山一商事株式会社がEmotet感染か、関係先に同社従業員を名乗るメール|サイバーセキュリティ.com

山一商事株式会社がEmotet感染か、関係先に同社従業員を名乗るメール



画像:山一商事株式会社より引用

飲食マーケティングサービスなどを提供する山一商事株式会社は2020年9月2日、同社が社内で運用しているPC端末がマルウェアに感染したことにより、同社や同社従業員を装うなりすましメールが確認されたと明らかにしました。

山一商事社によれば、感染したマルウェアは「Emotet(Emotet)」の可能性が高く、既に流出情報を悪用した不審な事象が起きているとのこと。

感染したPCには同社が運用するメールアカウントの送受信履歴が記録されていましたが、感染後に流出内容を悪用する形の迷惑メールが確認されていることから、同社は関係先に向けて謝罪を表明しています。

「巧妙さ増している」最恐マルウェア

Emotetは主にビジネスメールを装って、ワード形式の添付ファイルに潜み、感染拡大を引き起こすタイプのマルウェアです。

ターゲットになった組織や担当者が判断を誤り開封する(コンテンツの有効化)を実行すると、情報流出を引き起こすために攻撃者のC&Cサーバーへアクセスするなど、さまざまな悪行を働きます。また、自己増殖機能も備えているため、社内ネットワークを介して他の端末にも被害を及ぼすこととして知られています。

山一商事社では、既にメールアカウント内の情報が悪用された事例が確認されており、

同社あるいは実在する同社従業員を名乗ったなりすましメール
取引先など、同社と過去やりとりした連絡先へのなりすましメール

などが確認されているとのこと。また、同社はなりすましメールの内容が時間とともに変化している点などを指摘し、「非常に巧妙な悪質メールの手口で時間を追うごとに巧妙さが増してきております」とコメント。関係先に向けて謝罪を表明するとともに、被害への注意を呼び掛けている状況です。

参照弊社メールアドレスを装うなりすましメールに関するお詫びとお知らせ。(更新)/山一商事株式会社


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