安全なセキュリティ監視に必要なサービス~コンサルティング編~|サイバーセキュリティ.com

安全なセキュリティ監視に必要なサービス~コンサルティング編~



「安全はお金で買うもの」とはよく言われる言葉です。格安の旅行ツアーやLCCなどは価格が安く私たちのお財布には優しいのですが、大手の旅行会社のツアーや大手航空会社にはそれらにはない安全性、サービスがあります。高いお金を出すだけのメリットがあるのです。

セキュリティのコラムで旅行の話とはどうした、と思われた方もおられるかもしれません。実はセキュリティも同じです。高度な安全性を持つセキュリティを手に入れるためには、やはりそれなりの投資が必要になってきます。それは当然のことです。

しかし、重要なことはやみくもに高額な投資をすることではありません。現状を把握し、必要な投資を適切に行うことです。ひとくちに「現状を把握し、必要な投資を適切に」と言っても今のコンピュータ・セキュリティ技術は非常に高度で専門的な知識や技術が必要とされます。一般の企業が自身で対応することは難しいケースもおおいでしょう。

そこで利用できるのが「セキュリティコンサルティング」の導入です。セキュリティコンサルティングのサービスは大手のSIerなど情報関連サービス企業によって提供されていますが、下記のようないくつかの種類に分けられます。

セキュリティコンサルティングのサービス

  1. 情報セキュリティ方針立案
  2. 情報セキュリティ強化支援
  3. 情報セキュリティリスクの解析
  4. ISO認証取得支援

このうち安全なセキュリティ監視の確立に関連するサービスは2の「情報セキュリティ強化支援」です。
また3の「情報セキュリティリスクの解析」では実際のインターネットなどからの攻撃を解析し、防御するための対策を進めるといったことを行います。

具体的なサービスの流れ

対策はコンサルティングサービスを担当する会社と依頼した企業の情報システム部門とが連携して進めることになります。コンサルティングサービスを行う会社はセキュリティの専門家ですが、企業内の現状や問題点、そして目指すべき方向性を知っているのは情報システム部門を含む会社側です。そこで、両者が打ち合わせを重ね協力し合いながら問題への対応を進めることになります。

問題解決の進め方

  1. 現状システムの把握、問題点の抽出
  2. 進むべき方向性の検討
  3. 行うべき対策の検討(運用面、機器交換など多岐にわたる)
  4. 対策の実施
  5. 実施効果のチェック

簡単に説明すると、まず1でセキュリティ専門家と情報システム部門とが連携して現状のシステムを把握し、何が問題なのかを洗い出します。もちろん、実際に使う部門のヒアリングも場合によっては実施する必要があるでしょう。

次に2で問題点を踏まえ、対策の方向性を決めます。おおまかなプランです。

3では、それに基づいて実際に現状にあった適切な対策である、

  • 運用面で行う対策
  • どの機器を導入する
  • これはクラウド化する

などといった詳細な内容、そしてスケジュールを決めます。

これが出来ると4で実際に対策を実施します。最後に、これが重要なことなのですが、5で一連の内容について対策前と対策後で実際に効果が出たのか否か、出たのであればどれほどの効果が出たのかということを検証します。

おわりに

情報漏えいなどのセキュリティ事故が数多く発生している昨今、セキュリティ対策を行うことの重要性は多くの企業で理解されるようになっていますが、多くの企業にとって、なかなか単独では有効な対策を行うことが出来ないのが現状です。そういう意味で、こういったコンサルティングサービスの重要性はますます高くなることでしょう。


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