画像:太陽日酸株式会社HPより引用
2017年1月5日、国内外で産業ガス供給事業を展開する太陽日酸が、過去にサイバー攻撃を受け、従業員(退職者含む)の個人情報1万1105件が流出した可能性のあることを公表しました。
事件概要
同社によると、サイバー攻撃が発生したのは2016年3月とのこと。発覚後の対策により、2016年4月15日以降新たな不正アクセスは確認されておらず、また関連する不審メール等も報告されていないそうです。
漏洩した情報
サイバー攻撃により漏洩した情報は、太陽日酸グループの国内従業員及び退職者の情報11,105件です。
- 会社名
- 氏名(漢字・ローマ字)
- 職位
- メールアドレス
※取引先に関する情報は含まれていない。
漏洩後の対策
- サイバー攻撃早期検知のための監視体制強化
- サーバの管理者権限を搾取されないための対策強化
- 不正遠隔操作を防止するための対策強化
<関連サイト>
サイバー攻撃に関するお知らせ/太陽日酸株式会社
事件について
今回の発表は、一部報道機関から本件に関しての記事が掲載されたことにより行われました。取引先企業に関する情報漏洩の事実が無いために、公表されなかったと考えられますが、外部のリークで情報漏洩が発覚してしまうことは、企業にとってはマイナスです。
特に、産業ガスという重要インフラを取り扱う企業であるだけに、「サイバー攻撃を受けたが既に対策済みで問題ない」等の発表を早い段階で行っておくべきだったと感じます。