リモートワーク化が進む中、家の中での業務スペースが確保出来てきた人が多い中、以前より懸念されていたセキュリティ問題に再び目を向ける人も多いのではないでしょうか?通常、業務に使用されるのはPCのみではなく、スマホやタブレットとの兼用が多いといえます。
新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、感染防止策として開始され始めたリモートワークに対する助成金の対象となる製品にVPNというアプリケーションが含まれているのに気がつかれた人、多いのではないでしょうか?またVPNというアプリケーションが何なのかを改めて知る必要のある人、すでに使用されている人もいらっしゃるはずです。
ExpressVPNによると、米国では使用していて当たり前と言われているほど、プライバシーを守る能力のあるアプリケーションの1つで、今回の新型コロナウィルス感染拡大によるリモートワーク の助成金の対象となりました。
このVPNと「あるもの」を使用してさらにセキュリティ効果が上がると聞けば、これは利用しないわけにいきません。何かおわかりでしょうか?
VPNとシークレットモード
Googleで提供されているシークレットモード。聞いたことはあっても、実際にはまだ使用されることがない人もいるのではないでしょうか?VPNと組み合わせることで、さらに効果的にプライバシーが維持できるシークレットモードは、各ブラウザによって呼び方が変わりますが性能は同じです。
Google Chrome | シークレットモード・シークレットウィンドウ |
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Firefox | プライベートブラウジング |
Safari | プライベートブラウズ |
Internet Explorer | InPrivate ブラウズ |
Opera | プライベートタブ・プライベートウィンドウ |
この機能は通常、同じ画像やファイルをダウンロードしなくて良くなり、便利なはずのキャッシュと呼ばれる機能を削除してくれます。キャッシュを削除することによって、PCやデバイスに使用データーが貯蓄されないので、I Dやパスワード、ログイン情報などに他者よりアクセスされる可能性が低くなります。
ログイン情報を保持しないということは、その都度情報を入力しないといけませんが、セキュリティのことを第一に考えると非常に優秀な機能と言えます。
これに加えてVPNを使用することで、さらにセキュリティ効果が高まります。VPNとはプライバシーの保護で有名なアプリケーションの1つで、仮想ネットワークを利用してサーバーに接続することが可能です。さらには、世界中に拠点するVPNサーバーへ接続することが可能なことから、キャッシュを削除するのみならず、I Pアドレスも追跡されないという利点があります。
I Pアドレスは、PCのみでなくデバイスのネットワーク上で通信を行う際に利用されます。ネットワークに接続されたプリンターにおいても IPアドレスがアクセスの扉となります。I Pアドレスは個人情報が漏洩してしまう最初の原因とされているのです。VPNを利用することで、世界中のサーバーに設置されているI Pアドレスを使用することが可能となりますので、皆さんのI Pアドレスを使用せずにすみ、さらには回覧履歴も2重に隠蔽することが可能です。
回覧履歴を残さないシークレットモードとVPNを併用することで、足跡を残すことなくネットで作業することが可能になるわけです。
シークレットモードの起動方法
通常のGoogle Chromeとシークレットモードの起動方法は異なります。WindowsではGoogle Chromeを起動させ「Ctrlキー + Shiftキー + nキー」を同時に押し、Macでは「⌘キー+ Shiftキー+ nキー」を同時に押すことでシークレットモードが立ち上がります。シークレットモードで利用した情報は記録されませんので、使用情報を記録したい場合には通常のGoogle Chromeを使用します。
iPhoneにおいてもシークレットモードの使用は可能です。Google Chromeのアプリをインストールし、起動させた後に画面右下の点が横に3つ並んだボタンを押します.シークレットモードのマークが出てきますのでそこをクリックすると、iPhoneでもシークレットモードが使用できます。
ただし、シークレットモードは使用しているパソコンのみに使用履歴が残らないということで、サーバーに使用履歴が残らないというわけではありません。社内でシークレットモードを使用してもサーバーには使用履歴が残っているということになります。これはゲストモードを利用した時も同じです。シークレットモードは匿名でサーバーに接続する機能は持っていないので、匿名でサーバーに接続する機能を持つV P Nと併用することで安全効果が上がるということになります。
VPNは、サーバー自体の拠点を外へ移すということになりますので、「この人が、この時間に、ここに接続して、これを見ていた」というサーバー履歴はご利用中のサーバーもしくは社内サーバーには残らないということになります。
まとめ
共有端末を使用している場合などに役立つシークレットモードと、VPNを組み合わせることはさらに安全性が高くなり、余計な心配をしなくて済む方法です。その他にも多数用途の異なるソフトウェアがありますので、状況に応じて組み合わせていくことでさらに安全に業務を進行させることが可能になります。