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パッチマネジメント とは?方法や必要性、注意点について徹底解説

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IT企業に限らず、ビジネスでは多くのコンピュータが使われています。そのコンピュータの管理にかかせないのが「セキュリティパッチの更新」です。

セキュリティパッチとはコンピュータに存在する脆弱性を解消するプログラムのことです。マルウェアの感染やセキュリティホールを悪用したサイバー攻撃を防ぐためには、適切なセキュリティパッチの適用が欠かせません。

今回はセキュリティパッチの更新を管理する「パッチマネジメント」について紹介します。

パッチマネジメントとは

パッチマネジメントとは、システムを構成しているコンピュータを管理して、脆弱性が発見されたときに適切にセキュリティパッチを適用させるための管理活動のことです。

セキュリティパッチはコンピュータに見つかった脆弱性を解消するために使用するプログラムです。ソフトウェアの中には、新しいセキュリティパッチが公開されたとき、ソフトウェアアップデート機能により自動的に更新するものもありますが、一部のコンピュータには、手動によるセキュリティパッチの適用が必要なものもあります。

しかしパッチマネジメントの導入により、セキュリティパッチの適用を効率的に漏れなく実施できます。それにより、コンピュータの脆弱性を確実に解決し、不正アクセスやマルウェアの感染のリスクを低減させられるのです。

パッチマネジメントの方法

パッチマネジメントは具体的には以下の3つの流れで進めます。

検知

脆弱性情報を公開しているWebサイトから、自社のシステムに関係のありそうな脆弱性情報を集めます。脆弱性情報の情報源には、具体的には以下のようなものがあげられます。

業界団体 IPA(情報処理推進機構)
JPCERT/CC
JVN iPedia
NVD
有識者(専門家) Twitter
Facebook
ブログ
その他SNS
ベンダ(製品メーカー) 各ベンダのWebサイト
情報配信サービス
プレスリリース
メールマガジン

情報源としては上記3つがあげられますが、これらの情報を取りまとめているニュースサイトもあります。これらの情報を全て追いかけるのは手間がかかるので、自社で使っているソフトウェアや製品に関連する情報だけでも効率良く収集するように工夫しましょう。

判断

自社に関係のある脆弱性が判明したら、そのリスクの大きさと攻撃を受ける可能性を判断して、対策の緊急度と必要性を決定します。

脆弱性の緊急性の判断には「CVSS」を基準に考えるのが一般的です。

CVSS(Common Vulnerability Scoring System)とは

共通脆弱性評価システムと呼ばれ、下記3つの基準で脆弱性を評価する仕組みのことです。

  • 基本評価基準(Base Metrics)
  • 現状評価基準(Temporal Metrics)
  • 環境評価基準(Environmental Metrics)

システムの種類や開発者、評価者などの違いに影響を受けないような、共通の尺度で深刻度を表す指標です。

自社においても脆弱性の深刻度を決定する基準として、CVSSのような指標を使い、あらかじめレベルごとの対応方針を決めておけば、迅速な対応が可能です。

対応

対策方法と対策時期を決めて、脆弱性を悪用したサイバー攻撃が発生する前に、脆弱性のリスクをできるだけ小さくします。しかし複数のシステムが混在している環境の場合、適切に対応されているのか把握しきれないことがあります。

そうならないためにも、複数のシステムを構築する際に、できるだけ共通の基盤を持つサービスを利用することがおすすめです。クラウドサービスの中には、パッチマネジメントの一連の手順を総合的に管理できるものも登場しています。

パッチマネジメントの必要性

包括的なパッチマネジメントを実施する必要性として、以下の2点があげられます。

脆弱性を悪用した攻撃を防ぐ

適切なパッチマネジメントにより、OSやアプリケーションソフトウェアにセキュリティパッチを適用することで、脆弱性を悪用した攻撃を防げます。

コンプライアンスを確保する

セキュリティパッチを適用しないと、コンピュータがマルウェアの感染するリスクが高まります。さらにマルウェアに感染したコンピュータから機密情報や個人情報が流出することで、社会的信用を失いことにもなりかねません。

パッチマネジメントを含めた情報セキュリティ対策は、コンプライアンスを確保する活動とも言えます。自社内のシステムの危険箇所を特定して、不正アクセスや改ざん、マルウェアの侵入を未然に防ぐことで、顧客情報や機密情報を守りことができます。パッチマネジメントは、情報保護ポリシーの実践や法令順守の活動の一環と言えるでしょう。

パッチマネジメントの注意点

パッチマネジメントの必要性はご理解いただけたかと思いますが、実際にはセキュリティパッチの適用が難しいケースもあります。特に以下のような場合は注意が必要です。

システムが多い場合注意

業務で使用しているシステムの数が多い場合、それら全てに対して適切にパッチマネジメントを行うことは困難でしょう。そもそも大規模なシステムの場合、システムで動作しているコンピュータの数ですら、把握できていないこともしばしばあります。また複数の種類の異なるコンピュータが混在している場合は、適用させるセキュリティパッチも異なるため、パッチマネジメントを効率的に行うことが難しくなります。

レガシーシステムに注意

古いソフトウェアで動作しているレガシーなシステムにも注意が必要です。レガシーシステムでは、アップデートのサポートの期限切れや、アップデートできない可能性があります。レガシーシステムといえ、現役で使われていることもあり、簡単には新しいシステムに代替できないこともあります。

パッチテストが必要

最新のセキュリティパッチでも、実際に適用させる前には十分なパッチテストが必要です。しかしそのパッチテストを実施するコンピュータの選定や、業務に影響が発生しないようにテストの時間帯などの調整も必要です。

組み込みシステムに注意

機能が限定された組み込みシステムは、全体を動作させているシステムの一部として動作していることがあります。そのような組み込みシステムは365日24時間動作させていることもあり、停止させてセキュリティパッチを適用させることが困難です。またそのような長期間動作している組み込みシステムは、古いOSが搭載されている可能性もあります。

未知の脆弱性に注意

セキュリティパッチは既知の脆弱性を解消するプログラムです。そのため未知の脆弱性を解決することはできません。未知の脆弱性が知れ渡り、その脆弱性に対するセキュリティパッチが完成するまでには時間がかかります。

まとめ

脆弱性対策にかかせないセキュリティパッチの適用を効率的に実施する、パッチマネジメントについて紹介してきました。

企業内で稼働しているコンピュータの数が多くなってくると、それらを効率的に管理するにも工夫が必要です。パッチマネジメントのために高いコストを投資して、包括的に管理できるシステムを構築できれば理想的ですが、そうは言っても予算をかけられない企業もあるでしょう。

そのような状況でも、自社にとって重要な情報やデータを把握し、システムのクリティカルな箇所から段階的にでもパッチマネジメントを進めていくことがおすすめです。ベンダが提供しているツールなどを有効に活用して、賢くパッチマネジメントを導入しましょう。

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