画像:ケイエムリーシング株式会社より引用
国際自動車株式会社は2020年10月16日、同社グループ会社のケイエムリーシング株式会社に所属する従業員を騙った不審メールが、同社と過去やりとりした宛先に発信されている事実を明らかにしました。
発表によると、原因はメールアドレスやメール本文内容を流出させることで知られるマルウェア「Emotet(Emotet)」で、攻撃者は実在する従業員の名前を騙りながら、送信先の氏名や本文内容の一部を引用する形で不審なメールを送信しているとのこと。
同社はこれを把握し事実関係に向けて調査を進めるなどしていますが、すでに発生した不審メールは止めようがなく、送信先に向け開封せず削除するよう要請を進めています。
請求書などの名目で送信か
Emotetによる迷惑メールは、通常の迷惑メールと比べ「判別が難しい」とされるため、多くの企業で恐れられているマルウェアです。
Emotetは感染した端末からメールアカウントの本文内容やメールアドレスを盗み取り、攻撃者に提供する性質を持っています。このため、Emotet感染により発信される迷惑メールは、実在する職員を名乗っていたり、実際にやりとりした内容を引用した形であるケースが多く、判別が困難という側面を持っているからです。
実際、今回の同社発表においても、正規メールへの返信や請求書案内など、開封せざるを得ない内容がとられているとのこと。二次被害が発生する危険性は、非常に高いといえる状況です。
参照【重要】ケイエムリーシング社員と偽る迷惑メール(なりすましメール)に関するお詫びとご注意について/国際自動車株式会社