2015年6月1日、GoogleはGoogleアカウントに対しての統一管理機能である「My account(アカウント情報)」というサービスを開始したことを発表しました。このサービスでは各種Googleサービスで利用するGoogleアカウントのプライバシーやセキュリティの設定を管理し、また設定が適切かどうかの確と調整が出来るようになっています。
このMy accountページが設けられた背景や出来た意義はどのようなところにあるのでしょうか。
なぜ「My account」が作られたか?
最近はインターネット上で様々なことが出来るようになっています。メールやウェブブラウジングだけでなく、買い物をしたり、映画の予約をしたり、など非常に便利な世の中になっています。こういったサービスを利用するためには、多くの場合サイトごとにアカウントを作成し、それを利用することになります。
アカウントの登録は簡単でものの数分もあれば終わるものがほとんどですが、この登録に伴って生年月日、住所、クレジットカードの番号など様々な個人情報が入力されることになります。
SNSの普及
また、最近はFacebookなどのSNSの普及も著しいものがあります。Facebookでは、基本的にアカウントはすべて本名で登録することになっており、併せて生年月日、電話番号などの個人情報も登録できるようになっています。
このようにインターネット上の様々なサービスに対して個別に個人情報などを登録しているケースが多くあります。そしてそれらに対してサービスごとに個別にプライバシー等を管理する必要にかられていますが、現実的には管理対象が煩雑で管理はできないでしょう。こういったケースでは、管理できない個人情報などの情報が漏えいし、結果として悪用されてしまう可能性が否めません。
このような理由から、Googleは彼らが提供するGmailやGoogleドライブなどといったサービスを使用するための共通アカウントであるGoogleアカウントに対して統一管理機能として「My account(アカウント情報)」というページを提供しているのです。
My account作成方法
Google「My account(アカウント情報)」
https://myaccount.google.com/intro
このアカウント情報のページでは、プライバシーやセキュリティの設定をまとめて行うことが可能になっています。また同時に、これらの設定が適切かどうかを診断する「プライバシー診断」や「セキュリティ診断」といったツールを備えています。
これらによって、アカウントの設定を行い、それが適切かどうかの診断を行ったうえで管理をします。具体的にこのアカウント情報のページにはパートに分かれて機能が設けられています。
My accountの具体的な機能について
1 ログインとセキュリティ
Googleへのログインについて、認証方法やパスワードの変更履歴等の確認、またアカウントにアクセスした端末の履歴や接続したアプリなどといったセキュリティ関連の設定と実際のログが確認出来るようになっています。また、併せて「セキュリティ診断」ツールを備え、設定が適切かどうか、また不正なアクセスがあったかどうかなどの確認が簡単に出来るようになっています。
2 個人情報とプライバシー設定
生年月日などの個人情報の設定や管理、また1と同様に不正なアクセスの有無の確認などが行えるようになっています。これについても同様に「プライバシー診断」ツールを備え、設定が適切かどうか、また不正なアクセスがあったかどうかなどの確認が簡単に行えるようになっています。
3 アカウント設定
ここでは、使用する言語の設定や読み上げなどの補助機能、またGoogleドライブの設定が行えます。加えて、Googleサービス利用終了時のアカウント削除などもこの画面で行えるようになっています。
まとめ
Googleが提供している「My account(アカウント情報)」では、このようにユーザの情報と各種セキュリティ、プライバシー設定を一元的に管理できるようになっています。
今後、インターネット上で各種アカウントを登録し、使い分けることがさらに広がってゆくと予想される中、こういったものがGoogle以外のサービスにも拡大していくことは間違いありません。そして、我々はそれを上手く適切に使うことで大事な個人情報を外部に漏えいさせないように管理することが必要です。