インターネットを介したビデオ通話や、防犯カメラ、育児やペットの見守りカメラ、また、スマホにもほぼすべてカメラが搭載されるようになっているなど、ウェブカメラは私たちの生活に非常に身近なものとなっています。
これらは、非常に便利なツールですが、その反面、ハッキングされて私生活を覗き見られるなどの事例も発生しています。
ウェブカメラのハッキング問題を防ぐためには、具体的にどういった対策をすれば良いのでしょうか。
目次
ウェブカメラのハッキング方法
ウェブカメラとは、USBケーブルなどでパソコンに接続され、ソフトウェアで制御されているカメラのことです。こういったウェブカメラは、ネットワークを介して外部からハッキングされてしまう恐れがあります。
ウェブカメラのハッキングは、概ね以下の2つの方法で行われます。
- カメラを内蔵している、あるいは接続しているパソコンをマルウェア感染させる
- OSやアプリケーションの脆弱性を悪用した不正アクセス
このようにパソコンをマルウェアに感染させるなどで、遠隔操作したり、脆弱性を悪用した不正アクセスを行ったりすることでウェブカメラを操作して、不正に映像を覗き見るといった手法が使われます。
監視カメラのハッキング方法
防犯カメラなどの監視カメラは、単体でネットワークに接続されて動作します。このネットワークに何らかの方法で侵入することが出来れば、監視カメラもハッキングされてしまう可能性があります。
監視カメラの場合は、パソコンから操作はされないので、以下のようなハッキング方法がとられます。
- アカウント乗っ取りによる管理画面への不正アクセス
- インターネット経由でのDoS攻撃による誤作動
- 脆弱性を悪用した不正アクセス
スマホのカメラのハッキング方法
すべてのスマホは、基本的にカメラを搭載しています。そして、携帯電話キャリアのネットワークを通してインターネットに接続されているため、ハッキングされてしまう可能性があります。では、どのようにハッキングされるのでしょうか。
スマホのカメラは、概ね以下のような方法でハッキングされます。
- マルウェアなどによる遠隔操作
- OSの脆弱性を悪用した乗っ取り
- セキュリティ対策のないWi-Fiを使った侵入
実際に”覗き見”ができるサイトも存在している
実は世界中のウェブカメラの映像を覗き見できるサイトがあります。もちろん、セキュリティ対策が施されていないものに限りますが、これは非常に危険なことです。
Insecam
このサイトでは、カメラを設置するときにアクセス用のパスワードを変更せずに初期状態のままにされているものが映像を閲覧できるように登録されています。日本国内だけでもコンビニやスーパーなど2,000以上のカメラが登録されています。
サイトInsecam
なぜウェブカメラがハッキングされてしまうのか?
しかし、なぜウェブカメラや監視カメラなどはハッキングされてしまうのでしょうか。それには以下のような理由があります。
- ストーカー行為などプライバシーを覗き見る目的
- ビジネス上の機密などを覗き見るスパイ目的
- カメラを遠隔で操作できるようにすることによる犯罪行為のツールとしての利用
ウェブカメラのハッキングに有効な対策
ひとたびハッキングされてしまうと、プライベートやさまざまなものが第三者に自由に閲覧されてしまうカメラのハッキング。では、ハッキングを防ぐためにはどういった対策をすれば良いのでしょうか。
ハッキング等によるカメラを使った覗き見を防ぐには、以下のような方法が有効です。
- パスワードは複雑なものにする
- 不審なメールや添付ファイル、リンクは開かない
- OSやアプリの更新プログラムは確実に適用する
- ウェブカメラを使わないのであれば無効にする、物理的にふさぐ
OSやアプリのセキュリティ対策は当然やるべきことですが、それ以外にも推測されにくいパスワードの設定や、不審なメールは開かないといったことも不正にカメラにアクセスされることを防ぐ有効な方法です。
それに加えて有効なのがカメラ自体を塞ぐことです。テープなどで塞いでいる著名人が話題になったことがありますが、カメラにアクセスされても物理的に塞がれていては相手は私生活を覗き見ることは出来ません。
ウェブカメラのハッキング調査を相談できる専門業者
ウェブカメラがハッキングされているかも?と感じたときには、ハッキング調査の専門業者に相談することができます。
こちらの業者は、個人の依頼から法人の大規模調査まで幅広く対応してくれるおすすめのハッキング調査業者です。
デジタルデータフォレンジック
公式HPデジタルデータフォレンジック
デジタルデータフォレンジックは、個人はもちろん、大手企業や警察からの依頼も多数解決しているため、実績・経験は申し分ないフォレンジック調査対応業者です。フォレンジック調査に対応している業者では珍しく個人のハッキング調査にも対応している特長があります。さらに、「Pマーク」「ISO27001」を取得しているため、セキュリティ面でも信頼がおけます。
相談から見積もりまで無料で行っているので、フォレンジック調査を検討している際は、まずは実績のあるデジタルデータフォレンジックに相談すると良いでしょう。
費用 | ■相談から見積もりまで無料 ※機器の種類・台数・状態によって変動 |
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調査対応機器 | パソコン(ノート/デスクトップ)、スマホ、RAID機器(NAS/サーバー)、外付けHDD、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカードなど |
調査実施事例 | 警察からの捜査依頼(感謝状受領)、パスワード解除、ハッキング・不正アクセス調査、データ復元、マルウェア・ランサムウェア感染調査など |
特長 | ■大手企業や警察を含む累計32,377件の相談実績 ■個人での調査依頼にも対応 ■「Pマーク」「ISO27001」取得済のセキュリティ |
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まとめ
近年は、情報漏えいや不正アクセスなど多くのセキュリティ上の脅威が問題になっています。そういった中で、問題になっているものの一つにウェブカメラがあります。
ウェブカメラは、ネットワークに接続して利用されており、不正アクセスなどによって第三者に勝手に覗き見される危険性をはらんでいます。パソコンやスマホなどのカメラを搭載した機器も多く、ともすれば気づかないままプライベートが覗き見られているのです。
こうした危険を避けるためには、「更新プログラムの定期的な適用」「不要なカメラの無効化」など、適切な対策をとることがとても大切です。