Teams使用ミスで都立高校で278名の入試選抜情報|サイバーセキュリティ.com

Teams使用ミスで都立高校で278名の入試選抜情報



画像:東京都より引用

東京都2022年8月9日、都立高校である向丘高等学校に所属する教諭が同校で使用するビデオチャットアプリMicrosoft Teamsの使用方法を誤り、2022年度新1年生278名の入試選抜情報を学生らが閲覧可能な状態に置いたと明らかにしました。

東京都によれば、問題のファイルは担当教諭が2022年3月下旬に1年生の名簿を作成する際に使用していたものです。担当教諭は作業時、ファイルの削除を失念したまま放置していましたが、2022年7月7日に情報科に所属する教諭がファイルを生徒が閲覧可能なTeams内共有フォルダに移動したことにより、流出が発生しました。

情報科の教諭はファイル移動時、選抜情報が含まれていることに気付いていませんでした。ところが2022年7月20日になり、一部生徒が入試選抜情報の存在に気付き学校に連絡したことにより事態が発覚。学校側が調査したところ、期間中に14名の生徒が該当情報にアクセスしており、流出発生を謝罪しました。

自治体でTeams操作ミスによる流出相次ぐ

東京都によると、今後は教職員に対する情報セキュリティの教育・指導を徹底するとしています。また、Teamsの適正な運用について指導を徹底するとのこと。

公共機関ではTeamsの導入が進んでいます。ところが、これに呼応するかのように各所でTeamsの使用ミスが続発しており、直近では2022年8月4日に上尾市が使用ミスを原因とする流出を公表しています。

参照都立高等学校における個人情報の漏えいについて/東京都


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