ホテル関連会社でEmotet感染、宿泊者の情報流出が懸念される|サイバーセキュリティ.com

ホテル関連会社でEmotet感染、宿泊者の情報流出が懸念される



画像:ホテルマネージメントインターナショナル株式会社より引用

ホテル関連サービス業のホテルマネージメントインターナショナル株式会社は2020年11月5日、同社が使用するPC端末がマルウェア「Emotet(Emotet)」に感染したと明らかにしました。

公開された資料によると、同社が運営するホテルに宿泊したユーザーの個人情報が外部流出した可能性があるとのこと。Emotetは感染した端末からアクセスできるメールアカウント内に記録されているメールアドレスや本文内容などの情報を流出させてしまう働きを持っているため、被害発生が懸念されるとしています。

過去、Emotetに感染し情報流出を引き起こした企業のなかには、顧客のメールアドレスや本文内容が悪用され、実在する従業員や実際にやりとりしたメールの返信を装う、巧妙ななりすましメールを発生させた事例もあります。このため、同社は顧客に向け、不審なメールを開封しないよう呼び掛けている状況です。

調査結果踏まえセキュリティ対策

ホテルマネージメントインターナショナル社は現在、再発防止に向けて感染調査結果を踏まえたシステムのセキュリティ対策を実施しているとしています。

また、同社は所轄警察署に事態を通報し、被害を申告する対応を取ったとのこと。ただし、流出した可能性のある情報を取り戻すことは難しく、被害者には各自対処を呼び掛けるしかないものと見られます。

参照メールアドレス等の流出に関するお詫びとお知らせ


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