画像:BBソフトサービス株式会社HPより
ソフトバンクのグループ企業、BBソフトサービス株式会社は、横浜国立大学との共同プロジェクトである「一般消費者向けIoT機器に対するサイバーセキュリティの調査・研究」にて、現在IoT機器に対して行われているサイバー攻撃の規模を公表しました。
同プロジェクトの観測システムでは、本年度7月にはなんと1日当たり約3.1万IPアドレスから現行IoT機器に対するアクセスが行われ、約1.9万ものIPアドレスが不正と考えられる攻撃を実施している可能性があることを記録しました。(IoT機器のスキャン行為を含める)
IoT機器に対する不正アクセスが、かなりの脅威を呈していることが実感できるデータです。
国別攻撃ホストの1位は…やはり「中国」!
今回の調査報告によると、全198カ国から攻撃を観測し、総攻撃ホスト数は25万4,998件とのこと。日々多少の増減はあるものの、全体的にかなりの頻度であることが受け取れます。
攻撃ホストを国別に分類したデータでは、中国が1位にランクイン。全体の3割強を占めていることが明らかになりました。この辺りは大方の予想通りと言ったところでしょうか。
また、2位以降はブラジル、インド、アメリカにトルコと続いており、これらの国々もリスクを抱えていると言えそうです。
最大612件のIoT機器を攻撃対象としたウイルスを確認
当該観測システムで確認したウイルスを、アンチウイルスソフトにてスキャンしたテストでは、なんと最大612件ものIoT機器に対する攻撃ウイルスを確認という、驚異的な結果が出ています。
IoT機器を狙う攻撃ウイルスである「Gafgyt」や「Mirai」タイプのものが中心を占めており、近い将来爆発的な被害を及ぼす可能性も示唆されています。
<参照>ウイルス感染IoT機器からの約25万件のサイバー攻撃を観測/Online Security