群馬県は2020年8月24日、新型コロナウイルスの感染状況を調べるためのPCR検査に関連して、検査を希望した特定個人の情報が記録された資料をファックス送信する際、誤送信による情報流出が発生したと明らかにしました。
業務を担当する同県保健予防課によると、同県では2020年8月19日に、前橋市と協力し市内38店舗の「接待を伴う飲食店(いわゆる夜の街関連)」を通じて、対象企業に従事するスタッフに向け、PCR検査の希望に関する意向確認を求める文章を発信。
ところがこの文章に関連して添付された「検査を希望する場合の連絡先」について、県の担当者が県庁ではない第三者のファックス番号を誤記載したため、文章を受け取り検査を希望した2店舗10名の情報が、県文章に書かれている第三者のファックスに印字される事象が発生しました。
誤送信先の県民が持ち込み発覚
群馬県によると、県庁が誤送信を把握したのは2020年8月23日のことです。
誤送信資料を受信した県民が2020年8月22日に異変に気付き、同県県庁に資料を持ち込み。これを確認したところ、氏名や年齢、携帯電話番号が書かれた文章の流出が判明したとしています。
このため、記事発表時点で同県は被害を受けた店舗および個人に対して謝罪を表明しています。合わせて、原因を「検査申込書の内容確認が不十分だった」との認識を示し、今後は複数名によるダブルチェックを徹底する方針を明らかにしました。
参照接待伴う飲食店対象のPCR検査申込書が誤送信/群馬/MSNニュース