画像:Facebookより引用
米国Facebook社は2020年7月1日、同社が提供するSNSサービス「フェイスブック」のアカウントを利用した外部アプリについて、長期アプリを使用していない休眠ユーザーの情報に、アプリ開発側がアクセスできる問題を修正したと公表しました。
今回指摘されたのは、フェイスブックユーザーが外部アプリケーションを利用する際に選択できる「ソーシャルログイン」機能の問題です。
ユーザー側はソーシャルログイン機能を利用することで、本来外部アプリケーションを使用するために求められるIDやパスワードの設定などの手間を省くことができますが、一方でアプリ開発側にフェイスブックのアカウントに記録された情報を提供していることを意味しています。同社過去、不正アクセス問題に関連してこれを対策するとの認識を示しており、実行に移した形です。
約5,000の開発者が長期使用していないユーザーの情報を取得
今回、フェイスブック側は「ソーシャルログイン機能」で得られる個人情報について、「アプリを長期使用していないユーザーの個人情報を、開発側が取得できた」と指摘しています。
フェイスブックは2018年に起きたケンブリッジ流出問題を受け、「アプリ開発者は、90日以上そのアプリを使用していないユーザーの情報を取得しない」よう求めていましたが、現実には約5,000の開発者が長期休眠ユーザーの情報を取得していたと明らかにしています。
このため、フェイスブック側は開発側が長期休眠ユーザーの個人情報にアクセスできないよう修正を実行。情報保護に向け、仕様を変えたとしています。
参照使用頻度の低いアプリのデータ制限の改善、プラットフォームの条件と開発者ポリシーの簡素化/FaceBook