Axie Infinity は、ブロックチェーン技術を活用した人気のNFTゲームで、Ethereum(イーサリアム)ブロックチェーンをベースにしており、プレイヤーは「Axie」と呼ばれるキャラクターを育て、戦わせることで報酬を得られます。Axie Infinityは、いわゆる「プレイ・トゥ・アーン(Play-to-Earn)」型ゲームの代表例で、ゲームをプレイして報酬として暗号通貨を獲得することができ、特に東南アジアなどの地域で人気を博しています。
Axie Infinityでは、AxieというキャラクターがNFT(非代替性トークン)として所有され、ユーザーはこれらを自由に売買できます。また、ゲーム内で得た報酬は、暗号通貨として現実世界で取引可能なため、収益を上げる目的でプレイするプレイヤーも多く存在しています。
この記事の目次
Axie Infinityの仕組み
Axie Infinityは、ブロックチェーンゲームならではの要素を取り入れており、以下の仕組みで運営されています。
1. Axieキャラクター
「Axie」とは、ポケモンのような見た目のキャラクターで、NFTとしてブロックチェーン上に存在します。プレイヤーはAxieを購入し、育成して戦わせることで、報酬や経験値を得ることができます。Axieにはさまざまな特性があり、育成や戦闘で役立つ属性やスキルを持っています。
2. ゲーム内通貨(SLPとAXS)
Axie Infinityには、以下の2種類のゲーム内通貨が存在し、これらは実際に暗号通貨として取引されています。
- SLP(Smooth Love Potion)
Axieの繁殖に使われるアイテムで、対戦やクエストで入手できます。SLPは暗号通貨市場で取引可能で、繁殖の需要によって価値が変動します。 - AXS(Axie Infinity Shards)
Axie Infinityのガバナンストークンで、プレイヤーがゲーム内で重要な意思決定に関与するためのトークンです。AXS保有者は、ゲーム運営の投票や提案に参加する権利を持ちます。AXSも暗号通貨として市場で取引可能です。
3. バトルと育成
Axie Infinityのゲームシステムは、主にAxieの戦闘や育成に焦点を当てています。プレイヤーは、他のプレイヤーのAxieと戦う「アリーナモード」や、AIとの戦闘を行う「アドベンチャーモード」で報酬を獲得し、Axieのスキルを向上させます。戦闘で得た報酬はSLPとして支給され、Axieの繁殖やレベルアップに使用されます。
4. 繁殖機能
Axie Infinityには、Axieを繁殖させる機能があり、2体のAxieを交配させて新たなAxieを誕生させることが可能です。この繁殖にはSLPとAXSが必要で、プレイヤーは新しいAxieを育てて売却したり、ゲーム内で使ったりできます。繁殖には上限が設定されているため、レアなAxieが生まれることもあり、マーケットでの高額取引につながることもあります。
5. マーケットプレイス
Axie Infinityは、公式のマーケットプレイスを通じてAxieやゲーム内アイテムを売買することができます。AxieはNFTとして所有されるため、プレイヤーは自由に売却して収益を得ることが可能です。プレイヤー間での取引はEthereumベースの暗号通貨で行われ、人気のAxieは高額で取引されることもあります。
Axie Infinityのプレイ・トゥ・アーン(Play-to-Earn)モデル
Axie Infinityは「プレイ・トゥ・アーン」モデルを採用しており、ゲームをプレイすることで報酬を得られ、特に以下のような理由から多くのプレイヤーが参加しています。
- 収益機会の提供
Axie Infinityでは、SLPやAXSなどのトークンを収益として獲得できるため、ゲームをプレイしながらお金を稼ぐことが可能です。特に、コロナ禍で収入が減少した人々が収入源として利用するケースも見られます。 - NFT資産としての保有
AxieはNFTとしてブロックチェーンに登録されており、希少なAxieや価値のあるアイテムはマーケットで売却することで収益を上げることができます。 - ガバナンストークンによる投票権
AXSトークンを保有することで、ゲーム運営の意思決定に参加でき、プレイヤーがコミュニティに貢献しながらプレイできる仕組みが提供されています。
Axie Infinityのメリットとデメリット
メリット
- 収益のチャンス
ゲームをプレイし、SLPやAXSトークンを獲得することで収入が得られるため、ゲームをしながらお金を稼ぐことができます。 - 自由な取引と所有権
AxieがNFTとして保有され、マーケットプレイスで自由に売買できるため、Axieの価値が上がれば収益のチャンスも高まります。 - コミュニティ参加型
AXSトークンのガバナンス機能により、プレイヤーはゲームの運営方針に影響を与えることができ、コミュニティ主導のゲーム開発が可能です。
デメリット
- 初期費用の高さ
Axieをプレイするには、まずAxieを購入する必要があり、人気が高まるにつれて初期費用が増加しています。新規参入者には負担が大きく、初期投資がリスクになる場合もあります。 - 価格の変動リスク
SLPやAXSは暗号通貨市場で取引されており、価格が変動します。市場価値が下がると、収益が減少するリスクがあります。 - ブロックチェーンゲーム特有のハッキングリスク
ブロックチェーンゲームにはハッキングリスクが伴い、過去にはAxie InfinityのRoninブリッジが攻撃され、多額の資産が流出する事件も発生しました。
Axie Infinityの遊び方
- ウォレットの準備
Axie Infinityをプレイするには、Ethereumのウォレット(MetaMaskなど)と、Axie専用のRoninウォレットを準備する必要があります。 - Axieの購入
公式マーケットプレイスでAxieを購入し、ゲーム内で育成・バトルに使用します。通常、3体のAxieが必要です。 - バトルと育成
Axieを使ってバトルに参加し、SLPトークンや経験値を獲得します。また、繁殖やレベルアップによってAxieの価値を高めることが可能です。 - 報酬の獲得と取引
獲得したSLPやAXSトークンは、暗号通貨取引所で売却したり、他のプレイヤーと取引することができます。
まとめ
Axie Infinityは、NFTとブロックチェーン技術を活用した「プレイ・トゥ・アーン」型ゲームの代表例であり、プレイヤーはゲームを通じて収益を得ることが可能です。特に東南アジアでは、収入を得る手段として多くの人々に利用されています。
ただし、初期投資の負担や暗号通貨の価格変動リスク、ブロックチェーン特有のハッキングリスクも伴うため、ゲームプレイには慎重な判断が必要です。