画像:東芝テック株式会社より引用
東芝テック株式会社は2021年5月14日、同社の欧州子会社において何者かの手によるサイバー攻撃が発生し、欧州子会社が保有する情報の一部が流出した可能性が高いと明らかにしました。
発表によると、同社では現在、被害状況を調査するため外部のセキュリティ専門機関を通じて調査を実施しているとのこと。また、日本-欧州間および欧州域内の各子会社間の通信ネットワークおよびシステムの停止措置を実施。
記事発表時点で全貌は明らかになっていませんが、同社はこれまでの調査から、被害範囲は欧州の一部地域に限定されており、顧客情報も外部に流出したと見られる形跡は確認されなかったと説明。一方で、攻撃者が今回被害にかかる一部情報を外部に流出させた可能性が高く、影響を受けたデータの復旧を進めているとしています。
欧州域内の当局に協力
東芝テック株式会社はサイバー攻撃の発生を受け、グループ企業が保有する機密情報および個人情報等の重要データを守るため、セキュリティ強化を推進すると発表しています。
また、発生したサイバー攻撃の全貌を明らかにするため、欧州域内の関係当局に通報したと発表。今後は関係当局と連携を取りながら、解決に向けて協力する考えを明らかにしました。