画像:一般社団法人 太陽光発電協会より引用
一般社団法人太陽光発電協会は2022年4月15日までに、JPEA代行申請センターの職員が使用している端末1台がEmotetに感染した影響で、センターに所属する職員を装う不審なメールが確認されたほか、端末内に記録されていたメールアドレス約9万5千件およびメール情報約85万件の流出が確認されたと明らかにしました。
説明によれば2022年3月に入り、組織内外で協会職員を装う不審なメールが確認されており調査したところ、原因がEmotet感染によるものと判明。このため、協会では該当端末を切り離したうえでセキュリティチェックを実施したのち、専門家の助言により一時的に全端末をネットワークから遮断する措置を講じていました。
メールを介して感染を拡大するEmotetは、外部にも被害を及ぼす懸念があるため、協会は2022年3月16日に感染を公表したほか、2022年3月17日には「@jpea.gr.jp」からのメール配信を停止するなどの措置を講じています。2022年4月15日に明らかにした被害報告は、調査の結果に基づいたもので、今後、対象者に連絡を取るとしています。
セキュリティ対策は完了、業務再開へ
太陽光発電協会によると、記事公表時点でEmotetによる脅威は対策され、現在は正常に稼働している状況です。
協会は今後の再発防止策として、専門機関の指導により新規システム環境の構築し、安全性の確認を取ったとのこと。
また、申請代行センターでは申請用メールアドレス(@jpea-pv.jp)を取得し、今後は新ドメインからの連絡を行う形で業務を再開するとしています。
参照重要:マルウェア(Emotet)感染に対するセキュリティ対策と業務再開についてのご連絡/一般社団法人 太陽光発電協会