゼロに近づけることが出来ます。