2018年2月1日、米国「Adobe Systems(アドビシステムズ)」は、同社が提供する「Flash Player」(ver28.0.0.137以前のもの)について未修整の脆弱性が存在することを公表しました。
今回の脆弱性はメモリの使用解放後に生じるものであり、攻撃者に悪用されるとユーザーが意図しないコードを実行される可能性を内包した致命的なもの。既に修正ファイルの公開前に攻撃を行う「ゼロデイ」攻撃が確認されており、注意を呼び掛けています。
深刻度「Critical」と指定。対応策は?
アドビシステムズ側は、今回の脆弱性について深刻度を「Critical」と指定。修正版が登場するまでの間、
- Flash Playerをアンインストールする
- Flash Playerの無効化
- Officeファイルを「保護ビュー」で実行する
などの対応策を提示しています。
また、同社は2018年2月5日頃から週内にかけて、修正版を公表する予定です。
北朝鮮による「ゼロデイ」攻撃
今回の脆弱性について、既に韓国国内にて複数の被害が生じています。同国セキュリティー企業「Hauri」によると、北朝鮮がスパイ活動を目的として同脆弱性を悪用した「ゼロデイ攻撃」を実行しているとのこと。
セキュリティ修正の間隙を縫ったサイバー攻撃であるため、「Flash Player」を使用し続ける限り、防ぐ手段は限定的。対応の難しさを説明しています。
<参照>
Flash Playerにゼロデイの脆弱性、韓国で悪用攻撃発生/ZDNet Japan