5G通信技術を他社に持ち出しか、ソフトバンク元社員が逮捕|サイバーセキュリティ.com

5G通信技術を他社に持ち出しか、ソフトバンク元社員が逮捕



画像:ソフトバンク株式会社より引用

ソフトバンク株式会社は2021年1月12日、同社に所属し楽天モバイルに転職した元社員が、5Gネットワークに関する同社営業秘密を持ち出した疑いで、警視庁に逮捕されたと明らかにしました。

同社によると、逮捕された元社員は同社に在籍している間、5Gネットワーク用の基地局や固定通信網に関する技術へアクセスできる業務に従事していたとのこと。また、元社員が楽天モバイルで使用していた業務用PC内部には、同社の営業秘密が保管されていた事実も判明しており、何らかの形で利用されていた可能性もあるとしています。

このため、同社は今後、元社員への損害賠償請求も含めて対応を検討すると発表。また、営業秘密が他社で利用されることがないよう、秘密の利用停止と廃棄を目的とした対応を進めるとしています。

流出防止に向け対策強化

ソフトバンク株式会社は今回の流出を受け、情報の外部流出防止に向けたセキュリティ対策を打ち出しています。

具体的には、情報管理ポリシーの厳格化やアクセス権限の見直しを含めた情報資産管理の強化に加え、退職予定者の業務情報端末における権限の停止や利用制限の強化を発表。また、全役員と社員に向けたセキュリティー研修を実施し、業務用端末の利用ログを監視するシステムも導入するとしています。

参照楽天モバイルへ転職した元社員の逮捕について


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