ビットコインに代表される仮想通貨が、世界中の注目を集める昨今、「マイニング」を悪用したツールも増加の一途を辿っています。
大手セキュリティー企業のトレンドマイクロは、こうした「コインマイナー」被害を懸念。メールやアプリを介して知らぬうちにサイバー攻撃の片棒を担がされる危険性に対して、警鐘を鳴らしています。
ビットコインとマイニング
ビットコインは一般的に金銭を介して取引されるものですが、もう1つ「マイニング」と呼ばれる入手法も存在します。
マイニングはブロックチェーン上にて取引整合性を保つために、マイナーがリソースを貸与する代わりに一定の報酬を得るというもの。多くの場合は企業単位で行われているものの、個人でマイニングを行う事も不可能ではありません。
他人のリソースを使って報酬を得る「コインマイナー」
ところが、こうしたマイニングの注目度が上がるにつれ、他人のリソースを不正に使用し、利益だけを得る「コインマイナー」と呼ばれるマルウェアが登場しました。当然の流れと言うべきか、仮想通貨の注目度が増すにつれて、コインマイナーの被害件数も増えています。
トレンドマイクロによると、こうしたマルウェアの感染源は主にスパムメールや不正なURLに迷惑アプリ。既に「グーグルプレイ」でも、コインマイナーが2件ほど確認されています。こうした新しいタイプのマルウェアは、今後更に注意が必要だと言えるでしょう。
<参照>
仮想通貨の採掘に他人のPCを無断利用 気づかぬうちに不正ソフト侵入、対策は…/J-CASTニュース
モバイル端末向け仮想通貨発掘マルウェア、Google Play で確認/トレンドマクロセキュリティブログ