画像:松本市より引用
長野県松本市は2022年8月25日、市内の教育機関で新型コロナウイルス感染または濃厚接触者となった児童計4名の個人情報を記載した報告書を添付した電子メールを、教職員・保護者ら合計642名に誤送信したと明らかにしました。
松本市によれば、誤送信は2022年8月22日に起きたもので、担当教職員が教育委員会向けの感染報告書を作成し、校長に送信する際、誤って学内の全教職員・保護者に送信するミスを起こしたとのこと。
担当職員は当時ミスに気付いていませんでしたが誤送信から数分で保護者からミスに関する問合せが発生。これにより流出事案が判明し、学校側はメールの削除を依頼しましたが、既に642名のうち206名が報告書を閲覧しており、謝罪しました。
2022年10月運用予定の新システムを徹底
松本市は誤送信の原因について、教職員によるメールシステムの操作ミスと説明しています。本来、該当のメールは校長のみに宛てられるものでしたが、担当者が誤って「全体」を選択し、最終確認も不十分なまま送信したことにより、流出が発生したとのこと。
松本市は対策として、送信前チェックの徹底や教職員への研修のほか、2022年10月より導入予定の新連絡システムの使用を徹底する予定とのこと。誤送信は教職員と保護者に同時送信したため被害が拡大した部分がありますが、新システムでは教職員と保護者の同時送信ができない仕様であるため、抑止されるものと見られます。
なお、松本市は今後、流出対象となった児童のケアに努めるとともに、いじめが発生しないよう支援を行うと説明しています。
参照新型コロナウイルス感染症に関するメールの誤送信について/松本市