画像:日本航空株式会社より引用
日本航空株式会社(JAL)は2021年3月5日、同社が会員向けに提供する「JALマイレージバンク」の一部会員情報について、外部流出の可能性があると明らかにしました。
流出の原因はスイスのSITA社で確認された不正アクセスによるものです。SITA社は各航空会社で構成される航空連合向けに予約システムなどを提供しており、JALが加盟していた航空連合「ワンワールド」にも不正アクセスの手が及んだとのこと。
情報によると、流出規模は「ワンワールド」全体で約3,000万件に及んでおり、このうちJALにおける流出情報は2011年11月24日〜2021年2月14日の間に作成されたデータ約92万件。流出情報の内訳はJALがワンワールド内で共有していた一部情報(英文字の氏名、マイル会員番号、ワンワールドの会員ランクの3項目)で、クレジットカード情報やパスポート情報は含まれていないとのことです。
システムを外部通信から遮断
JALによると、今回SITA社で発生した被害はワンワールドの旧システムに対するもので、同社は既に被害を受けたシステムを外部通信から遮断するなどの対策を実施しています。このため、今回の不正アクセスによるこれ以上の流出はないとのこと。
また、同社は被害を受けたユーザーに対して、電子メールで経緯を説明。公式ウェブサイトでも案内を発表しています。
参照SITA社セキュリティ事故によるJALマイレージバンク会員情報の漏洩について
参照「JALマイレージバンク」92万人分の名前など流出…サイバー攻撃受ける」